🔴【第1話から読む】新築戸建てを【1年で売却】→中古の賃貸に引っ越した理由|隣人ママ友ともめて引っ越した話
隣人トラブルにより中古の賃貸物件に引っ越した主人公一家。子どもたちも転校・転園となりましたが、新たな1歩を踏み出します。
新たな生活がスタート
新しい家で、私はまた大好きな庭いじりを再スタートさせた。隣人からの監視で庭先に出るのが怖くなった私だが、今は違う。隣家には穏やかな老夫婦が住んでいて、心地いい距離間で交流できている。
隣人「うちも遠方に同い年くらいの孫がいるよ。子どもの声はいいね」
我が家の声がうるさくないかと聞いた時も、そんな風に優しく声をかけてくれた。会えば普通に挨拶を返してくれる、常識あるご夫婦だ。
新築から中古となり、賃貸だから内装はそこまで好きにできない。それでも、以前より広くなった庭とのびのびできるプライベート空間が、私の心の傷を徐々に癒していった。
衝撃的な隣人一家の「その後」
引っ越してから半年後。ある日、リビングでスマホを眺める夫が驚いた顔をして話しかけてきた。
夫「おい。この家って、前のところじゃないか?」
奈々子「え?」
彼から差し出されたスマホの中を覗いて、ぎょっとする。そこには地元の火災ニュースが書かれていたのだ。詳細を読むと、住んでいる子どもの火遊びによって引火。被害は隣の家にまで及び、計3軒が焼けたらしい。出火元は全焼で、真緒さんと輪くんの家だった。
奈々子「輪くんの火遊びでってこと?」
夫「そうかもな。周りの2軒は半焼らしいけど、もしまだ住んでたら大変だったな…」
まさかの展開に慄く。あの時、引っ越しの決断をしていなかったら、私たち家族も被害に遭っていたのかもしれない。火事という恐ろしい災害に…。広がる前に住人は全員逃げ出せたと書いてある。不幸中の幸いに、胸をなでおろした。
奈々子「輪くんたち、無事で良かったけど…どうするのかしら」
夫「さあ…今頃困ってるだろうけどな」
夫にスマホを返し、そこでこの会話は終了した。
やっと手に入れた健やかな生活
後日、風の噂で真緒さんたち一家が学区内の別の家に移り住んだことが判明した。火災を起こしたことで周囲から白い目で見られるようになり、あの家では安心して暮らせなくなったようだ。それはまるで、真緒さんの存在を恐れていたころの私のよう。因果応報的なものが、彼女に下ったような気がした。
ひょっとしたら私たちの街へ彼女たちも来てしまうのでは…という考えは杞憂に終わり、また穏やかな生活を取り戻す。すっかり新しい環境に慣れた圭介は、元気よく学校へ出発した。
圭介「行ってきます!」
奈々子「行ってらっしゃい」
もう、びくびくして玄関に立たなくてもいい。満面の笑みを息子に向けられる喜びに包まれながら、眩しい太陽を見上げた。
あとがき:環境を手に入れる「引っ越し」は、時に必要
引っ越し先の家のグレードは落ちましたが、何も家の質は内装や新しさだけではありません。取り巻く環境や人々。そして何より「安心して過ごせる」ことが重要です。
真緒と輪くんはとんでもない事件を起こして引っ越しますが、こちらはより酷い環境になったようですね。それも身から出た錆で、因果応報のように見えるのはきっと奈々子の気のせいではないでしょう。隣人トラブルの解決はなかなか難しいですが、時に「家を手放す」判断も間違いではない…ということに気づかせてくれるお話でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










