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「バカにしてるのね?」実母が激怒した、義実家を巻き込む“洋服事件”の真相|私は悪い娘ですか?

主人公・あすかは、3歳の子どもを育てる母親です。結婚当初から授かり婚に否定的だった母は、仕事を提供してくれるなど手助けをしてくれる一方で「孫は宝、娘は厄介者」という態度をとります。子育てを支えてくれることに恩を感じて母の顔色をうかがっていたあすかですが、とあるいざこざをきっかけに母と縁を切ることを考えるようになって…。『私は悪い娘ですか?』をごらんください。

🔴【第1話から読む】授かり婚の娘に仕事を与えてくれた母、煙たく感じる私は親不孝者?|私は悪い娘ですか?

義母から「サイズが合わなかった」という服を預かったあすか。実母に似合いそうと言われ実母のもとに持っていきますが「趣味が悪い、ゴミだ」と激怒されてしまいます。あすかが思わず「私の立場も考えて」と訴えると、母は「あんたの立場なんてどうでもいい」と冷酷に切り捨て、あすかの心は完全に崩壊へ…。

義母の温かい心遣い

あの日のこと、今でも鮮明に覚えてる。あれが、私たち親子の決定的な溝になったできごとでした。

ある日、夫の俊のお母さん、つまり義母が、私に一着の新品の服を手渡してこう言いました。

「あすかさん、これ、とても素敵な服でしょう?デパートで買ったものなんだけど、試着せずに買ったらサイズが合わなくて。新しいものだから、もしよかったら、あすかさんのお母さんにいかが?とてもお似合いになると思うの」

義母は本当に優しい人です。手渡された服にはまだタグがついていて、花柄のすてきなブラウスでした。上品な風合いで、母も好きそうだと思ったので喜んで受け取ることにしました。

義母の心まで無下にする実母

数日後、母の仕事を手伝いに行ったときにその洋服を渡しました。その日は壮太はパパと家で留守番ができる日でした。

「お母さん、これね、俊のお母さんがくれたの。デパートで買った新品で、少しサイズが合わなかったんだけど、お母さんには似合いそうだからどうぞって」

母は、その袋を開けた瞬間、顔を歪ませた。眉間に深いシワが寄ったのが見えた。

「バカにしてるのね?あちらのお母さまは私のことを」
「え?どういうこと?」
「こんなのいらないわよ、こんな安物でセンスが悪い服欲しくないわ」

母の態度に私は驚くばかりでした。

「そう?それなら処分してもいいよ、お義母さんは着られないって言ってたから」

私も思わず、そう言い返してしまった。きっと、私の顔も強張っていたと思う。

「なによ?ゴミにするものをくれたってこと?うちが自営業でカツカツだからってバカにしてるに決まってるわ」
「そんなことないよ、本当に善意だと思うよ」

私が震える声でそう訴えた瞬間、母の顔は鬼のようになった。母は、私の訴えを、私への攻撃だと受け取ったようだった。

「あちらの親ばっかりかばうのね。あなたまで私をバカにしてるでしょ?」
「違うよ、そんなことあるわけないじゃん」

なんとかなだめようとしたけれど、母の琴線に触れてしまったのか、勢いは止まらなかった。

「どういうことか、あっちのお義母さんに電話かけて聞いてみるわ」

なんと母が義実家に電話をして抗議するというのです。これには私も慌てて

「ちょっと!私の立場も考えてよ、そんなことしないで!」

と大声を出しました。すると母は、私にこう言い返したのです。

「どうでもいい」すべてを否定する母

「あんたの立場なんてどうでもいい!」
「…っ」

私の精一杯の訴えを、母は「どうでもいい」の一言で粉砕しました。私の心の中で、何かが音を立てて崩れるのが分かった。今まで母の機嫌を取ってきた私の努力も、義母と私の関係を気遣う気持ちも、全てが否定されたような気がして。

私は洋服を袋に戻して持ち帰りました。母の「馬鹿にしてんのね」という言葉と、「あんたの立場なんてどうでもいい」という声が、ずっと頭の中で反響しています。

私は、母にとって、自分の地位を脅かす存在か、あるいはどうでもいい付属品でしかなかったのでしょう。相手の親にどう思われようが、義実家との関係が壊れて苦労することになろうが「どうでもいい存在」。そう突きつけられた瞬間だったのです―――。

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あとがき:粉砕された「立場」と努力

義母の好意を無下にされたことよりも、母から放たれた「あんたの立場なんてどうでもいい」という一言が、決定打になりましたね。この言葉は、今まであすかさんが築こうとしてきたすべての人間関係、そして娘としての存在意義すらも否定しています。長年、母の機嫌を取るために心を尽くしてきた努力が、この一言で粉砕されてしまう瞬間は、読んでいる側も衝撃を受けます。この出来事で、あすかさんは自分が母にとって「どうでもいい付属品」だったと突きつけられ、心の中で何かが終わったのでしょう。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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