🔴【第1話から読む】「警察に通報がありました」家に警官と児相がやってきて混乱|ご近所さんに虐待通告されました
謎の通報から数日、モヤモヤしたまま過ごしていた朝。いつも通り買い出しを終え帰宅しようとした時、ご近所で一番お世話になっている郷田あきこから声を掛けられる。モヤモヤに耐えられず、例の通報の件を相談する朝に、郷田は優しく応えてくれたのだが…。
お世話になっていたご近所さん
いつも通り買い出しを終え、子ども達を先に自宅へ誘導してから自身も荷物を降ろし自宅へ入ろうとした時、「あら朝さん!」と聞きなじみのある声が。そこには、ご近所でかなりお世話になっている郷田さんが立っていました。
少し小柄ながらもパワフルな振る舞いと性格で、もうお子さんはご結婚されていると以前聞いた。人生の先輩としても母親の先輩としても、よく相談に乗ってくれるご近所さんです。
郷田「なんか久しぶりじゃない?」
朝「そうですね!ちょっとバタバタしてて…」
郷田「そうなの?確かに、ちょっと疲れた顔してるわね~」
流石は郷田さん。人の変化にもよく気付く方です。怖くて身内以外には話していなかったのですが、いつも相談を聞いてくださる郷田さんには…と、つい口からポロリと溜まっていたモヤモヤを吐き出してしまいました。
朝「あー。実はちょっと最近、警察と児童相談所?の方がウチに来て…」
郷田「あ!聞いたわ!露里さん家にパトカーがいたって。あれ本当だったの?!」
朝「やっぱ噂になりますよね」
郷田「警察が来るなんて、ちょっとこの辺じゃ珍しいからね…。それで、何があったの?」
朝「内容が『私が虐待してる』っていうので…。そんなことするはずがないのに、誰かが通告したみたいなんです」
郷田「そうだったの…」
朝「子ども達の身体検査とかで全身チェックとかもされちゃって。子どもも怖がってたんですよ…」
郷田「まぁ、それは嫌だったわね」
朝「そうなんです、それで…」―――
気付いたら買い出しのものも仕舞わず、20分程その場で話し込んでしまっていました。
相談をすることによって少しは気が楽に
郷田さんに話せたことによって、それまでモヤモヤしていた気持ちは少し晴れた気がしました。
郷田「朝さんがそんなことする人じゃないのは分かってるから!もし見かけたら私が警察の人に証言するから言ってね」
その言葉は、私をすごく支えてくれたのです。
一体どなたがどんな目的で、根拠のない通告をしたのかは分かりませんが、こういうこともあるんだなと強く前を向くしかないのですね。ですが、やはり同じことがあると怖いので、もう子ども達を声を張って叱ることはしなくなりました。
後日ー。ゆずを学校へ迎えに行き、帰宅していた時のことでした。
朝「ん?あの人…」
私の視線の先には、あの時警察と一緒に来た児童相談所の人が居ました。携帯を見ながら辺りの様子を伺っているように見えます。誰かを、どこかを探しているような感じでした。思わず私はゆずの手を引き、傍にあるお宅の陰に隠れました。別にやましいことをしたわけではないですが、正直もうあまり関わりたくないというのと、ゆずを合わせたくないという気持ちでした。
その人が行く方向は私の自宅の方面だったので、必然的に後を追う形となりました。しばらく尾行していると、その人がある自宅の前で立ち止まりました。表札の名前を確認し、インターフォンを押します。すると玄関の扉が開き、そのお宅の中に入っていきました。
そのお宅というのが、郷田さんのお家だったのです―――。
🔴【続きを読む】通報者が一番信用していた人だったかもしれない時にどうするか|ご近所さんに虐待通告されました
あとがき:相談に乗ってくれたご近所さんの家に、児相職員が
朝の相談に乗ってくれた郷田さん。ご近所を疑いながら過ごす日々に疲れていたところをとても救われた朝でした。しかし何やら不穏の気配がします。あの時の児童相談所の方が、どうして郷田さんのお宅を訪れたのでしょうか。
信頼していた近所の人の家に職員が入っていくなんて、朝はショックをうけたことでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










