🔴【第1話から読む】布団にカビ!足の踏み場もない部屋!里帰りした実家は汚部屋になっていた
親戚回りに出発するも、母の身勝手な行動で娘の食事時間は大幅に遅れる。さらに飲食店で理不尽なクレームをつける母。ついに限界に達した夫・学人が「吐き気がする」と絶縁を宣言。車内には冷たい沈黙が流れる。
つらすぎる帰省。それは汚部屋だけじゃなかった
帰省3日目。親戚回りをするというので、私たちは渋々両親の車に乗り込みました。これがさらなる悲劇の幕開けでした。
出発予定時間を1時間半過ぎても、母は「あのバッグがない」「口紅がどこかへ行った」と騒ぎ立て、一向に準備が終わりません。
「お母さん、もういい加減にして! みちるのお昼寝とご飯の時間があるんだから!」
「ちょっと待ちなさいよ! せっかく親戚に会うんだからきれいにしたいじゃない!」
結局、大幅に遅れて出発。親戚の家を回るころには、みちるの昼食時間はとっくに過ぎていました。おなかを空かせたみちるが車内で火がついたように泣き叫びます。
「お父さん、どこでもいいからあそこのレストラン入って! みちるにご飯食べさせないと」
私が焦って言うと、運転席の父は「ああ、分かった」と言いつつ、「あそこは駐車しにくいな……」「あ、今の店、通り過ぎちゃった」 と、一向にハンドルを切ろうとしません。
助手席の母は「もっといい店があるはずよ!」と根拠のない主張を繰り返すばかり。
恥ずかしさと怒りが募る帰省
結局、入ったのは1時間後の牛丼チェーンでした。テイクアウトしようと注文していると、店員さんが申し訳なさそうに言いました。
「すみません、お客様の注文されたメニュー、先ほど品切れになってしまいまして……」
すると、母のスイッチが入りました。
「はあ!? 注文受けてからそれはないでしょ! 責任者出しなさいよ! 食べられないなら、それ相応の補填をしなさい!」
店内中に響き渡る声。他のお客さんの視線が痛い。私は恥ずかしさと怒りで震えました。
「お母さん、もういい加減にして! 別の頼めばいいだけでしょ!」
「あんたは黙ってなさい! 私は正当な権利を主張してるのよ!」
沈黙し続けた夫の一言
その時でした。
「……もう、いい加減にしてください」
ずっと耐えていた学人が、これまでに聞いたこともないような低い声で言いました。
「お義母さん、恥ずかしくないんですか? 自分の都合で孫を泣かせ、店員さんに理不尽な要求をして……。正直、価値観が違いすぎて吐き気がします」
車内に沈黙が流れました。母は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、次の瞬間、顔を真っ赤にして叫びました。
「な、なによその言い草! 嫁の実家に来て、親に向かってなんて態度なのよ!」
「本当なら、今すぐにでもお金を払って帰りたいです。僕たちは歓迎されていない、ただの『飾り』として呼ばれたんだと確信しました。もう、二度とここへ来ることはありません」
学人の決死の拒絶。それは、私たちがこれまで溜め込んできた怒りの代弁でした。
あとがき:沈黙のヒーローが放った、魂の叫び
ずっと耐えていた夫・学人さんの言葉は、可南子がずっと言いたくても言えなかった本音だったのではないでしょうか。身内の恥を指摘するのは勇気がいりますが、彼は「妻と子の尊厳」を守るために、悪役を引き受けてくれました。「価値観が違いすぎて吐き気がする」という言葉は、決して大げさではありません。自分の大切な家族が踏みにじられた時、誰かが毅然と怒ることは、その家族の心を救う唯一の光となります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










