🔴【第1話から読む】医療事務に復職…そこはクセつよ院長とお局が支配する"伏魔殿"だった
院長とお局にふりまわされる職場につかれ、退職を告げた美奈。院長から強引な引きとめを受け、いったん保留としましたが…。
なやむ日々がつづく
院長からの引きとめがあった日から、一週間後…私はなやんでいた。
彼は時給も上げ、車通勤を許可してくれた。
条件は良くなったが、一方で不満はのこっている。契約外の責任がおもい業務の強制と、扶養から外れそうになっても、フォローしてくれない部分だ。
思いきって扶養から外れ、がんばってみる手もある。でも、それだと、院長の思惑どおりな気がして、いやだった。
ある日、すっかりなれた契約外業務の器材消毒をしていると、先輩のパートからこんなことを言われた。
「西川さん、最近、元気ないけど…だいじょうぶ?ムリしないでね」
その時、職場で自分の笑顔がへっていることに気づいた。やさしく声をかけてくれた先輩は、こそっと告げる。
「来年、子どもが卒業したら、辞めるつもりなの」
「そうなんですか」
良い人ほど、辞めていく気がした。
院長とお局の陰口に遭遇
最近は、仕事についてずっとなやみっぱなしだ。そんな中、決定打となる現場に私は遭遇する。
「院長〜西川さん、また文句言ってたって?」
「そうなんだよ」
半開きとなった院長室のとびらから、山内さんと院長の声が聞こえた。
おどろいたのは、会話内容が私に関することだったからだ。
「大きな病院ではたらいてたからって、図にのってるのよ」
山内さんの辛辣な言葉に、思わず心臓が跳ねる。2人の会話内容は、あまりにも幼稚なものだった。
「まあ、仕事はできる子だからなあ…。ああ、でも、車通勤を条件にしたらコロっと態度が変わったよ」
「ま!あの子も卑しいわね~」
「最近のわかい子は、神経図太くてまいるよ」
「子どものためとか言って、扶養内でラクしたいだけよねえ、ああいう子って」
へらへらと笑いあう、院長と山内さん。その瞬間、私の中で何かが切れた。
退職届を叩きつけた
社会ではたらくうえで、がまんすべきことは、もちろんある。
だから、契約外の業務も渋々のんだし、強い引きとめを受けてなやんだりもした…。だが、人間である以上、「心」や「気持ち」も大切だ。
かげで一緒にはたらく職員を蔑む雇い主とお局がいる職場になんて、どれほど良い条件を提示されても、いたくない。
気づけば、私は院長室のとびらを開けていた。
「私、やっぱり退職します。本日付けでおねがいしますね」
「え、え、西川さん?」
「本日付けって…はあ?ちょっと、あなた、何を…」
それから、私の行動は早かった。
ずっと用意していた退職届を叩きつけ、職場の荷物を回収した。
(何をうじうじ悩んでいたのだろう。違和感を持った時から、こうすればよかったんだ)
クリニックの外に出ると、はれやかな太陽が出迎える。「よくがんばったね」と言ってくれているようだった。
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あとがき:心身の健康も大切
重要なのは、はらたくうえで「心身が健やかでいられるかどうか」…なのかもしれません。
たとえ条件がよくても、心身を脅かしたり、不安があったりするのでは、うまくいきません。そのことに、ようやく気づいた美奈。ついに退職届を突きつけました。転職先も確保している彼女の行く道は、きっといいものになるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










