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キャラ弁の賛否両論から考える、キャラ弁禁止の幼稚園に私が伝えたいこと

何年か前から子供のお弁当に、人気のキャラクターをご飯やおかずに使う『キャラ弁』が流行っていますよね。実はキャラ弁、賛成・反対と世間で議論を呼んでいるのをご存知ですか?議論が加熱し、最近ではキャラ弁を禁止する幼稚園もあるんです。今回は反対派から賛成派になった、私のキャラ弁についての考えをまとめました。

PIXTA

可愛いキャラ弁♡でも、なぜそんなにも議論を呼ぶの?

子供の好きなキャラクターをご飯やおかずで作ったお弁当「キャラ弁」。

あるじ時期から話題になり、今では一時のブームという粋を出て「お弁当の1つのジャンル」としても認知されていますよね。

可愛くて子供の好きそうなキャラ弁。なぜ議論を呼ぶのでしょう。私なりに考えてみました。

キャラ弁が反対される理由って何?

反対 PIXTA

多分キャラ弁が反対される理由ってこの4つが多いと思います。

  • 見た目にこだわりすぎて栄養が偏っている
  • 手で必要以上に触っているので衛生的に不安がある
  • ママの自己満で子供のためとは思えない
  • キャラ弁が当たり前だとキャラ弁じゃない子がいじめに遭いかねない

う~ん。実は私もキャラ弁反対派だった1人なので、

上記の意見にはとっても納得してしまいます。

何を隠そうキャラ弁反対派だった私

弁当 PIXTA

数年前、現在小学4年生の子供が保育園に通っている時、私はキャラ弁反対派でした。

保育園はお弁当か給食が選べましたが、我が家はお弁当を持たせていました。

キャラクターのお弁当ではなく、普通のおにぎり・かろうじてタコ足になっているウィンナー・卵焼き、前晩のおかず…といったごく普通のお弁当でした。

キャラ弁を作る時間はないし、器用ではない私には作れないと思っていたのです。

キャラ弁反対!と思っていた私の本音

保育園では幼稚園に比べるとキャラ弁の子が少ないとはいえ、キャラ弁の子も数人いました。

私は子供がその子達の可愛いキャラ弁を見たら、「私もキャラ弁がいい!」って言われるかな、言わなくても思ってるのかな?と内心ハラハラしていました。

私が「キャラ弁反対」と思っていた1番の理由は、コレでした。キャラ弁は見た目ばかり気にして美味しくなさそう、なんて思ってはいたけれど、子供にキャラ弁を作ってあげられないことへの罪悪感が大きかったと思います。

そんな時、キャラ弁を毎日作るママの話で考えが一変

ママ友 PIXTA

そんなある日、仲良くなった保育園のママとお弁当の話をすることがありました。

そのママは毎日早起きしてキャラ弁を作っていると言うのです。私とほぼ同じ時間帯で仕事をしているママさんですが、毎朝4時半に起きてキャラ弁の為に時間を取っていると。

凄い…その熱意はどこから湧くの?と、聞いてみるとそのママは

「自己満なんですよ。」

と笑顔で答えました。

そのママはもともと料理をするのが苦手で、料理は本を見ながらじゃないと作れないしお弁当なんて1度も作ったことがなかったとのこと。

では何故?

お弁当 子供 PIXTA

興味本位でキャラ弁の本を見ながら作ってみたら、思ったよりも簡単にできて、その達成感にハマってしまったと言うのです。

キャラ弁なら子供にも喜ばれるし♪なんて思っていたけど…最初は子供の反応も「コレなぁに?」くらいに薄くてガッカリしたそう。

でもめげずに毎日作っていると、このキャラクターなら喜ぶんだな、とか子供の好みが前よりもわかってきたり、食べられなかった野菜をこんな風に工夫すると食べるようになった、と発見が増えてきて

キャラ弁は子供とのコミュニケーションの1つになっていったそうです。

見た目重視のキャラ弁?一番見た目を気にしていたのは誰?

ママ 子供 手 PIXTA

そのママの話を聞いていると、子供の顔を思い浮かべながら次はどうしようかな、どうしたら喜ぶかな、と試行錯誤して作っているお弁当について、

「見た目ばかり気にして!自己満だ、不衛生だ」なんて思っていた自分がとっても恥ずかしくなりました。

私だって、子供がキャラ弁じゃなくて嫌な思いをするかな、とハラハラしていたのに。

誰よりも見た目を気にしていたのは他でもない私だったことに気が付きました。

「自己満」は悪いことじゃない

お弁当に限らず、子供を育てることは他の誰でもないママ達が納得して選択していくことの連続。

キャラ弁を作るママにはそのママの考えがあり、作らないママにはそのママなりの考えがあります。それってどっちも「自己満」の世界であることに変わりありません。

どちらが正解、なんて他の誰かが決めることでも干渉することでもないのです。

料理が苦手だったママがキャラ弁をきっかけに料理に興味を持った、子供の好き嫌いが減った、それだけでも素敵じゃないですか!

後日…あっさりキャラ弁反対派から離脱した私

弁当 PIXTA

その後、私も週に1回…簡単なキャラ弁を作ってみることにしました。やっぱり最初は反応が薄かったけど、おにぎりをトトロよりもまっくろくろすけにするとすごく喜ぶことがわかりました。

気合の入ったトトロが玉砕したのは悲しかったけど、簡単で助かりました…。

メインキャラじゃない方が喜ぶんだなと、新しい子供の個性を発見しました。(もしかしたらトトロが下手すぎてトトロに見えなかったのかもしれない疑惑あり)

最後に「キャラ弁を禁止する幼稚園」にお願い

保育園 給食 PIXTA

キャラ弁に反対する人の意見のなかで、私も一番心配していた『キャラ弁じゃない子がいじめに遭うかもしれない』という問題についてですが、そもそも子供が

「あの子のお弁当がみんなと違う」と除け者にするようなことがあるなら、それはしてはいけないことだとその場にいる大人が教えてあげるべきです。

自分が言われて嫌なことを人にしてはいけない、と小さいうちから教えてあげてほしいです。

人にはそれぞれ個性があります。それはお母さんも子供もみんな一緒です。料理が得意なお母さんもいれば、一緒に遊ぶのが上手なお母さん、お歌が上手なお母さんも。

だから、「みんな一緒が当たり前」と思っている子供には、大人から「そうではない」と教えてあげる必要があります。

「いじめになる可能性があるから、キャラ弁を禁止にした」という幼稚園が増えているそうですが、足並みを揃えるのではなくて、何が「いじめ」なのかを幼稚園・保育園のうちから是非、教えてください。

いじめになる発言をした認識がないまま、その後の教育課程に進むことがないように。

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