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🔴【第1話から読む】仕事中に「ダァとデートなんです♡」→職場の新人後輩は“恋愛脳モンスター”|恋愛脳すぎる後輩
泊まり込みの新人研修で、彼氏に会いに行くため脱走した野々花。美月は先輩社員とともに彼女を連れ戻しますが、もう手に負えないと考えます。会社では、ついに野々花への対応をめぐる会議が開かれることに…。
こりない恋愛脳モンスター
新人研修での野々花脱走事件は、社内でも有名な話になった。ところが当の本人ときたら平気な顔をして毎日出社している。むしろ野々花は武勇伝のように「愛ゆえの脱走」とやらを語る場面もあり、社内でますます敬遠される存在に。
野々花は社長含む会議でも恋愛話を始めるし、得意先との商談にまで惚気話を出してきた。このままでは今後、重大トラブルを招く可能性が高い。
このままでは良くないと考えた先輩社員一同は、野々花に関するミーティングを開くことに。
部内ミーティングで叱責するも…
ミーティングには野々花本人にも参加してもらい、先輩たちから懸念を伝えるつもりでいた。
私含む部内の数人で野々花の行動について疑問を呈すると、野々花は「きょとん」とした顔で、上からの叱責を聞いた。
「え…私、そんなにダァのこと話してますか?」
「ああ。君は仕事に来ているんだろう。プライベートのことをちょっと話しすぎだと思う」
叱るのが苦手な清水部長だが、このときばかりはイライラしているのが見て取れた。
「結婚で退職するかもとか、体調不良で帰ったはずの日に彼氏に会ったとか、堂々と言うことじゃないだろう?」
徐々に野々花に対する口調が厳しくなる清水部長。
「もう社会人なんだ。しっかりと責任を持って彼氏のことは…」
その時ピタリと、部長の口が止まった。野々花がポロポロと、涙を流していたからだ。
あらわになった彼女の涙と闇
「彼の話をするのはなぜダメなんですか?いずれは結婚して家族になるかもしれないのに?」
「し、嶋さん…」
思わず彼女の名を呼んだ私を、野々花は睨みつけてきた。
「佐藤さんだって時短ですよね?お子さんのために!なのに、何で私は彼と会うために早く帰っちゃダメなんですか?」
私は清水部長をフォローすべく口を出す。
「部長が行ってるのは、プライベートと仕事をすみ分けてほしいという指摘で…」
「何それ、わけわかんないです」
野々花が泣き出したと同時に昼休憩のチャイムが鳴り、ミーティングは暗礁に乗り上げ中断。野々花は会議室を出ると、廊下でスマホを取り出して電話をかけはじめた。
「ダァ…?聞いてほしいの。実はちょっと先輩たちに怒られちゃって…」
相手は例の彼氏らしい。休憩時間とはいえ、職場で堂々と電話をするとは…と呆れてしまう。しかしその時、私はあることに気づいてしまった―――。
(え…あの電話、ちょっと変じゃない?)
真っ暗に見えるスマホ画面に一瞬思考が停止する。彼女は一体、誰と話しているの―――?
🔴【続きを読む】通話中なのに【真っ黒い画面】→恋愛中毒な後輩が語る「ダァ♡」の正体がヤバい|恋愛脳すぎる後輩
あとがき:幼い涙と、垣間見えた闇
ますますパワーアップしていく新人・野々花。部内でミーティングを開いて話をしても、彼女には到底響いてない様子です。美月の時短も引き合いに出して野々花は泣き崩れますが、その振る舞いが社会人としては幼く、プライベートな内容を話しすぎて反感を買っていることには気づいていません。彼女は自分の行動が会社での迷惑だと思ってはいないようですね。
ところがそんな野々花のスマホに、美月は違和感を覚えます。次回、彼女が言う「ダァ」の正体に驚愕することになります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










