🔴【第1話から読む】シンママが引っ越した先は地獄?「自治会長の妻」から"一棟、挨拶回り"を強要され…
シングルマザーの優香(33)は、子どもの発熱のため、自治会で最初の行事を休む。すると、「自治会長の妻」と名乗る女性から、電話で叱られてしまい…。
近所の人に話を聞いた
「物を持って、一棟すべてにあいさつをしろ」
それが、自治会長の妻から言いわたされた、私の「責任」らしい。
どなられ、恐怖した私は、とりあえず自治会長宅へ謝罪に行った。
だが、電話をくれた「自治会長の妻」は不在だった。自治会長自身は、「ああ、いいよ」とあっさりゆるしてくれ、ひとまず胸をなでおろす。
しかし、きちんと不参加の罰金500円は支払い済みだし、休みの度に、いちいち他の人も、一棟すべてにあいさつ回りをしているのだろうか…。
疑問に思った私は、朝のゴミ捨ての際、近所の人へそれとなく聞いた。
「ああー…康代(やすよ)さんねえ。それ、彼女が言ってるだけなのよ。でも、確認がしつこいから、みんなで口うらを合わせて"あいさつに来ましたよ"ってしてるの」
「そうだったんですか…」
電話をしてきた相手の名前が、「康代さん」と判明する。
長年、町内の自治会長を務めている夫の業務に、かなり口を出してくるそうだ。
「まいるわよねえ。ま、みんな参加して、言われないようにしてるから、あなたもなるべくがんばって!」
あわれみをうかべて、近所の人は去った。
初の町内清掃に参加した
シングルマザーの私に、毎回の参加はむずかしいこともある。
他の家庭は、代理人を立てたり、予定をずらしたりして対処しているらしいが…。わが家は私しかいない。たよれる両親もおらず、もし、またハルナが体調をくずしたら、不参加になるだろう。
(そうしたら、また康代さんから電話が…?)
考えてゾッとした。もう二度と、あんな電話に出たくない。
私も他の人たちと同じように、「次は必ず出席しなくては」と考える。
迎えた次の町内清掃。そこで、初めて対面する「康代さん」が、私に声をかけてきた。
「あなた、前回、私がいない時にあいさつに来たんですって?」
その顔はけわしく、すぐに彼女が怒っているのだと察した。
「すみません。会長にきちんと物もおわたししたんですが…」
「顔を見せなきゃ意味ないでしょう!まったく、あいさつ回りの意味をわかってないのね」
何と、またしても怒られてしまった。
しかも、今回は直接対面だ。娘のハルナをわざわざシッターに見てもらってまで参加したのに…泣きたくなった。
自治会長妻の別名は「監視の鬼」
なやんだ私は、団地の管理組合に相談する。
しかし、「住人同士のトラブル」には関与できないということで、あしらわれてしまった。
(結局、耐えるしかないの…?)
そうして過ごすうちに、康代さんが、この町内でどのような位置にいるのかを理解した。
彼女は「監視の鬼」とウワサされるほど、特に「若い女性」に対して、するどく眼を光らせているのだ。
「ゴミのおき方がなってない」「すれちがう時のあいさつが小さかった」「服装がハデ」…そんなささいな監視の目が、ますますこわいと感じる。
カレンダーに目をやれば、すでにもう、次の清掃時期が近付いていた。
🔴【続きを読む】救世主?「私に協力させて」シンママを救う「同じ境遇の女性」の出現
あとがき:支配された地域…解決の糸口は?
「監視の鬼」と呼ばれるほどにきびしい、「自治会長の妻」が支配する地域。そんな場所に引っ越してきてしまった、優香。優香の神経はすりへります。
たよれる人がいない彼女は、責められるのをさけるため、シッターを手配してまで、行事に参加しました。しかし、お金もかかり、痛手となりますね。解決の糸口はあるのでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










