🔴【第1話から読む】妊娠がわかり幸せ絶頂だったのに…→夫婦に見え隠れする“崩壊の兆し”|風俗通いの夫を成敗した話
証拠を突きつけられ観念した健司は、離婚だけは避けたいと懇願。みちるは離婚の代わりに、夫の全財産と金銭管理の支配権を奪う「制裁」を突きつける。
「また行ったの?」凍り付いた夫
「出張」と嘘をついてホテルに宿泊し、デリヘルを呼んで楽しんでいた健司は、ウソがばれたことを知らずにゆったりと入浴していた。
健司が風呂から上がってくると、私はそのままダイニングテーブルに健司を誘導した。テーブルの上には、ホテルの領収書と、デリヘルのポイントカード、そして彼のスマホの画面をキャプチャした私のスマホが置かれていた。
健司はそれを見て、体が硬直した。
「また行ったの?反省はどこへ行ったの?」
私の声は驚くほど静かで、感情を排していた。
「ち、違うよみちる、昨日は出張で…」
「あれだけ私のせいにしといてさ、結局なんの反省もしてないじゃん。こんな短期間にまたデリヘルって、どういうことなの?」
健司は観念したように、ダイニングに座って突っ伏した。
「ごめん、みちる、ごめん」
彼はただそれだけを繰り返した。
離婚したくないという夫
「私、こんなに大事にされないなら離婚したいと思ってる」
私ははっきりと告げた。その言葉に、健司は顔色を変えた。私を失ってもいいと思っていたわけではないらしい。
「離婚はしたくない!俺、本当に軽く考えてた。もう今は違う。もう絶対に裏切らないから…」
私は健司の顔をじっと見つめ、切り札を提示した。
まるで立場が逆転の、完璧な制裁
「離婚しないなら条件がある。まず、今日から完全お小遣い制。毎月決まった額を、私があなたに渡すことにしたい。2つ目は、あなたの持っている全通帳、キャッシュカード、クレジットカードは没収。暗証番号も全て渡して。3つ目は、家計管理は私に一任すること」
健司は何か言いたそうだった「そんなことをしたら自由がない」と、顔に書いてある。でも、私の瞳の奥にある冷たい怒りと、「NOと言えば離婚」という圧力を感じ取ったようで、最後は「わかった」と一言言ってうなだれた。
私たちは離婚はしなかったけれど、信頼関係は離婚並みに壊れたと思っている。
この日以来、健司は私の信頼を取り戻そうとしている。帰りは早くなり、家事もしっかりやってくれる。それでも、私はすぐに彼を許す気持ちにはなれない。だって彼は、あんなに傷ついた私を、また数日後に裏切れる神経の持ち主なのだから…。
でも、生まれてくる子のため、そして私自身の生活を守るためには、これが現実的かつ合理的な「成敗」だと思う。これは、彼の裏切りに対するしっぺ返しであり、私にとっては自分の傷を癒やす唯一の方法だったのだ。
🔴【第1話から読む】妊娠がわかり幸せ絶頂だったのに…→夫婦に見え隠れする“崩壊の兆し”|風俗通いの夫を成敗した話
あとがき:愛情の終わり、支配の始まり
みちるが下した「成敗」は、夫への復讐心だけでなく、生まれてくる子と自分の生活を守るための現実的で合理的な手段でした。感情に流されず、「経済的な支配権」という最も強力な切り札を手にすることで、みちるは夫婦関係における立場を完全に逆転させます。
この結末は、裏切りに対する痛快な「しっぺ返し」であると同時に、愛と信頼を失った夫婦のほろ苦い現実も示しています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










