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「主人とどういう関係?」修羅場で加速する友人の“共依存”|友人同士の不倫を止めたい

大学時代から10年来の友人・里奈と拓也。結婚や出産のタイミングも近く、家族ぐるみで付き合ってきた奈緒は、ある日、里奈から思いもよらない告白を受けます。それは、友情も家庭もゆるがす衝撃の告白でした─。友人同士の不倫を描いた体験談、『友人同士の不倫を止めたい』第3話をごらんください。

PIXTA

🔴【1話から読む】不倫?純愛?子連れ再会で見せつけられた友人たちの“狂った距離感”

家庭の悩みを打ち明け合う中で、拓也と距離を縮めていった経緯を里奈から打ち明けられた、奈緒。“あなたはわるくない”という共感が、2人を特別な存在へと変えていった。

「不倫は絶対ダメ」忠告したけど…

横顔 夜 電話 女性 家 PIXTA

「……ダメだよ、里奈」

電話口で、私ははっきりと言った。

「不倫は……絶対ダメ!」

自分でも、少し強い口調だったと思う。里奈はしばらくだまったあと、小さく笑った。

「分かってるよ」

でも、その“分かってる”は、どこかたよりなく聞こえた。

「気になりはしたけど…別に何もしてないし。連絡もそんな頻繁(ひんぱん)じゃないし…向こうから話しかけてくるのに乗っかるだけ」

──向こうから。

その言い方が引っかかった。

「でもさ、拓也が言うんだよ?"里奈と話してると落ち着く"って。"救われてる"って…」

その言葉は、まるで、自分が必要とされている証を、大事ににぎりしめているみたいだった。

「奈緒はさ…だれかにそんなふうに言われたら、何も思わない?」

ずるい質問だと思った。思わないわけがない。

でも──

「だからこそ、危ないんだよ……」

私は静かに言った。里奈はそれ以上、反論しなかった。けれど、納得もしていなかった。その“煮え切らなさ”が、妙に胸に残った。

ついに訪れた“修羅場”

スマホ 女性 夜 泣く PIXTA

数週間後。夜おそく、里奈から着信があった。出た瞬間、彼女は泣き声だった。

「奈緒……やばい」

私は、里奈を落ち着かせながら話を聞いた。すると、次第に彼女の涙の理由が明らかになり、私は戦慄した。それは、私が想像していた“わるい展開”だった。

里奈はその日、拓也にメッセージを送っていた。

「今日もまた夫に否定された」「私、そんなにダメかな……?」「あなたと話してると救われる」

いつもの、なんてことない弱音だった。しかし、それを拓也の妻に見られたのだ。

拓也がお風呂に入っている間、テーブルに置いてあったスマホ。通知に表示された、里奈の名前。そして、内容の一部…。

里奈はふるえながら話す。

「拓也の奥さんから電話がきたの……」

拓也の携帯からだった。拓也かと思って胸を弾ませながら出ると、怒りが込められた女性の低い声が、冷たく、耳を刺すように聞こえてきたという。

「あなた、うちの主人とどういう関係ですか?」

一気に血の気が引いたらしい。

「……友だちです」

それしか言えなかった。実際、不貞の事実はない。子ども抜きで、2人きりで会ったこともない。でも、“ただの友だち”と言い切るには、少しだけ、後ろめたさがあった。

拓也の妻はどならなかったらしいが、とても冷たかったという。

「既婚者同士ですよね?家庭があるの、わかってますよね?」

淡々と正論を突きつけられ、里奈は何度もあやまった。

「誤解させるようなやり取りでした。もう連絡は控えます」

そうして、その場はなんとか収まった。

拓也も「誤解だ」と奥さんに説明し、ひとまず、夫婦の間でもこの一件は収まったらしい。

こわい思いをしても、切れない縁

女性 横顔 俯く 公園 PIXTA

「……ほんとに、やばかった」

後日、里奈は公園で私にそう言った。目の下にうっすらクマがあり、少しやつれているように見えた。しかし、私は、正直少しだけ安堵していた。こわい思いをしたなら、目が覚めるかもしれない。

「もうやめなよ……拓也とのこと」

私ははっきり言った。

「一回、距離を置いたほうがいいよ」

里奈は静かにうなずいた。しかし、その直後──

「でも、奥さん…あんな言い方しなくてもよくない?私だって傷ついてるのに」

その瞬間、私は言葉をうしなった。論点がズレている。

「拓也もさ、俺のせいでごめんって言ってくれて。余計、わるいなって思って……」

あんなことがあってもなお、連絡は現在も完全には切れていないらしい。

“必要とされている”という感覚が、どうやら互いにまだ残っているようだ。修羅場を経験し、こわい思いをしたのに──それでも、手放せない。

私は強く言えなかった。2人とも、大切な友人だから。でも──

私はうまく言葉を選べないまま、ただいやな予感だけが、はっきりと形を持ち始めていた。

🔴【続きを読む】「子どもの顔を見てよ」家庭を壊そうとする親友たちに"絶縁覚悟"の猛抗議

【全話読む】
友人同士の不倫を止めたい

あとがき:「まだ何もしていない」という危うさ

「一線は越えていない。だから大丈夫」そう思いたくなる気持ちは、きっとだれにでもあるのかもしれません。けれど、“何もしていない”と“何も起きていない”は、同じではありません。

言葉のやり取り、「救われた」という感情、必要とされる実感。目に見えない心の動きこそが、関係を大きく変えていきます。

一度でも、家庭の外に「心の拠り所」を作ってしまったとき、もう完全な第三者ではいられないのかもしれません。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

🔴【全話読む】友人同士の不倫を止めたい

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