🔴【第1話から読む】「きっちりお掃除するわ」"裏アカ"で女を漁るゲス夫を罠にハメる、壮絶な復讐劇
架空の美女「リナ」になりすまし、夫の「裏アカ」に接触した聡美。夫はわずか5分で食いつき、「妻を女として見れない」と、最低な本音を吐露する。次々とおくられてくる卑猥な証拠を、聡美は冷徹に、着々とクラウドへと保存していく。
架空の人物で夫に近づく作戦
翌朝、茂樹は何食わぬ顔で「いってきまーす」と太陽の頬にキスをして出かけて行った。
その唇が、昨夜見たDMの卑猥な言葉を紡いでいたと思うと、ゾッとして鳥肌が立つ。
「パパいっちゃったね」
「そうだね、太陽。パパはお仕事がんばるんだって」
太陽を抱きしめながら、私は冷徹なまでの決意を固めていた。
まずは敵を知ること。私は自分専用のタブレットを取り出し、架空の女性「リナ」として"裏アカウント"を作成した。
アイコンはネットで見つけた顔の映っていない、露出度の高いフリー素材。プロフィールには茂樹が好みそうな「年下の寂しがり屋」を装った。
茂樹のアカウントを見つけ、フォローを入れる。すると、わずか5分でDMが届いた。
「フォローありがとうございます! リナさん、お近くなんですね。良かったら仲良くしませんか?」
あまりの反応のはやさに、思わず乾いた笑いが出てしまった。
忙しいはずの夫とのやり取り
(仕事がいそがしいんじゃなかったの?)
私は「リナ」になりきって返信した。
「DMうれしいです! 私、ヒミツの関係にあこがれてて…。しげさんは経験豊富なんですか?」
「まあ、それなりに…(笑) でも、リナさんみたいなかわいい子、放っておけないな。今度、ゆっくり会って話しませんか? ホテルとかで」
(まだ一通目でこれか…)
さらに私は核心にふれた。
「しげさんって、独身なんですか? 私は実は…ちょっとワケありで」
「実は僕も既婚なんだけど、家庭では居場所がなくてさ。リナさんみたいな理解してくれる人がほしいんだ。妻のことはもう女性として見れなくて」
直接聞いてしまった私への悪意
画面をにぎりしめる手がふるえた。
(女性として見れない? 居場所がない?)
毎日バランスを考えた食事をつくり、彼のグチを聞き、太陽の育児をほぼワンオペでこなしている私への言葉がこれ?
履歴をスクロールすると、さいわいなことに、直近では会っている女性はいないようだった。女性側に警戒されたり、金銭を要求されて彼がビビったり…。
(でも、それは「運が良かった」だけ。もし事件にまきこまれたら? 恐喝されたら? 太陽の父親である茂樹が、そんなスキャンダルを起こしたら…この子の将来はどうなるの?)
「無責任にもほどがあるわよ…」
私はスマホの画面を保存(スクリーンショット)し、クラウドに次々とアップロードしていった。
茂樹が「リナ」におくってくる、自撮り写真や卑猥な願望。これらすべてが、彼をおいつめるための「弾丸」になるのだ。 さあ、証拠は十分にそろった。
(次はこの弾丸を、いつ、どこで発射するか…)
怒りへの熱とは真逆に、私の頭は冷酷な復讐計画を冷静に立てていた。
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あとがき:運が良かっただけ
ネット上の「リナ」に向けられる夫の軽薄な言葉の数々。家事・育児・仕事と、彼のために尽くしてきた日々を全否定されるような書き込みに、読んでいるこちらまで拳を握りしめてしまいます。
「運が良かっただけ」という聡美の冷静な分析は、不倫を「遊び」とかろんじる男たちの無責任さをうきぼりにします。弾丸は装填されました。あとは引き金を引くだけです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










