🔴【第1話から読む】「別れたい」子どもが生まれたばかりなのに、離婚を言い渡した夫|離婚したい夫の秘密
別居中も離婚を催促する卓也の身勝手なLINEに疲弊する葵。母の「女がいる」という鋭い勘を信じ、凄腕の神崎弁護士に依頼。婚姻費用請求と証拠集めの冷静な戦略が始動する。
「長引くと費用が膨れる」上から目線の催促
別居してまだ1ヶ月も経っていないのに、卓也からの連絡はすべて離婚手続きの催促だった。
「長引くと婚姻費用が膨れるだけだから早く準備手続きをしてくれよ」
生後5ヶ月の娘を心配する言葉は、一言もない。自分の都合を正当化し、上から目線で全てを押し付けてくるその身勝手さに、私は激しいストレスを感じた。もう、直接のやり取りは耐えられない。
その日、母・洋子は私の持参した卓也からのLINEのやり取りを見て、静かに言った。
「葵。この態度はね、女がいるわよ」
母は父の不倫によりシングルマザーになった過去を持つ。その勘は鋭かった。
「こんな風に急に態度を変える男はね、自分の不誠実を正当化するために、周りを悪者にするの。ましてや、自分の望んだ子どもを否定するなんて、まともじゃないわよ。」
母の言葉に、私はハッとさせられた。母はさらに、知り合いの凄腕弁護士、神崎先生に連絡を取った。
「こんな男に負けちゃダメ。相手の責任をはっきりさせなくちゃね」
さすがは経験者。母の動きはとても鋭く、素早かった。
凄腕弁護士・神崎先生との出会い
神崎先生との相談日、卓也からのLINEを見せると、神崎先生はすぐに言った。
「こんな人と話すのストレスでしょう?相手の都合に合わせる必要は一切ありません。離婚を焦っているのは向こうですね。これは、何かを隠したがっている可能性が高いと思いますよ」
神崎先生との戦略は明確だった。 第一に、婚姻費用の請求。 離婚を急ぐ卓也から、生活費を確実に受け取る。 第二に、離婚の先延ばし。 私からは絶対に離婚を切り出さない。「それなりの条件を出してきたら検討します」とだけ伝え、向こうが焦るのを待つ。 第三に、証拠集め。 婚姻費用を受け取りながら、卓也による不貞の証拠を水面下で集める。
「あなたは何も焦る必要はありません。今は、さくらちゃんと心穏やかに過ごすことだけを考えてください。戦いは、私の領分です」
神崎先生の力強い言葉に、私の心は救われた。卓也の身勝手さに打ちのめされる日々は終わった。これからは、私がさくらを守るために、冷静に、そして確実に反撃に出る番なのだ。
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離婚先延ばしと、婚姻費用の請求戦略
離婚を急ぐ卓也は、婚姻費用が膨れると脅すような身勝手な連絡を送り続け、葵は精神的に追い詰められます。しかし、母の鋭い指摘と、市の相談を経て紹介された神崎弁護士との出会いにより、状況は一変。婚姻費用を受け取りながら、証拠集めという法的な反撃の戦略を立てます。
感情的になりがちな離婚問題において「専門家の知恵を借りること」は重要です。相手の焦りに付き合わず、自分のペースで、法的に有利な状況を作り出す冷静な戦略こそが、理不尽な相手に打ち勝つための最善策でしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
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