🔴【第1話から読む】医療事務に復職…そこはクセつよ院長とお局が支配する"伏魔殿"だった
院長と話し合い、「給料アップ」を条件に皆と同じように業務外の仕事をがまんすることにした、美奈。しかし、シフトを多く入れられ、扶養から外れそうに。ついに、転職活動を決意した美奈は…。
ついに転職先を見つけた
契約外の仕事を命じられ、「扶養内」から外れさせようとする院長に不信感を抱いた。
ベテランパートである山内さんのいや味ったらしい言動にも、辟易する。育児と家事…そして、パートでいそがしい日々のなか、私は転職活動を決意した。
もちろん、最初からうまくはいかない。しかし、何度目かの失敗をへて、次の転職先を見つけることができた。
となり町のクリニックで、今の職場よりはとおくなるが、車通勤を許可してくれたので、通勤時間は短縮できる。
「スタッフたちは、未就学児を抱える、似た状況の人も多いから安心してね」
女性院長の彼女は、こちらの不安を察して、丁寧に話してくれる。
「ありがとうございます」
「3か月以内に退職できなかったら、また相談してください」
「わかりました」
院長からの強い引きとめ
こうして、次の目途を立てることができた私は、すぐに、院長に対し、退職の意を伝えた。
「そんな、こまるよ。時給だって上げたのに」
「しかし、扶養から外れるのは…こちらとしてもこまりますから」
もう次の当てがある私は、強気に出ていた。そんなこちらに対し、院長は思いのほか食い下がる。
「たのむよ…もう少しだけ、がんばってくれよ」
彼がこれだけ引きとめるのには、理由がある。
最近、立て続けに、2人のパートが辞めていったからだ。理由は、介護や体調不良などだったが、実際はこの職場に「いや気が差したから」というのが大きな理由だろう。
"お局さま"である山内さんのふるまいと、院長からのムチャブリ。それらに迷惑をしている職員は、すくなくない。
条件提示に、退職が保留に…
追い詰められた院長は、ある提案をした。
「わかった!君にも車通勤を認めよう。それならどうだ?」
「車通勤…ですか?」
「ああ。駐車場も1台空いたし…交通費もきちんと払う!」
この条件は魅力的だった。
今は、自転車通勤しか認められていない。駐車場代に金がかかるのがいやな院長は、一部のパートにしか、車通勤を許可しないのだ。
(車で通勤できたら、お迎えもすぐに行ける…)
今はいったん家に帰ってから、車でバタバタと園へ向かっている。
引きとめ材料にとまどっていると、院長は「成功した」と思ったらしい。
「その反応はOKてことだね!じゃあ、これからもよろしく!」
「…え?待ってください」
こちらの話も聞かず、院長はいそがしそうに診察室へ消える。しかたなく、いったん保留にして、しばらく考えることにした。
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あとがき:二転三転する職場との契約
転職先を見つけた美奈でしたが、院長から強く引きとめられます。その交渉材料として、「車通勤の許可」がありました。
魅惑的に見える条件ではありますが、後付けされる契約内容は、不信感にもつながるものです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










