🔴【第1話から読む】親友の夫がマチアプに!真実を話すつもりが、最悪のタイミングで発覚した"事実"
まち合わせ場所に現れた紀子を見て、博嗣は凍りつく。紀子は彼に不貞の証拠を突きつけ、二度と裏切らないことを誓わせる。優菜にかくしとおす代わりに、紀子は彼を一生監視しつづけるという「呪い」をかけた。
ついに相手と直接対決のとき
土曜日の午後。 指定されたカフェの奥の席で、私は彼をまった。
帽子をふかくかぶり、メガネをかけて…なるべく「紀子」だとバレないように。
やがて、見なれた姿が店に入ってきた。
博嗣さんだ。
彼は少しソワソワしながら、あたりを見わたしている。
「こちらです!」 私が手をあげ、声をかけると、彼はうれしそうに近寄ってきた。
「はじめまして〜!”きーちゃん”さんですか〜?」
満面の笑みで私の向かいに座る博嗣さん。 その笑顔が、あまりに軽薄で吐き気がした。
「博嗣さん。おひさしぶりですね」
私がゆっくりと帽子を取り、メガネを外すと、彼の顔から血の気が引いていくのがわかった。
見苦しい親友の夫
「え…き、紀子ちゃん!? なんで……」
「なんで、って…あなたが私に"いいね"をおくってきたからですよ。博嗣さん、今どんなお気持ちですか?」
博嗣さんはガタガタとふるえはじめ、周囲をキョロキョロと見わたした。
「ち、ちがうんだ。これは、その…ただのヒマつぶしというか、ゲーム感覚で…」
「ゲーム? へえ…優菜が家でつわりにくるしんでいる時に…ゲーム感覚で他の女性をあさっていたんですか? 彼女、言ってましたよ。"博嗣さんは仕事でおそいけど、帰ってきたらやさしい"って。そのやさしさのウラで、こんな汚いことをしていたんですか?」
私の声は、自分でもおどろくほど冷徹だった。
「優菜には何も言っていません。もし、今ショックを受けたら…おなかの子に何かあるかもしれない。そう思って、私はだまっていました。あなたをゆるしたからじゃありません」
「……本当に、最低なことをした」
「わかっているなら、今すぐこの場でアプリを消してください。それから、二度とこんなマネはしないと誓ってください。もし、次にログインしているのを私が見つけたら…すべての証拠を優菜におくります。あなたの両親にも、優菜のご両親にもね」
切り札を見せる
私はスマホの画面を彼に見せた。そこには、彼が私におくってきたメッセージや、彼のプロフィールのスクリーンショットが完璧に保存されていた。
「これは、私が持っておきますね。優菜を守るための"切り札"として。あなたが本当に良い夫として、良い父親として生き直すなら…この写真は一生、日の目を見ることはありません」
博嗣さんはふかく首をうなだれ、その場でアプリをアンインストールした。
「本当に申し訳ない…」
「私にあやまらないで。あやまる相手は、家であなたを信じて待っている優菜でしょ。でも、今のあなたに謝罪する資格なんてない。一生をかけて、行動で示してください」
私はのみかけのコーヒーをおいて、席を立った。
背後で博嗣さんが打ちひしがれているのを感じながら、私は店を出て、大きく息を吸いこんだ。
🔴【続きを読む】何も知らない親友の幸せを守るため、抱えた"一生の秘密"
あとがき:切り札という名の呪い
ついに訪れた直接対決!紀子の容赦ない追及と、博嗣の狼狽ぶりには、どこかスカッとするようなカタルシスを感じていただけたはずです。しかし、紀子が選んだのは「破滅」ではなく「更生」という道でした。
これは単なるゆるしではなく、親友のしあわせを盾にした、生涯の監視宣言。優菜を守るため、あえて悪女のような冷徹さを見せた紀子…。親友への情のふかさがうかがえますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










