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🔴【第1話から読む】逃げられない30分の説教。自治会長の「育児論」が、平穏な主婦の日常を壊す
酷暑の中、娘を熱中症から守るため、車内を冷やす聡子。だが、そのエンジン音を合図に、美代子が飛んでくる。「連れ回すのは虐待」とののしられ、娘をうばわれそうになる恐怖。さらに、夜、浴室の換気扇から美代子の声がひびき……。
エンジン音を聞くとすぐに出てくる
最近は夏本番。1歳のりんにとって、熱中症は命に関わります。
私は出かける10分前に、車のエンジンをかけ、車内を冷やしておくのが日課になっていました。
でも、それが、お向かいに住む美代子さんへの「合図」になってしまったのです。
ブロロロ……と、エンジン音が響くと、お向かいの家のカーテンがサッと開きます。そして、私がりんを連れて車に乗り込もうとする時には、すでに美代子さんが仁王立ちで待機しているのです。
「聡子さん!また出かけるの?この暑い中、車に乗せるなんて虐待に近いわよ」
「えっ、車内は冷やしてありますし、目的地もすぐそこなので」
「目的地ってどこなの?スーパー?そんなの、信也さんにたのめばいいじゃない。りんちゃんを連れて行く必要なんて、どこにあるの?」
美代子さんの尋問は、まるでおまわりさんのようです。
外出が苦痛になる…
「どうしても今日、必要な離乳食のストックがありまして。すぐ戻りますから」
「いいえ、ダメよ。りんちゃんは私があずかる。涼しい家でお昼寝させてあげるから」
ことわってもことわっても、彼女は一歩も引きません。
それどころか、チャイルドシートに乗せようとする私の手をさえぎり、りんの顔をのぞき込みました。
「りんちゃ〜ん、暑いのにむりやり連れて行かれるの、いやでしゅよね〜?かわいそうに、かわいそうに…。ママは自分の用事ばっかりで、りんちゃんの気持ちを考えてくれないわねぇ」
(その言葉、そのままあなたに返してやりたい)
りんは、美代子さんの顔を見ると、おびえたように私の首にしがみつきました。
「美代子さん、娘がこわがっているので…。失礼します!」
半ば強引にドアを閉め、車を発進させました。
バックミラー越しに、不満そうな顔でこちらを凝視する美代子さんの姿が見えます。
「はぁ……外に出るのが苦痛すぎる」
ハンドルをにぎる手がふるえていました。
恐怖!換気扇のスキマから…
「ママ友ができたから、最近はそっちであずけ合ってるんです」
と、方便を使って距離を置こうとしたこともあります。
でも、美代子さんは、「そんな得体の知れないママ友より、自治会長の私の方が安心に決まってるでしょ」
と、一蹴。
彼女にとって、私は「何もわかっていない未熟な母親」であり、自分は「救世主」なのだと、思い込んでいるようでした。そのゆがんだ正義感が、私の心を少しずつ削っていくのです。
そんなある夜、信じられないことが起こりました。
私とりんがお風呂に入っていると、換気扇のスキマから外の気配がしたのです。
「りんちゃあん!お風呂入ってるの〜?いいわねえ!」
美代子さんの声でした。
ハダカでりんを洗っていた私は、恐怖でこおりつきました。
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あとがき:エスカレートする「正義感」
「子どものため」という大義名分を掲げた時、これほどまでに無遠慮になれるのでしょうか。
車への出動、そしてお風呂場への執着……。美代子の行動は、もはや見守りではなく、獲物を狙うハンターのようです。特に、密室であるはずの浴室に、外から声をかけられるシーンの絶望感は、プライバシーが崩壊した瞬間を象徴しています。聡子の精神状態が限界に達していく様子が痛いほど伝わりますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










