🔴【第1話から読む】「絶対、わざとだ」偶然再会した友人男性→好意を持たれて“地獄の始まり”|最低!既婚ストーカー男
主人公・萌子から、夫の行動に関するDMを受け取った武内の妻・こずえ。その後、謝罪の場にやってきた武内は、もはや執着どころではない状況で…。
奥さんとの三人での話し合い
武内くんの行動を知ったこずえさんの動きは実にスマートだった。DMでの丁寧な謝罪とともに、お詫びの場として喫茶店を指定し、直接お会いしたいと連絡を得た。
当日、約束の席には、こずえさんと、そしてその隣にびっくりするくらい小さくなっている武内くんが座っていた。
「萌子さん、この度は本当に申し訳ありませんでした」
こずえさんは席に着くや否や、深々と頭を下げた。武内くんは、私と目を合わせようともしない。あの自信満々で、女性の腰を平気でさすっていた男の面影はどこにもなかった。まるで、首輪をつけられた犬のようだ。
「……奥様。お会いいただきありがとうございます」
私は、昨夜送った録音データと、武内が共通の友人を通じて私との接触を試みていたLINEのやり取りのスクリーンショットを見せた。こずえさんはそれを淡々と確認しながら、重い口を開いた。
「うちの夫は以前から浮気癖がひどいんです。何度注意しても治らなくて……次やったら離婚、という段階でした。今回のことは、離婚の決定打です」
離婚は嫌だ!必死なストーカー男
武内くんは、身動き一つせず、ただ俯いている。もはや、私に対する執着どころではないのだろう。自分の人生の存続がかかっているのだ。
私は、奥さんの覚悟と武内くんの情けない姿を見て、冷静になった。私の目的は、彼に自分の非を認めさせ、二度と接触しないと約束させること。彼の人生を破壊することではない。
「わかりました。私は奥様から丁寧な謝罪をいただけたことで、十分です。もう二度と接触しないということだけ、武内くんに守ってもらえたらそれで大丈夫です」
私の言葉に、武内くんは初めて顔を上げ、必死に頷いた。
「もちろんです。二度と絶対に近づきません。本当に、すみませんでした…」
私は、それ以上そこにいる必要はないと感じ、先に店を出た。制裁は、私の手ではなく、彼自身の不誠実さが招いた結果、彼の最も大切な存在によって実行されたのだ。
制裁を下し完全勝利
数日後、奥さんからメッセージが届いた。
「お陰様で、夫はとても反省しております。今回は萌子さんがきちんとお断りしてくださったおかげで不倫には至っていませんし、彼には本当に最後のチャンスを与えることにしました。今は、彼は毎日ごまをすっています」
自業自得とはいえ、この結末には、すっきりした。私の戦いは、平和な日常を取り戻すという良い結果で終えることができたのだ。今後も大切な夫とともに、平穏な日常をしっかりと守って生きていきたい。
🔴【第1話から読む】「絶対、わざとだ」偶然再会した友人男性→好意を持たれて“地獄の始まり”|最低!既婚ストーカー男
あとがき:不誠実が招いた「現実的な勝利」
この物語の結末は、萌子の「現実的でスッキリとした勝利」です。萌子の目的は、彼の人生を破壊することではなく、「二度と私の日常に現れないこと」という平和の獲得でした。制裁は、法や暴力ではなく、武内自身の不誠実さが招いた結果、彼の妻という最も強いカードによって実行されます。
彼の情けない姿、そして妻の冷静な対応は、萌子が人生の主導権を取り戻した象徴的な描写と言えるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










