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「俺がキレるのはお前のせい」優しかった彼のモラ発言に悩むシンママ|シンママの彼はモラ夫予備軍

DV夫との過去を乗り越え、シングルマザーのえりかは年下の同僚・隆司と再婚を考える。彼の優しい愛情に癒やされ、幸せを感じる一方で、その「大好き」という言葉の裏に隠された束縛に、少しずつ違和感を覚えるようになっていた。束縛は愛情か、それとも支配か?『シンママの彼はモラ夫予備軍』をごらんください。

🔴【第1話から読む】子ども優先すると不機嫌に…シングルマザーが抱く、彼氏への違和感|シンママの彼はモラ夫予備軍

隆司の束縛はエスカレートし、「俺が嘘をついたのはえりかさんが悪い」と、自分の非をえりかに転嫁する。会社の同僚と話すだけで監視され、愛を試される日々。心配する友人の言葉に、えりかは笑顔がこわばっている自分に気づく。

全部私が悪いと責める彼

男性 怖い PIXTA

隆司との関係は、徐々に私を息苦しくさせていった。最初のころは「私のことが大好きだから」という理由で納得しようとしていた彼の束縛は、次第に「私が悪い」という結論にすり替わっていった。

ある日のこと、隆司が私が待ち合わせに遅れたことに対して激怒したときがあった。そもそも待ち合わせの前にタツキを園に送る必要があり、時間が間に合わないかもしれないことは伝えていたのに、隆司が譲らなかった待ち合わせ時間だ。

「隆司くん、私、間に合わないかもしれないって言ったよね?そんなに怒られたら嫌になるよ」

そう伝えると、彼は急に真顔になり、私の目をまっすぐに見つめた。

「俺だって怒りたくないよ。えりかさんが俺をないがしろにするからキレるんだよ」

彼の言葉に、私は何も言い返せなかった。私がないがしろに?そんなことないのに。でも、言い返したらまた怒り出しそうで、私は何も言えなかった。

私の気持ちが無視される日々

女性 怖い PIXTA

さらに、彼の行動はエスカレートしていった。子どもがいる場所や人前でイチャつこうとするようになった。私はそういう部分は子どもに見せたくないタイプで、タツキが「ママ、たかしくんとちゅーしてる!」と言うのを聞くのは、耐えられないことだった。

他にも、会社でちょっと同僚と話していただけでも、廊下で呼び止めて問い詰めてくる。

「えりかさん、さっき、何してたの?誰と話してたの?俺に隠し事してる?」

私の行動が分からないと、不安で仕方ないのだと彼は言うけれど、まるで監視されているようで息苦しい。そして、夜中になると、彼は突然、メッセージで私を追い詰めてくる。

「えりかさん、俺眠れないよ。なんでかわかる?昼間えりかさんが俺に…」

私が何気なく発した言葉や行動を、彼は深く掘り下げて「傷ついた」と訴え、反省を迫ってくる。まるで、私がすべて悪いような言い方で。

試される愛情に疲弊する

女性 疲労 PIXTA

「俺のこと、本当に好きなの?」

これも毎日のように聞かれる質問だった。心からの「大好き」を伝えられないと、彼は拗ねて不機嫌になる。私だって、毎日毎日、愛を試されているような感覚に、疲れてきていた。

康子に隆司の話をすると、最初は「それって惚気でしょ?」と笑って聞いてくれていた。でも、最近の私の表情が暗いことに気づいたのか、彼女は心配そうに私を見つめた。

「えりか、なんか最近、無理してるように見えるよ。顔、こわばってる」

彼女にそう言われ、私はハッとした。隆司と一緒にいると、自然と笑顔になれるはずなのに、いつの間にか私は、彼を不機嫌にさせないように、彼を傷つけないように、無理をして笑うようになっていた。私は自分の心を無理やり納得させ、この関係を維持しようとしていたのかもしれない―――。

🔴【続きを読む】「その彼、モラ夫予備軍かも」親友の忠告で、シングルマザーは目を覚ます|シンママの彼はモラ夫予備軍

あとがき:責任の転嫁と心の麻痺

隆司が自分の嘘をえりかのせいにするという、モラハラの典型的なパターンです。えりかは徐々に彼の価値観に染まり、自分の感情を押し殺すようになっていきます。彼女が友人の忠告をきっかけに、自分と向き合い始める重要なターニングポイントでした。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】シンママの彼はモラ夫予備軍

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