🔴【第1話から読む】最低男と妹の「運命の出会い」彼氏のスマホは真っ黒で
ついに「終わり」が訪れる。純一には3年も同棲している本命彼女がいた。最初から自分はただの遊び相手だったと知り、かなでは完全に目が覚める。ブロックと通報を終え、彼女は姉に支えられながら、新しい一歩を踏み出した。
妹が「彼氏」の家に入れなかった理由
季節が変わり始めたある日の夕方。 玄関の扉が勢いよく開き、かなでが飛び込んできた。その顔は涙でぐちゃぐちゃで、声にならない悲鳴を上げながら床に泣き崩れた。
「……終わった。全部、終わった……」
母と二人で、震えるかなでを抱きしめる。 落ち着いてから語られた事実は、予想の斜め上を行くものだった。
なんと、純一には数年前から同棲している「本命の彼女」がいたのだ。だから、デートはいつも外だし、家にはなかなかあげてくれなかったようだ。
浮気相手だった私の妹
かなでが、彼のアカウントを執念で探っているうちに、ある女性の投稿にたどり着いた。そこには、「3年記念日」を祝う二人の写真が載っていた。 かなでは、最初から「本命」ではなく、単なる「遊び相手」の一人に過ぎなかったのだ。
「私……ずっと浮気相手だったんだね。嘘つかれて、年齢も騙されて、その上……」
かなでは、声を上げて泣いた。 今度は「好き」なんて言葉は一言も出なかった。ただただ、自分の愚かさと、相手への猛烈な嫌悪感が彼女を支配していた。
母が優しく言った。
「かなで、いい勉強になったわね。何事も経験よ。これからはもっといい人がいるから。見る目を養いなさい」
かなでは、泣き腫らした目で私を見た。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。あの時、お姉ちゃんたちが言ったこと、全然聞かなくて……。私のために怒ってくれたのに……」
「いいよ、かなで。自分で気づけたことが一番大事なんだから」
私は妹の頭を撫でた。 あんな最低男のために流す涙は、これが最後だ。
傷つき、学び、真実に向き合った妹を、ずっと見守っていく
それからのかなでは、見違えるように明るくなった。
純一の連絡先は、今度こそ完全にブロックして削除。隠しアカウントもすべて通報したという。
「これからは、好きな人ができたら真っ先にお姉ちゃんに相談するね!」
そう言って笑う妹の顔には、もう迷いはなかった。 20歳の失敗なんて、長い人生で見ればかすり傷だ。むしろ、若いうちにこういう「劇薬」を摂取したことで、彼女の男を見る目は確実に研ぎ澄まされただろう。
「次は、誠実さが服着て歩いてるような人を選びなよ?」
「わかってるって!もう、顔だけで選ぶのは卒業!」
私たちは顔を見合わせて笑った。妹がいつか、心から信頼できる誰かと素敵な恋愛ができるように。
私はこれからも、一番近くで彼女のサポートを続けていくつもりだ。 もう二度と、あんな土下座男に彼女の時間を一秒たりとも渡さないと心に誓って。
🔴【第1話から読む】最低男と妹の「運命の出会い」彼氏のスマホは真っ黒で
あとがき:地獄の底でようやく手に入れた、本当の強さ
本命の彼女の存在という、一番残酷で、かつ最も決定的なトドメ。これがなければ、かなではまだ迷いの中にいたかもしれません。でも、地獄を見て、自分から連絡先を消し去った今の彼女には、もう迷いはありません。20歳での失恋は、長い人生で見れば最強の「ワクチン」になります。泥沼を抜けた後のサツキとの笑い合いに、読者も一緒に救われる結末。次はぜひ、誠実さを絵に描いたような人と幸せになってほしいですね!
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










