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「子どもの顔を見てよ」家庭を壊そうとする親友たちに"絶縁覚悟"の猛抗議|友人同士の不倫を止めたい

大学時代から10年来の友人・里奈と拓也。結婚や出産のタイミングも近く、家族ぐるみで付き合ってきた奈緒は、ある日、里奈から思いもよらない告白を受けます。それは、友情も家庭もゆるがす衝撃の告白でした─。友人同士の不倫を描いた体験談、『友人同士の不倫を止めたい』第4話をごらんください。

PIXTA

🔴【1話から読む】不倫?純愛?子連れ再会で見せつけられた友人たちの“狂った距離感”

里奈とのやりとりを拓也の妻に見られ、修羅場が発生。それでも、2人は完全に連絡を絶っておらず、奈緒の胸にはいやな予感が広がっていた。

「前と変わらない」の意味

拓也の奥さんとの修羅場の後。里奈と私とのやり取りから、拓也の話題は消えた。

子どもの話、習いごとの話、スーパーの特売の話──いつもどおり。それが逆に不気味に思えた。

(本当におわったのかな……?)

半信半疑だった。でも、こっちから聞くのもこわい。

(もし、まだ続いていたら?もし、私が口を出すことで関係がこわれたら?)

そんな中途半端な立場のまま、数週間が過ぎた。

ある日、公園で偶然、里奈に会った。子ども同士がすぐに走り寄る。里奈は自然な表情で笑っていた。

「このあと時間ある? 近くでご飯でもどう?」

「……うん、いいね。行こう」

ことわれなかった。むしろ、今日は聞かなきゃと思った。

ファストフードのテーブル。子どもたちは早々に食べおえて、遊具で遊び始めていた。そのスキに、私は切り出した。

「……拓也とは、どうなってるの?」

里奈の手が一瞬止まる。でも、すぐに笑った。

「普通だよ。前と変わらない」

「……前と変わらないって?」

「連絡もしてるし、公園もたまに一緒になるし」

私は息をのんだ。

「……距離置くって言ってなかった?」

里奈は少しだけ眉をひそめた。

「でもさ、やましいことしてないし。奥さんも、あれ以来何も言ってこないし…ただ話してるだけだよ?」

里奈は開き直ったように、拓也との近すぎる距離感を正当化した。その口調や表情に、罪悪感や危機感は微塵(みじん)も感じられなかった。

「私たち、"心の支え"なだけだし、ね」

その言葉で私の中の何かが切れた。

ついに爆発した本音

Ⓒママリ/画像の生成にAIを活用しています

「それがダメなんだよ!」

言った直後に自分でもおどろくくらい、里奈に怒号をあびせていた。周囲の視線を感じたが、もう抑えきれなかった。

「“心の支え”って何?既婚者同士がそれ言って、何もないわけないじゃん!」

里奈の顔がこわばる。

「奈緒に何が分かるの?」

その一言に胸が痛んだ。分からない。でも──

「子どもたち、あそこで一緒にたのしそうに遊んでるよね?」

私は、遊具で遊ぶ子どもたちを指差した。無邪気に笑い、たのしそうに遊んでいた。

「この前みたいに…バレたらどうなる?今度こそ家庭、こわれるよ?里奈の子も拓也の子も、傷つくかもしれないんだよ?」

里奈はだまって視線を落とす。でも、完全には折れない。

「……大げさだよ」

その言葉が決定打だった。

「大げさじゃない!」

私ははっきり言った。

「もう家族を巻き込んでるの!拓也の奥さんに電話させた時点で…もう当事者でしょ?」

一瞬の静寂。里奈は何も言わなかった。

傍観者ではいられない

着信 夜 女性 PIXTA

その夜…まよった末、私は拓也にも連絡を入れた。正直、ふるえていた。でも、止められるのは今しかないと思った。

「電話なんてめずらしいね、どうした?」

いつもは話しやすく感じる拓也の口調も、今はいら立つ要素でしかなかった。

「突然ごめん。里奈と拓也の友人として、2人のことが大切だから言うね」

そう前置きして、私は深く息を吸った。そして、淡々と伝えるべきことを伝えた。

「里奈から、拓也との関係とかトラブルのこと聞いてる。お互いに家庭があるよね?2人の都合で家族を巻き込まないで。特に、子どもたちのこと…ちゃんと考えて」

淡々と話しつつも、自分でも分かるほど、その語気には静かで強い憤りが感じられた。拓也はだまったままだった。

「もし、2人が本気で一緒になるって言うなら…せめて、筋を通して。きちんと整理してからにして…」

そう言い切った後、しばらくの沈黙が続いた。

余計なことした?友だちをうらぎった?でしゃばりすぎた?そんな不安が込み上げてくる。でも、何もしないほうがもっと後悔する気がした。

鼓動が落ち着き始めたちょうどその時、拓也の声が沈黙をやぶった。

「……ごめん、ちゃんと考える」

私は通話を切った。スマホを置くと、一気に力が抜けて、興奮が冷めていく。「やるべきことは、した」そう思いたい。

でも、2人との関係は、もう前と同じじゃないかもしれない。

もしこれで、縁が切れたら?10年来の友人…。子ども同士のつながり。全部、こわれるかもしれない。

くらい部屋で、私は静かに泣いた。

私の行動が正しかったのかは、正直、分からない。でも、もう傍観者ではいられなかった。この先、2人がどんな形になるのか、想像するのがこわかった。

🔴【続きを読む】「後悔はしてない」出した決断は…肯定も否定もしない、"親友の覚悟"

【全話読む】
友人同士の不倫を止めたい

あとがき:介入する勇気と、その代償

友人の問題にどこまでふみ込むべきか。止めることで関係がこわれるかもしれない。けれど、何も言わなければ、もっと大きな傷を残すかもしれない。

正義感なのか、ただの自己満足なのか─その境界線は簡単には分かりません。それでも奈緒は傍観者でいることを選びませんでした。大人の友情は、ときにきびしさを伴います。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

🔴【全話読む】友人同士の不倫を止めたい

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