🔴【第1話から読む】自慢の夫と「匂わせ発言」悪意を孕んだママ友との闘いが始まる
実家に逃れた幸恵は、密会の証拠写真を義彦に突きつける。焦って追いかけてきた義彦は両親に追及され、ようやく自らの愚かさと里奈の悪意に気づく。膝をつき謝罪する夫に、幸恵は冷徹に「連絡先の完全削除」を命じる。
思わず実家に逃げ帰る
実家に着くと、母は驚きながらも何も聞かずに私たちを受け入れてくれました。楓を寝かしつけた後、ようやくスマホを見ると、義彦から大量の着信とLINEが入っていました。
『幸恵? どこにいるんだ? 楓は?』
『今帰ったら誰もいないし、荷物もなくなってる。どういうことだよ』
『お願いだ、返信してくれ』
私は震える指で、一枚の写真を送りました。 先ほど、暗闇の中で撮影した、彼と里奈さんが寄り添っている写真です。
夫からの必死の弁明
それから数分後、電話がかかってきました。私は迷った末に出ることにしました。
「……何?」
『幸恵! 違うんだ、あれは本当に仕事の延長で、彼女がどうしてもって言うから……!』
「仕事の延長で、妻に内緒で家まで行くの? 『大好き』なんて言われて、喜んでお茶まで飲みに行くのが、あなたの言う『給料のため』なの?」
私の冷え切った声に、義彦は絶句しました。
「彼女、私のことが嫌いなのよ。知ってた? 彼女にとって、あなたは私に勝つための『道具』なの。あなたは自分の価値を上げるために、妻を裏切ってまで、その道具になり下がったのよ」
『……そんなつもりじゃなかったんだ。ただ、頼りにされるのが、その……営業成績も上げなきゃいけないプレッシャーもあって……』
「言い訳はいいわ。私はもう、あなたを信じられない。里奈さんと仲良く『お客様対応』を続けてればいいじゃない。私は楓を守るから」
私は一方的に電話を切り、電源を落としました。
夫の謝罪を素直に受け入れるか躊躇う
翌朝、目が覚めるとひどい頭痛がしました。母が淹れてくれたお茶を飲みながら、ぼんやりと外を眺めていると、庭に義彦の車が滑り込んできました。
彼は憔悴しきった様子で、私の両親に深々と頭を下げていました。父に厳しく問い詰められ、義彦は蚊の鳴くような声で、すべてを白状したようです。
里奈さんからの誘惑があったこと。最初は断っていたけれど、徐々に「頼られる快感」に負けてしまったこと。そして、私への配慮が完全に欠けていたこと。
「幸恵、本当にごめん。俺が馬鹿だった……」
義彦は私の前で膝をつきました。
「里奈さんとは、もう二度と個人的な連絡は取らない。店にも、担当を変えるように手配してきた。彼女が何を言おうと、もう一切関わらない。だから……帰ってきてほしい」
私はすぐには頷けませんでした。 彼がしたことは、法的な「不貞」には当たらないかもしれない。でも、私の心は確実に殺されたのです。
「目の前で、彼女の連絡先を消して。ブロックするだけじゃなくて、履歴も全部消して」
私の言葉に、義彦は迷わずスマホを取り出しました。
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あとがき:男の慢心と、女の覚悟
「頼られる快感」という浅はかな誘惑に負けた義彦。失って初めてことの重大さに気づく姿は自業自得ですが、幸恵さんの厳しい追及は、彼を「道具」から「夫」に引き戻すための荒治療でもありました。単なるブロックではなく、目の前で履歴ごと消させるという要求は、裏切られた側の消えない傷跡を象徴しています。許すためではなく、決着をつけるための静かな怒りが胸を打ちます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










