🔴【第1話から読む】「好きな人ができた」潔癖な幼馴染が落ちた"不倫沼" 純愛か、それとも…
ついに奈々は夫にウソをつき、マサとの密会を決意。マサは「独立」や「資金計画」という言葉を出し、徐々に金銭のにおいをただよわせる。静香は、マサが奈々の一途さを利用し、彼女を破滅へ導こうとしていると確信する。
彼に「会いたい」と言い出す
奈々の「沼」は、日に日にふかくなっていくようだ。 ついに彼女は、ご主人にウソをついて、「マサさんに会いに行く」と言い出した。
「ちょっとだけ…お茶するだけだから。彼のお店じゃないところで、2人きりで…ちゃんと話したいの」
「奈々…それ、一歩越えたら、もどれなくなるよ?」
「わかってる…でも、このままじゃ息が詰まって死んじゃいそうなの。静香だって、毎日ご主人にムシされるような生活、たえられないでしょ?」
奈々の言葉は、半分はご主人へのあてつけのように聞こえた。
たまにグチを聞いていたが、奈々のご主人は最近仕事がいそがしく、家では寝るだけの生活がつづいていたようだ。
(だからといって、不倫をしていい理由にはならないよ…)
軽薄さが見えかくれする相手の文章
マサさんとのやり取りを見せてもらうと、そこには狡猾なテクニックがちりばめられていた。
「奈々、今日は子どもの誕生日だったね。おめでとう。俺がパパなら、もっと豪華に祝ってあげられたのに」
「そんなにムリしないで。いつでも俺のところに来ていいんだよ。きみたちを養う準備もできてる」
文字だけ見れば情熱的だが、私には「口先だけ」の男特有の軽薄さが透けて見えた。
本当に奈々を大切に思うなら、家庭をこわすような言葉を投げかけるだろうか。子どものしあわせをねがうなら、母親を不安定な立場に追い込むだろうか。
「マサさん…近々、独立するって言ってるの。すごいよね!自分のお店を持つんだよ。その時は私に手伝ってほしいって」
「独立? お金はどうするの?」
「少しずつ貯めてるみたい。でも、投資とかも勉強してて、すごく向上心がある人なんだよ」
投資と不倫…イヤな予感しかしない
(投資……)
その単語を聞いた瞬間、私の背筋につめたいものが走った。「不倫」という弱みをにぎりながら、あまい言葉で金銭的な話を持ち出す。それは、最悪のパターンの始まりではないだろうか。
「奈々…お金を貸したりしてないよね?」
「えっ?まさか! 彼はプライドが高いから、"女からお金を借りるなんて絶対にしない"って言ってるよ。ただ、2人でしあわせになるための資金計画を話してるだけ!」
奈々は自信満々に答えたが、その「資金計画」という言葉自体があやしさ満点だ。
マサという男は、奈々の「一途で尽くす性格」を完璧に理解し、利用しようとしている。
(このまま見守っているだけでは…手おくれになる)
奈々の家庭が崩壊する前に、そして、彼女が取り返しのつかない詐欺やトラブルに巻き込まれる前に、私が「悪役」になってでも目を覚まさせなければならない。
私は決意した。次に奈々と会う時、オブラートを全部ぬぎすてて、真実を突きつけることを。
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あとがき:「悪役」になる覚悟
マサの正体がうっすらと見え始め、ゾッとする回です。「独立」や「投資」…不倫という秘密を共有した途端、お金の話を混ぜてくるのは典型的な手口。奈々はそれを「2人の未来のため」と信じていますが、傍から見れば、弱みをにぎられた上での搾取でしかありません。
本当に相手を思うなら、相手が最もうしないたくないもの(子どもや社会的地位)を危険にさらすはずがないのです。静香が「悪役」になる覚悟を決めたシーンは、真の友情とは何かを問いかけます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










