🔴【第1話から読む】布団にカビ!足の踏み場もない部屋!里帰りした実家は汚部屋になっていた
用意されたのは黒ずんだタオルとカビの生えた布団。不衛生な環境に夫の咳は止まらず、娘も泣き続ける。自衛のために寝具を買い直す可南子だったが、母は反省するどころか「育ての親に失礼」と逆ギレし、怒鳴り込む。
バスタオルすら使いたくない…
「学人、大丈夫?」
「ああ、ちょっと埃っぽいかな……。外の空気吸ってくるよ」
顔色の悪い学人が部屋を出ていくのを見て、私の我慢は限界に達していました。でも、久しぶりの帰省で波風を立てたくないという思いが、辛うじて私を繋ぎ止めていました。
「お風呂、沸いてるわよ」
母に促され、学人とみちるを先にお風呂に入れました。せめて清潔な状態で寝かせたい。そう思って脱衣所へ行くと、母が「はい、これ使いなさい」とタオルを渡してきました。
それを見た瞬間、私は絶句しました。
「……お母さん、これ、洗ってあるの?」
「失礼ね! 毎日洗ってるわよ」
渡されたバスタオルは、元々は何色だったのかも分からないほど黒ずみ、ゴワゴワに痩せ細っていました。カビ臭いような、独特の古い家の匂いが染み付いています。
「……自分たちで持ってきたタオル使うからいいよ」
「なによ、せっかく用意したのに!」
母は不機嫌そうに去っていきましたが、地獄はこれだけではありませんでした。
汚部屋地獄はどこまでも続く…
寝る時間になり、敷かれた布団を見て私は叫びそうになりました。敷布団には大きな茶色いシミと、点々と広がる黒カビ。
「ねえ、この布団干した? 湿気がすごくて冷たいんだけど」
「昨日まで片付けしてたんだから、干す時間なんてなかったわよ! 誰も使ってない布団なんだからきれいに決まってるでしょ!」
母の「きれい」の基準は、世間一般のそれとは180度違いました。 結局、私たちは一番マシそうな布団1組を3人で分け合い、極寒の部屋で体を丸めて一夜を明かしました。学人の咳は夜通し止まらず、みちるは寒さで何度も泣きました。
母と話が通じない…
翌朝、私は学人を連れて近くのホームセンターへ走り、新しい布団とタオルを買い込みました。
「ごめんね、学人。こんな思いさせるなんて思わなくて」
「可南子のせいじゃないよ。でも……みちるの体調が心配だね」
学人の優しい言葉が、逆に私の胸を締め付けます。実家に戻り、買ってきた布団を広げると、母がリビングから怒鳴り込んできました。
「何よその布団! 私の用意したものが気に入らないってこと!? 育ての親に対して失礼だと思わないの!」
「お母さん、失礼なのはどっち!? 孫と喘息の夫が来るって分かってて、どうしてこんな不衛生なままなの!」
「私は忙しいの! あんたみたいに暇じゃないんだから!」
話が通じない。壁に向かって喋っているような絶望感の中、帰省2日目にして、私たちの関係には修復不可能な亀裂が入り始めていました。
🔴【続きを読む】暴走する汚部屋母と「……もう、いい加減にしてください」母の態度に限界の夫
あとがき:「当たり前」の基準が壊れている恐怖
親の「きれい」と自分の「清潔」が、180度食い違っている時の絶望感。ここでは単なる掃除の問題ではなく、可南子の家族への「敬意」が欠如していることが浮き彫りになります。新しい布団を買うという行動は、親への反抗ではなく、家族を守るための正当な防衛手段です。それすらも「親不孝」という言葉で封じ込めようとする母の姿に、読者の皆様も「これは話し合いで解決する相手ではない」と、深い危機感を抱いたはずです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










