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妊婦健診とは?検査内容や受診の回数と頻度、費用について

妊娠すると、定期的に産婦人科や助産院に通い妊婦健診を受けることになります。妊娠週数によって検査の内容や費用は異なり、健診費用に充てられる補助券の金額も、自治体によって差があります。そこで今回は、妊婦健診の回数はどのくらいなのか、頻度や間隔はどの程度なのか、費用はどれだけ必要なのかなど妊婦健診に関する気になるポイントを解説します。概要を知り、今後のマタニティライフの見通しを立てられるように備えていきましょう。

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妊婦健診とは?

「妊婦健診」は妊婦健康診査の略称で、妊娠してから出産までの間に定期的に受ける健診のことを言います。妊娠週数によって受ける頻度や内容が異なり、母体や胎児の健康状態によって検査内容も変わってきます。

毎回の検査で母体に異常がないか、赤ちゃんは順調に育っているかを確認し、臨月に入ると正常に出産ができるかどうかを判断するために検査内容が増えてきます。

毎回必ず測定する体重や血圧、腹囲などに加えて、妊娠週数に応じて血液検査や胎児が出産に耐えられる状態かを調べるノンストレステスト(NST)などが追加されます。

定期的・継続的に妊婦健診を行うことで問題の早期発見にもつながりますし、母子手帳にも結果が記載されるので自身の体調管理の目安にもなります。

妊婦健診を受けるために必要な手続き

母子手帳 PIXTA

医療機関で妊娠が確定したら、お住まいの地域の役所に「妊娠届」を提出し、母子手帳と妊婦健診費助成の受診票(妊婦健診補助券)を受け取ります。

補助券は妊婦健診の費用を一部補助してくれます。補助券には住所や氏名などを記載する箇所がありますので、予め自分で記入できる部分は記入を済ませておきましょう。

妊婦健診が終わったら、補助券の必要欄を担当医や助産師さんに記入してもらい会計時に提出します。そうすると助成金額を差し引いた金額のみ支払うことになります。検査内容によっては支払額がゼロになるケースもありますので毎回必ず持参してください。

また、補助券は再発行ができませんので紛失しないように注意しましょう。

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妊婦健診の回数と頻度

母子手帳 PIXTA

妊婦健診の標準的な回数は14回です。あくまで標準なので、母子の健康状態や多胎妊娠かどうかによって頻度は高くなることもあります。主治医の指示に従い受診しましょう。

また、受診の間隔は妊娠週数によって変わっていきます。妊娠初期は4週間に1回、妊娠中期は2週間に1回、妊娠後期に入ると1週間に1回となり、予定日を過ぎても陣痛がこない場合には1週間に2回の健診を行う病院が多いです。

母子手帳が交付される前だと妊婦健診補助券がないので、このタイミングで受診する際は多めにお金を用意しておきましょう。

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妊婦健診の内容

妊婦健診 PIXTA

妊婦健診には、毎回受ける検査と、妊娠週数によって随時受ける検査があります。妊婦健診で異常が発見されると追加で検査を受けたり、適切な治療を受けたりします。場合によっては入院の措置などが取られますが、妊婦健診で早期発見できれば対処も早く行えるでしょう。

また、妊娠後期に入るとお母さんと赤ちゃんが分娩に耐えられるかどうかを確認するために様々な検査が行われます。一般的に「内診グリグリ」といわれる、指で子宮口を刺激する検査は痛みを伴いますが、どの検査も無事に出産を迎えるために必要な内容となります。必ず全ての検査を受けてください。

毎回受ける検査(産院によって異なる)

