🔴【第1話から読む】「またバレた」最愛の人に対してしてしまった、2度の過ち|シタ妻ですがサレてるかもしれません
姉の言葉で気持ちを入れ替えたあんりは、帰宅した修斗に自分の気持ちを伝え、今ある幸せを守っていくことを誓います。
私は被害者じゃない
姉との電話を切った後、私は静かに泣いた。修斗を裏切った過去は、一生消えることはない。そして、彼が今感じている不安や不信感は、私が以前彼に与えたものだ。
「修斗……」
今は彼の気持ちが、痛いほどわかる。浮気サレた側の気持ち。信じたいけど、信じきれない苦しみ。毎日不安で、彼の行動一つ一つに疑いを抱いてしまうつらさ。
こんな思いを、一生添い遂げたい相手にさせていたと思うと恥ずかしく思うばかりだった。
夫を信じると決意する
「後悔先に立たず」
この言葉を、何度思い浮かべただろう。今更後悔したって、過去は変わらない。でも、過去の自分を反省し、これからの行動を変えることはできる。母親として、妻として、今、できることをやろう。不安と後悔は一生消えないかもしれない。でも、この不安を打ち消すことができるのは、修斗と向き合うことだけだ。
「ただいま」
玄関のドアが開く音がした。修斗の声だ。いつもと同じ、穏やかな声。私は心の中で、何度もつぶやいた。
「今日も帰ってきてくれて、ありがとう」と。
真相は闇の中。それでいい
「おかえり」
そう言って、私は修斗の元へ。私の顔を見た修斗は心配そうに言った。
「あんり、顔が赤いよ。大丈夫か?」
「うん、大丈夫。修斗、勝手にLINEを見て、ごめんね」
「こっちこそ、不安にさせてごめん。あの子とは本当に何もないんだよ」
「うん、わかった。信じる」
これでいいんだ。それが嘘か本当か、今はたとえわからなくても。
シタ側だった私が、サレたかもしれない状況になって初めて気づいた相手の痛み。これからは、最愛の人に絶対にそんな思いをさせないと心に決めた。これから私は、夫を信じ続けながら、自分も信じてもらえる妻でいると心に誓って生きていく。
🔴【第1話から読む】「またバレた」最愛の人に対してしてしまった、2度の過ち|シタ妻ですがサレてるかもしれません
あとがき:信頼という名の愛
ラストシーンで、あんりさんが「信じるね」と修斗さんに告げる姿は、大きな成長を感じさせます。本当に大切なのは、相手の言葉が真実かどうかではなく、自分がどれだけ相手を信じられるか。この物語は、一度壊れた信頼をどう修復していくかを描きながら、愛とは単なる感情ではなく、選択であり、日々の積み重ねであることを教えてくれます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










