🔴【第1話から読む】「次のデートは…」妊娠中、夫のスマホに見つけてしまったメッセージ|妊娠中にラブホ不倫されました
博也の携帯から「デート」の文字を発見したアンリは、さらに彼の「削除済み」フォルダから、制服を着た女性の写真を発見。ラブホテル密集地域での滞在履歴も確認し、不倫を確信するのでした―――。
「次のデート」という文字
「次のデートはどうする?」
そのメッセージを見た瞬間、妊娠中の吐き気とは違う、どろりとした嫌悪感が胃の底から込み上げてきます。トーク画面の相手は、見たことのないアイコンの女の子。名前も知らない人。
ふざけないでよ、と思いました。別に、大人なのだから女性と食事に行ったり飲みに行ったりすることくらいはあるでしょう。でも、この「デート」という単語は、どうしても許せなかった。この言葉が持つ響き、この語彙を私以外の女性に向けている…その事実がつらいのです。
私たちは夫婦で、今まさに私は2人目の子どもを妊娠しているというのに。
嫌な勘が冴えわたる
怒りよりも先に、裏切られたことに対する、深いため息が漏れそうになりました。近くに夫本人が寝ているから、声は出さなかったけど。
女の勘って、本当に恐ろしいですね。私は手が震えるのを抑えながら、トーク履歴の隅々まで探りました。すると、夫は最近、その女の子と会うためのスケジュールを調整していました。しかも、その日はつわり中の私が実家に戻り、初めて博也が一人で過ごす平日の夜。なんて用意周到なんでしょう。
さらに、私は夫のカメラロールを探り「削除フォルダ」を確認しました。そこにあったのは、まさに衝撃的な写真。女の子が、制服をきてモデルようなポーズをしているのです。博也がこの写真をなぜ保存しているのでしょう。
夫がラブホ街に滞在…
博也がこの女に「制服姿が見たい」とでも言ったのでしょうか?妻が、おなかに新しい命を宿している間に?むかつく、という言葉だけでは生ぬるい。もう、夫への信頼は、砂のように崩れ去ったと言えるでしょう。
最後に、私は位置情報のアプリを開きました。さまざまな施設の利用頻度をたどったところ、ラブホテル街に数時間滞在していたことがわかりました。風俗を調べた履歴も残っていたから、ラブホはデリヘルを呼んだ場所かもしれません。あるいは、あの制服コスプレの女と…?
どちらにせよ、私の妊娠中に、他の女と体の関係を持っていた可能性が高い。位置情報アプリの記録は、嘘をつかないですから。
私はその証拠となるすべての画面を、冷静に、自分の携帯で写真を撮り、クラウドに保存しました。手の震えはいつの間にか止まっていました。怒りが極限に達すると、人間はこんなにも冷静になれるものなのですね。
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あとがき:直感が確信に変わる瞬間
吐き気すら覚えるほどの裏切りを目の当たりにしたアンリの行動は、極限の怒りの中で「冷静」そのものでした。妊娠中の体調不良を忘れさせるほどの精神的ショックが、かえって彼女に冷静な対処を可能にしました。特に、削除された証拠まで徹底的に探り当て、写真に収めるという行為は、彼女の決意の固さを示しています。
これは感情的な爆発ではなく、今後の戦いに備えた、周到な準備。「報復への準備」へと、アンリの感情がシフトした瞬間でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










