🔴【第1話から読む】「彼を私にゆずって」届いた差出人不明の封筒。地獄の不倫劇の再燃
由奈に手を差し伸べたのは、親友の千絵だった。千絵の助言で、防犯カメラを設置し、探偵を雇うことに。仕事だとウソをついて、帰りの遅い大和…。冷めた視線で夫を見送る由奈に、探偵から「相手は夫の部下だ」と報告が入り…。
自宅を知られている恐怖
「信じられない……。住所を知ってるってことは、ストーカー紛いのこともしてるってことじゃない」
翌日、かけつけてくれた千絵は、険しい表情で手紙を見ました。
「大和さん…反省してなかったんだね…」
千絵は私の顔をまっすぐに見て、強いまなざしを向けて言いました。
「由奈、今度はゆるしちゃダメだよ。ミナちゃんのためにも」
「…わかってる。でも、こわい。大和がいない間にこの女が来たら……。それに、大和がどこまで、この女に私たちのことを話しているのかと思うと…吐き気がする」
私はミナを強く抱きしめました。大人の事情など何ひとつわからないように、あどけなく笑うミナ…。この子は私が守らなきゃいけない。
親友からのアドバイス
でも、大和に対して、問い詰める勇気はまだありませんでした。
証拠もないまま問い詰めれば、また適当なウソで丸め込まれるだけなのは目に見えています。
「由奈、まずは冷静になろう。相手の思うツボになっちゃダメ。向こうはあなたを動揺させて、自爆させようとしてるのかもしれないんだから」
千絵は私の目を見て、力強く言いました。
「まずはプロにたのもう。探偵に依頼して、確実に証拠をつかむの。それと、念のために防犯カメラを玄関につけよう。最近はスマホから見られるタイプもあるから。私が設置を手伝うよ」
「防犯カメラ……そうだね、身を守るためにも必要だよね」
私は千絵の具体的なアドバイスで、少し冷静さを取り戻すことができました。
ついに不倫相手が判明!
大和は「仕事が忙しい」と言って、帰りが遅くなることが増えました。
そのたびに私は、スマホで玄関カメラの映像を確認するようになりました。
「いってらっしゃい、大和。お仕事、がんばってね」
「ああ、行ってくるよ。今日も遅くなるから!先に寝てていいからね」
そう言って。ミナの頭をやさしくなでて出かけていく大和の背中を見ながら、私は冷めた感情で彼を見送りました。その笑顔も、やさしさも、全部偽物。
その日の午後、探偵事務所から連絡が入りました。
「由奈さん、相手の女性が特定できました。ご主人の会社の部下のようです」
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あとがき:復讐スイッチが入る瞬間
由奈が「泣いて待つ女」を卒業し、カメラを設置して、冷静に夫を観察し始める変化が描かれています。
やさしくほほえんで夫を送り出すそのウラで、スマホ越しの監視を続ける由奈の描写は、まさに現代的な復讐のリアリティーを垣間見るようです。
不倫相手が、夫の職場の人間だと判明し、身近な場所に敵がいた絶望感は計り知れません。しかし、親友・千絵という心強い味方の存在が、孤独な戦いに光をさしてくれます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










