🔴【第1話から読む】"叱らない育児"?生後2か月の赤ちゃんのそばで暴れる甥と、放置する義姉
初乃たちは証拠あつめにのり出し、啓子のおそろしい暴言を記録する。弁護士を介して着々と離婚準備を進める中、何も知らない啓子は、初乃に厚かましい要求をくり返す。ついに兄が直接、啓子に離婚と決別を言いわたした。
モラハラの証拠集めにうごき出す
兄の告白をうけて、私たちはただの「身内のなやみ」ではない事態に直面していることを悟った。
「兄ちゃん、それは立派な虐待…だしモラハラだよ。啓子さんとこのまま一緒にいたら、兄ちゃんもサトルくんもこわれてしまう」
私は兄をはげまし、まずは事実を確認するためにうごくことにした。
兄の同意を得て、兄の自宅の目立たない場所にボイスレコーダーを設置し、日々の啓子さんの言動を記録することにしたのだ。
一週間後。兄が持ってきたレコーダーには、耳をうたがうような怒声が録音されていた。
「あんたみたいな低所得の男が!私に意見するなんて100年はやいのよ!」
「サトル! あんたもパパみたいになりたいの? 言うこと聞かないなら、夕飯抜きだからね!」
想像以上にひどい義姉のモラハラ
あの「だめよ〜」という抜けたようなおっとりとした声とは似ても似つかない、するどく冷酷な声。
さらには、兄に対して、「あんたさあ、初乃の家に行って、うまく取り入って家電でも買わせなさいよ」と指示する声まで入っていた。
「……最低だ」
啓二がこぶしを握りしめる。
「初乃…これはもう話し合いで解決するレベルじゃない。専門家の力を借りよう」
私は知り合いのツテをたより、家庭問題につよい弁護士を紹介してもらった。
弁護士は録音データを確認すると、力づよくうなずいた。
「これだけの証拠があれば、モラハラによる離婚、および親権の確保は十分に可能です。特に、お子さんへの心理的虐待の可能性も危惧されますから、迅速にうごきましょう」
作戦は慎重に進められた。
兄は平然を装って啓子さんと接しながら、水面下では弁護士と共に着々と離婚調停の準備を進めた。
ついに義姉と対決のとき
そんな中、何も知らない啓子さんから私に電話がかかってきた。
「ねえ〜初乃さん、今度の連休、そっちの別荘…じゃなかった、家を貸してくれる?サトルが"庭で水遊びしたい"って言ってるの。あ、バーベキューの用意もおねがい!はたらいてないから、ヒマでしょ?私のビールもよろしくね〜笑」
私は受話器をにぎりしめ、ひややかな声で答えた。
「啓子さん…申し訳ありませんが、もうあなたにお貸しする場所も、提供する食事もありません。今後は、弁護士をとおしてのお付き合いになりますので」
「…はあ? 何、言ってるの? 冗談やめてよ、英次に言いつけるわよ!」
「どうぞ…兄に代わりますね」
私はとなりにいた兄にスマホをわたした。 兄はふるえる手でスマホをうけ取ると、はっきりとした声で告げた。
「啓子、もうおわりだよ。離婚届と調停の通知を会社(啓子のパート先)におくったから。二度と初乃たちに近づくな」
電話の向こうで啓子さんの絶叫がひびいたが、兄はしずかに通話を切った。その横顔には、ひさしぶりに男としてのつよい決意が宿っていた。
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あとがき:NOと言える勇気が、未来を変える
証拠の録音データから聞こえてくる、啓子さんの豹変ぶりには背筋が凍ります。産後の初乃さんを「ヒマでしょ?」と決めつける図々しさには、もはや言葉も出ません。
でも、もう初乃さんは以前のように泣き寝入りはしません。夫や弁護士という心強い味方と共に、冷徹に「NO」を突きつけるシーンは、これまでのモヤモヤを吹き飛ばす、反撃の第一歩として非常に重要な局面です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










