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ワンオペ妻が「禁断の恋」に溺れた理由とは?夫婦が迎えた“修羅場”の一部始終

前沢里子(35歳)は、市役所で働く一児の母。息子・マモルが生まれ、職場復帰すると、家事・育児の負担が里子にのしかかります。夫・信夫はモラハラ気質で、家庭のことには非協力的。追い詰められた里子は、不倫に走り…。ワンオペ育児の苦悩と不倫の代償…そしてそこから立ち直っていく主人公の心の機微を描いた作品。『不倫して夫に親権を取られました』をダイジェスト版でごらんください。

©ママリ

🔴【全話まとめて読む】不倫して夫に親権を取られました

男女 キス PIXTA

保育園の送り迎え、ご飯の準備、お風呂、寝かしつけ…。

すべてが私の肩にかかっていた。信男は疲れて帰ってきても、自分の趣味のことで頭がいっぱいで、私の苦労には気づいていないようだった。一度、「少しは育児を手伝ってほしい」と伝えたことがある。

信男は一瞬、顔をくもらせたかと思うと、

「俺の方が稼いでるんだから、これくらいは当然だろ」

と吐き捨てた。その一言に、私の心は完全に閉じてしまった。

「なんで、私ばっかり…。子育てなんてしたくない。仕事をしてた方がラク」

いつしか、そんな考えが頭に浮かんでしまう自分がいた。

私は、「母親に向いていないんじゃないか」と毎日、自分を責めた。マモルの寝顔を見るたびに、「こんな母親でごめんね」と心の中であやまった。

育児中のつらさや孤独から逃げ出したくて、私はあることをしてしまった。

それは、不倫だった。 ※1

ワンオペ育児で追い詰められた妻の過ち

スマホ PIXTA

仕事をしながら家事も育児も、すべてこなすのは、精神的にも体力的にもツラいもの。

夫にSOSを出したものの、里子は希望を打ち砕かれます。その結果、「不倫」という道へ逃避してしまったのです。

そんなある日、夫から不倫の証拠を突きつけられた里子は、凍りつきます…。

不倫がバレ、すべてをうしなった日

離婚 PIXTA

信男の冷たい声が、部屋に響き渡った。私は声が出せず、ただ、信男の突きつけたスマホの画面を凝視することしかできなかった。

「探偵を雇った。ずっとお前を調べていた」

信男の言葉は、まるで映画のセリフのように現実感がなかった。彼の目は、まるでゴミを見るかのようだ。私の不貞行為は決定的なものだった…。

「もうお前とはやっていけない。離婚だ」

信男は淡々とそう告げた。

「り、離婚…?」

のどから、かろうじてしぼり出した声は、ひどく震えていた。

「そうだ。そして、マモルの親権は俺が取るからな」

信男はそう言うと、リビングで遊んでいたマモルを抱き上げた。 マモルは信男のうでの中でうれしそうに笑っていた。何も知らないその笑顔が、私の心をさらに深くえぐった。 ※2

里子にとって、不倫はツラい現実から逃避する手段でした。ですが、息子・マモルを取り上げられ、里子は取り返しのつかないことをしたことに気づきます。

このあと、里子は家を追い出され、ビジネスホテルに滞在。離婚、親権の問題と、課題が山積みの中、さらに里子を追い詰めるできごとが起こります。

まさか…不倫の代償

妊娠検査薬 PIXTA

「うそ…でしょ」

私は、トイレでそのマークを目にして、ヒザから崩れ落ちた…。

信男に自宅を追い出され、とりあえず、ビジネスホテルに宿泊していた。 すると、突然の吐き気におそわれた。「気持ちの問題かな」と、思っていたが、私はあることを思い出したのだった。

「そういえば、生理がきてない…?」

「 まさか」とは思ったが、急いで薬局で妊娠検査薬を買った。 震える手で検査薬を試すと、くっきりと陽性反応が出た。 妊娠をしていたのだ。

元々、子どもはできにくい体質で、マモルが妊娠した時は不妊治療に通っていたし、その時は体外受精で妊娠した。

油断していたのだ…。不倫相手と関係を持った時、避妊していなかった。正直、おなかの子どもが、信男の子なのか…それとも、不倫相手の子なのか分からなかった。

混乱する頭の片隅で、冷静な自分の声が聞こえた。

「シングルマザーで、2人の子どもを育てるのは無理だ」

「母親が有利」という弁護士の助言が本当なら、私はマモルの親権を得るかもしれない。しかし、おなかの子どもも育てなければならない…。

私一人で、2人の子どもを育てていく自信も、十分な経済力もない…。 私は、マモルの親権を信男…父親にすることに同意し、離婚に応じることにした。 ※3

不倫の発覚と同時に、里子は妊娠していることが判明しました…。泣く泣く、マモルの親権はあきらめるしかありません。

本作では、家庭のストレスから不倫に走り、大切な家族をうしなってしまった女性の姿が描かれています。ワンオペ育児に限界を感じていた、里子。夫から助けを得られなかったことは、とても残念ですが、不倫をしてしまう前に、他の方法を選ぶことはできなかったのでしょうか。

一人で悩みを抱え込む前に、信頼できる家族や友人、専門機関を頼ることができていれば、里子の未来は変わっていたのかもしれません。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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引用元一覧

  • ※1 ママリ「夫の「不倫してるだろ」その一言で、私の人生は音を立てて壊れた|不倫して夫に親権を取られました#1」(https://mamari.jp/73181,2025年10月8日最終閲覧)
  • ※2 ママリ「弁護士が言った「母親が有利」は本当?不倫妻が挑む、親権争い|不倫して夫に親権を取られました#2」(https://mamari.jp/73182,2025年10月8日最終閲覧)
  • ※3 ママリ「「誰の子?」妊娠検査薬で陽性…35歳不倫妻に突きつけられた残酷な現実|不倫して夫に親権を取られました#3」(https://mamari.jp/73183,2025年10月8日最終閲覧)

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