🔴【第1話から読む】妊娠中の妻を置いて「飲み会三昧」→ガブガブ飲んで帰る夫への不満|泥酔夫を締め出した話
悪阻に苦しむなおに対し、恭司は「楽しみを奪うな」と逆ギレするモラハラ気質を見せる。一度は妥協したなおだったが、恭司は約束を破り泥酔して帰宅。家を汚した彼に、なおは淡い期待を抱くが、本質は変わらない。
つわりでお酒の匂いが気持ち悪い…
「……うっ」
キッチンに漂う、わずかな油の匂いに胃が反転します。 妊娠初期のつわりは、本当に地獄でした。 あのころ、私は恭司に必死で頼み込んだんです。
「お願い、お酒の匂いが本当にキツイから、家では飲まないで。悪阻が落ち着くまででいいから」
その時の彼の顔は、今でも忘れられません。
「はあ…俺の唯一の楽しみを奪うわけ? 仕事で疲れて帰ってきてるのに、ちょっと酒飲むのもダメなわけ?」
舌打ち。そして、わざとらしく大きな音を立てて冷蔵庫を閉める動作。彼は、いわゆるモラハラの気がある人でした。
共働きなのに家事は私。私が悪阻で動けない時、彼は渋々、最低限の掃除や食事の用意をしてくれましたが、その間ずっと「チッ」「俺がやらなきゃゴミ屋敷だな」と悪態をつき続けていました。
モラハラ気質な夫に怯えてしまった
彼が怒っていると、私は精神的に不安定になってつわりが悪化する気すらしました。だから安定期に入って悪阻が少し落ち着いた時、私は自分から折れてしまったのです。
「少しは体調がよくなったから、臨月までは、お酒を飲んでもいいよ。外での飲み会も、22時までなら」
それが間違いでした。
「あ~やっと普通に戻ったのかよ。あのままだったらどうしようかと思った」
そう言って、彼はその日から遠慮なく私の隣で缶ビールを開け始めました。 私が妊娠してからずっと一滴も飲まず、お酒の匂いに耐えていることなんて、彼の脳内からは完全に消去されたようでした。
お酒の失敗で心を入れ替えたと思ったけど
そしてしばらくしたある日のこと。彼は「22時までに帰る」と言いながら、午前0時を過ぎて帰宅しました。
「おえっ……げふっ」
玄関を開けた瞬間、充満するアルコールと嘔吐の臭い。 恭司は泥酔し、洗面所とトイレを無残に汚しました。
「……掃除して。今すぐ、自分で」
私が冷たく言い放つと、流石にマズいと思ったのか、彼は千鳥足で掃除を始めました。
「悪かったよ……ちょっと盛り上がっちゃってさ」
翌朝、反省したような顔で洗濯物を干す彼を見て、私は「これで少しは懲りたかな」と淡い期待を抱いてしまったのです。でも、人の本質はそう簡単に変わりません。
また「飲んでくる」と言い出した今夜、外は暴風雨。 時計の針は、約束の22時を指そうとしていました―――。
🔴【続きを読む】真夜中に玄関のチェーンかけた妻→【門限】破って飲んだくれる夫を許さない|泥酔夫を締め出した話
あとがき:「優しさ」を「甘え」とはき違える罪
第2話では、夫婦の力関係と恭司の幼稚さを浮き彫りにしました。妻が歩み寄って提示した「妥協案」を、彼は自分への免罪符にしてしまいます。悪阻の辛さを理解しようとせず、自分の権利ばかりを主張する姿は、まさに現代のモラハラ。彼が変わることを期待してしまったなおの「後悔」がひしひしと伝わってきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