  • 体重測定
  • 血圧測定
  • 尿検査
  • むくみの検査
  • 子宮底長測定
  • 腹囲測定
  • 問診
  • 内診
  • 超音波検査

超音波検査では、妊娠初期は膣内に超音波器具を挿入して検査し、妊娠中期以降になると膣内からでは全体が見えなくなるため、腹部にプローブを当てます。

胎児の大きさを測定し、臓器や器官に異常がないかも確認します。また、子宮内に子宮筋腫がないか、卵巣に異常はないかなど母体側の状態も確認します。

血液検査

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適宜受ける代表的な検査の一つが血液検査です。妊娠初期、中期、後期の各時期に1回ずつが目安です。

母体の詳しい血液型や、胎児との血液型の相性を把握するとともに、感染症に罹っていないか、血糖の値や貧血の有無もチェックします。

ノンストレステスト(NST)

妊娠後期に入るとノンストレステストが実施されます。ノンストレスとは陣痛のない状態のこと。お母さんのお腹に、胎児の心拍と母体のお腹の張りをキャッチするセンサーをつけて、折れ線グラフ化されたデータを見て母子の状態を確認します。

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妊婦健診の費用は?補助券は使える?

母子手帳 PIXTA

妊婦健診は基本的に保険診療の対象外なので、全額自己負担となります。産院によって異なるものの、総額10万円以上になることも考えられます。

基本的な検査内容で1回の健診にかかる費用は5,000~6,000円程度(初診だともっと高くなる可能性も)、血液検査などの特別な検査を受けるときは10,000円以上かかることもあります。現金は多めに用意しておいた方が良さそうです。費用は産院によって異なるので、受診前に電話などで確認すると安心ですね。

母子手帳が交付される際、健診費用にあてられる補助券をもらえます。補助券の額は自治体によって異なりますが、最低でも50,000円程は補助されますので、妊婦健診の際は忘れず持参してください。

医療費控除は可能?

妊婦健診の費用は医療費控除の対象になります。医療機関の窓口で支払った金額に加えて、通院にかかった交通費や、薬局で処方された薬代も対象となります。領収証はどんなに小さい金額でも保管しておくようにしましょう。

交通費については、領収証がなくても手帳や家計簿にしっかりとメモをしておけば問題ありません。もし税務署から質問をされても、明確に説明をできるように分かりやすくメモをしておくと安心です。ただし、里帰り出産で実家に帰省する際の交通費(新幹線代や飛行機代)は医療費控除の対象になりません。

そして1年間に支払った医療費が10万円を超える、もしくは所得額の5%を超えている場合、医療費控除を受けて還付金をもらえる可能性があります。1月1日から12月31日までの1年間にかかった合計額で計算しますので、年をまたいでいる場合はその年ごとに領収証を分けておいてください。

確定申告はどうする?

医療費控除を受けて還付金を受け取るには、会社員など通常は確定申告をする義務がない人でも確定申告をする必要があります。

同一生計の家族の合計金額で請求ができますので、ご自身が取っておいた妊婦健診などの領収証の他に旦那さんにかかった医療費も合計して計算をしてください。

会社で年末調整をしてくれていても、個人で確定申告をしなくてはいけません。税務署で確定申告の書類を受け取り、医療費の領収証と共に提出をします。不明な点は税務署に確認をすれば教えてくれますので、面倒でもきちんと確定申告をしましょう。

出典元:
妊婦健診の費用はどのくらい必要?助成制度や医療費控除、健診の補助券についてご説明

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妊婦健診は着脱しやすい服装で

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産婦人科の待合室は非常に混んでいます。産院によって差があるものの、診察までに2~3時間待つこともあります。一人ひとりがスムーズに診察を終えられるように心がけたいですね。

妊婦健診をスムーズに進めるポイントは服装にもあります。内診台に上がるときや診察台に横になるときに着脱がしやすい服装を意識してください。

妊娠初期は内診台での診察が多いのでワンピースなどが便利かもしれませんね。靴は紐を解かないと脱げないようなタイプは避けましょう。

さらに、待合室の空調によっては寒さや暑さを感じます。羽織れる上着やブランケットを持ち歩いておくと安心でしょう。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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