🔴【第1話から読む】「このままではいけない」DV夫との離婚を考え始めた1児の母|モラハラDV夫からの逃亡
夫からの暴言や暴力的な行動から、なんとか子どもを守ろうとするゆうみ。しかし綾人の行動はおさまらず、ついにゆうみが「逃げなくては」と思うようなできごとが起きてしまいます。
息子への行動に危機感を覚えて
色々な行動から、もう綾人に子どもを任せられないと思っていた矢先のできごとでした。
大雨の日、綾人がどうしても夕飯にカレーを作れというので、かなとと留守番をしてもらうことを条件にスーパーに行ってきたときのことでした。スーパーから歩いて帰っていると、なんとベランダにかなとがいるのです。大雨の中、もちろん体はずぶ濡れでした。
私は慌てて自宅に戻り、綾人に事情を聞きましたが「知らない、自分で出たんじゃないの」としかいいません。もちろん、そんなはずはありません。かなとを着替えさせ、体を温めてから話を聞きました。かなとは「わからない」としかいいませんでした。
直感的に、綾人が締め出したのに、かなとは口止めされて言えないんだと気づきました。こんな思いをわが子にさせるだなんて、彼はもう親ではありません。今後もどんなことをするかわかりません。私は強く、彼との別れを決意しました。
ある日、綾人が仕事に行っている間に義母に連絡し、今回のことを告げました。
「私、もう綾人さんとはやっていけないので離婚します」
義母は今回は静かに話を聞いていましたが「まだ私だけに留めておいて。親戚には言わないでね、面倒だから」とぽつりと言いました。親族の体裁を気にして、私やかなとの傷のことは一切気にかけてはくれませんでした。
私はこれで、綾人にも義母にも、見切りをつけることにしたのです。
行くあてのない私
一刻も早く家を飛び出したいと考えていた私ですが、実は帰る家がありませんでした。実家の母は数年前に亡くなっていて、実家にいる父親は、私が自立してからの母の再婚相手なのです。
どうすればいいのかと悩んでいた時、昔からよく人生相談に乗ってくれていた先輩を思い出しました。
大学の先輩・上村伊吹(30)彼は、私が綾人と出会う前から仲のいい男友達です。綾人からのモラハラやDVに悩んでいた時も、メッセージアプリで相談に乗ってくれたことがありました。若いころから本当にただの友人で、男女関係だったことは一度もありません。
ひとまず、彼以外の相談相手は思い浮かばなかったので、私は連絡をしてみることにしました。
🔴【続きを読む】「もう後に引けない」身寄りないDV被害者妻、4歳児と避難する場所を求めて|モラハラDV夫からの逃亡
あとがき:子どもへの虐待行為は許されない
子どもに対する虐待行為は、親として絶対に許すことはできませんよね。口止めされて何も言えないまでの状況になったとは、4歳のかなとくんもつらかったことでしょう。
DVは行政などでも匿名で相談できる窓口があります。一人で悩まず、相談機関を活用するようにしてください。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










