🔴【第1話から読む】普段はケチなのに「数100万円溶かした」→30代夫の“下手すぎる株運用”の恐怖|株で大損する夫
離婚から3か月。夫は借金返済の日々を送り、美恵子は女手一つで家と娘たちを守っている。かつての不安は消え、心からの平穏を手に入れた彼女は、子どもたちと確かな足取りで、本当の幸せへと歩みを進めるのだった。
新生活が始まり数か月
庸介が家を去ってから、3か月が経ちました。
あの日、彼は義父に引きずられるようにして家を出て行きました。 誓約書の効力と、義両親の立ち会い、そして弁護士を通じた法的な手続きにより、離婚はスムーズに成立しました。
庸介が持っていた株は、私の宣言通り全て売却させ、現金として回収しました。暴落していた銘柄もありましたが、それでもまとまった額にはなりました。
それをリイナとカンナの将来のための貯金口座に移した時、ようやく胸のつかえが取れた気がしました。
楽ではない、だけど満ち足りた日々
今の生活は、決して楽ではありません。仕事と育児の両立、一人で背負う家のローン。毎日が戦いです。
でも、不思議と心は軽いんです。
「ママ、見て! 今日のお弁当、ピカピカに食べたよ!」
カンナが空っぽのお弁当箱を見せてくれます。 「
偉いね! 明日は何がいい?」
「うーん、卵焼き! あ、でも卵、高いんだよね?」
娘がふと言った言葉に、私は笑ってしまいました。
「大丈夫だよ。必要なところには、ちゃんとお金を使うから。それが本当の節約なんだよ」
庸介は今、実家に身を寄せながら、多額の借金返済のために必死で働いているそうです。義父の監視の下、ギャンブル依存症のカウンセリングにも通っているとか。 彼が本当の意味で更生するかどうかは、もう私の知ったことではありません。
家族の幸せもお金ももう二度と溶かさない
先日、仕事の帰りに佐代子と少しだけお茶をしました。
「美恵子、顔色良くなったね。やっぱり、毒素(夫)を抜くと人間きれいになるんだわ」
「ひどい言い方ね(笑)。でも、本当にそうかも。あのまま一緒にいたら、私まで壊れてた」
『環境を変えない』という私の選択は、正解でした。 カンナは今も同じ保育園に通い、大好きなお友達と遊び、この家で伸び伸びと育っています。リイナも歩き始め、家の中はいつも賑やかです。
夜、子どもたちが寝静まった後の静かなリビングで、私は一杯のコーヒーを飲みます。スマホを見るのは、翌日の仕事のスケジュール確認と、子どもたちの写真整理のためだけ。 画面の中の数字に一喜一憂し、家族を裏切るような真似はもう二度と起こりません。
窓の外には、静かな住宅街の灯りが見えます。 失ったものは大きかったけれど、手に入れたものはそれ以上に価値がある。「心の平穏」という、何物にも代えがたい宝物。
私はこれからも、この家で、この子たちと一緒に、一歩ずつ確かな足取りで歩いていきます。 もう、誰も私たちの幸せを「溶かす」ことはできないのだから。
🔴【第1話から読む】普段はケチなのに「数100万円溶かした」→30代夫の“下手すぎる株運用”の恐怖|株で大損する夫
あとがき:心の平穏という、一番の贅沢
物語の結び、コーヒーを飲む美恵子さんの静かな夜に、読者も救われる思いがします。「必要なところにはお金を使う。それが本当の節約」という言葉には、深い重みがあります。不確かな数字に踊らされるのではなく、目の前の子どもたちの成長を慈しむ。毒素を抜いて手に入れたのは、何物にも代えがたい「安心」という宝物でした。彼女たちの新しい朝に、心からのエールを。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










