主人公・優香(33)は小1の娘を育てる、シングルマザー。引っ越したばかりの土地で、自治会に入会することになりました。
"シングルマザー"として引っ越してきた
「まあ、2か月に一度の活動だから。参加できなかったら、500円の罰金払うのだけ、覚えておいて」
「わかりました。よろしくおねがいします」
突然、来訪した、引っ越し先の自治会長。
「浦部さん」という、50代後半の男性は、簡単な説明を済ますと、玄関から去っていった。
私の名前は、大畑優香(33歳)。先月、夫と離婚し、娘のハルナと一緒に、この団地に引っ越してきた。
離婚理由は「夫の不貞と散財」という、何ともなさけないもの…。がんばって慰謝料や親権を取り、シングルマザーとして、人生を立て直そうとしていた。
突如「自治会長の妻」から電話が
(自治会かあ…。これからお世話になるし…できる限り参加しよう)
そう考えていたが、最初の清掃日当日、ハルナが熱を出してしまった。
病院へつれていったり、薬をもらいに行ったりとバタバタしていた。両親も他界しているため、たよれる人はだれもいなかった。
そんな中、スマホに見知らぬ番号から電話がかかってきた。
(だれだろう…)
ハルナがねむる部屋のとなりで通話をタップすると、勢いある声が飛んできた。
「あなた!ちょっとねえ、引っ越してきたばかりで、清掃不参加ってどういうつもり?」
「え?あの…どなたですか」
中年女性の声におぼえはない。彼女は「自治会長の妻よ」とだけ答え、矢つぎばやに言った。
「新入りが金だけ払って知らん顔って…あなた、何を考えているの?不参加なら、あいさつして回りなさいよ!」
不参加の旨は自治会長に連絡済みで、彼の指示で会計係の人へ罰金を支払っている。
それで済んだと思っていたのに…この人はさらに「あいさつ回り」を強要してきたのだ。
「…休んですみません。子どもが熱を出しまして…」
「言いわけしないで!他の人たちはきちんと参加しているのよ!」
あいさつ回りを強制される
ひや汗が流れる。そこまで叱られる内容だろうか…と考えたが、引っ越してきたばかりで、この土地に関して何もわからない。
事をあら立てたくなかった私は、とりあえず彼女の話をだまって聞いた。その後、叱責は10分ほどつづけられた。
「一棟、すべてに物を持ってごあいさつするのよ!わかったわね!」
最後にムチャな要求をされ、電話は切られた。ようやく解放された私は、ぼう然とした。
「一棟すべてに…?そんなのむりよ」
町内清掃に不参加なだけで、そこまでするのだろうか。もしかしたら、とんでもない場所へと、引っ越してきたのかもしれない…。
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あとがき:罰金&あいさつ回りの強制は過酷
家庭の事情でシングルマザーとなり、あらたな場所でスタートを切った優香。そんな彼女を待ち受けていたのは、きびしい「自治会長の妻」でした。
清掃作業に出られなかったとはいえ、罰金もきちんと支払っているのに、あいさつ回りを強要するのは、やりすぎのような気もしますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










