おくるみとは?どんな素材のものがある?
おくるみとは、赤ちゃんの体を包む布のことを言います。おくるみで包まれることにより、赤ちゃんはママのお腹の中にいた時のような安心感を得ることが出来ます。またおくるみは、体温調節が苦手な赤ちゃんにとってはとてもありがたいもの。優しく包み込み、しっかりと保温をしてくれます。
いろいろなデザインのおくるみがあるので、生まれて初めて外の世界を肌で感じる赤ちゃんのために、お気に入りの1枚を用意してあげたいですね。
おくるみの素材は季節によって変えるのがおすすめ
おくるみの素材には、一年を通して赤ちゃんを快適な状態に保つため多くの種類があります。その素材を季節によって変えることで、赤ちゃんにとっての快適さをより良い状態に保つことができます。季節やシーンなどに合わせ、赤ちゃんが生まれたら、2~3枚のおくるみを準備することをおすすめします。
ここからは、素材別のおくるみの特徴、またそれぞれがどんな季節に向いているかを詳しくご紹介致します。
ガーゼ生地
ガーゼ生地のおくるみは、通気性が良く、直接赤ちゃんの肌に触れても刺激が少ないのが特徴です。またガーゼ生地は、洗濯をしたり、汗をかいたりしてもすぐに乾くという嬉しい特徴もあります。
体温調節が苦手な赤ちゃんがたくさん汗をかく夏の時期におすすめの素材と言えます。冷房の冷たい風からも程よい保温性で赤ちゃんを守ってくれます。
夏の時期に活躍するおくるみは、生地も薄いものが多く、授乳ケープやブランケットとしても使用することが出来ますね。また、紫外線対策としてベビーカーにかけてあげるのもおすすめです。
パイル生地
パイル生地のおくるみは、保温に優れており、吸収性が高いというのが特徴です。タオルと同じ素材のため、タオルケットとして使用することもでき、お布団に敷いて使えば汗をたくさんかく赤ちゃんも快適に眠ることができます。
パイル生地のおくるみは、夏に使用するのがおすすめです。ミルクや母乳がこぼれたり、よだれがついてしまったりしてもシミになりにくく、お洗濯がしやすいという点もママにとって嬉しいポイントです。
ボア・マイクロフリース
ボア生地やマイクロフリース生地のおくるみは、寒い冬におすすめの素材です。また肌触りもよく、冬のお出かけ時には赤ちゃんの体を優しく包み込み、保温してくれます。自宅にいる時のお昼寝用のブランケットとしてもおすすめです。
また肌触りもふわふわで、ママが赤ちゃんを抱く時にも気持ちがよく、赤ちゃんにはママの暖かいぬくもりが優しく伝わりそうですね。
おくるみの巻き方と効果
ここからは、おくるみの巻き方をご紹介します。おくるみは、バスタオルや大きめの布でも代用可能なため、おくるみを持っていない方も是非試してみて下さい。
また、赤ちゃんはじっとしていることが少ないため、最初は大変かもしれませんが、慣れればすぐに出来るようになります。呼吸の妨げにならない程度の力加減でおくるみを巻き、ママと赤ちゃんが一番心地よい状態を作るようにしましょう。
- おくるみを軽く半分におる(五角形になるように)
- おくるみの真ん中に、顔だけがおくるみから出るように赤ちゃんを寝かせる
- 赤ちゃんの両腕をひじから少し曲げ、体に密着させるように胸の上に置く
- 片方のおくるみを、赤ちゃんの手と胸を包むようにくるむ
- おくるみの下部の布を足から体の方向に持ち上げくるむ
- 4.とは逆のおくるみを、赤ちゃんの手と胸を包むようにくるむ
- 余った左側の布は赤ちゃんの体の下へ入れる
きちんと固定が出来ていない場合、すぐにおくるみははずれてしまいます。しっかりと赤ちゃんを包むポイントは、赤ちゃんの腕が動かないように固定することです。前述した通り、呼吸が苦しくない程度の力加減でしっかりと巻いてあげましょう。
おくるみが赤ちゃんを安心させ、良い睡眠に導く
ここからは、おくるみの良さについてご紹介していきます。まず、おくるみでしっかりと優しく包まれた赤ちゃんは、ママのお腹の中にいる頃のような安心感を得ることができますます。おくるみに包まれた赤ちゃんが、気持ちよくスヤスヤと眠ることができるのはこのためです。
アメリカの研究によれば、おくるみにくるまれて眠っている赤ちゃんは、脳の発達に重要とされるレム睡眠の時間が、おくるみを使用していない赤ちゃんの約2倍であるという研究結果も出ています。
また赤ちゃんには、突然手をビクッと伸ばしたり、突っ張らせたりする、モロー反射という原始反射が見られます。ぐっすりと眠っているときもこの反射は見られるのですが、その度に赤ちゃんが起きてしまうこともあります。
おくるみでしっかりと包んであげると、赤ちゃんもぐっすり眠ることができ、モロー反射で赤ちゃんが起きる度にママが目覚めてしまうということも少なくなります。赤ちゃんにとってもママにとってもおくるみはありがたいものですね。
体温調節が苦手な赤ちゃんを助けます
特に生まれたばかりの赤ちゃんは、大人のように上手に体温調節が出来ません。抱っこであやしたり、授乳するためにお布団やベッドから赤ちゃんを持ち上げたりすると、体温が急に変わってしまいます。
抱っこであやす時も、授乳の時間も、おくるみで包まれている状態であれば、大好きなママの胸の中で赤ちゃんも安心することができますね。
季節によっておくるみの素材を使い分け、その時期の赤ちゃんに一番良い環境を整えてあげましょう。
SIDS(乳児突然死症候群)のリスクを軽減
2002年12月刊行のthe Jounal of Pediatrics(小児科ジャーナル)によると、あお向けで寝かせている赤ちゃんのうち、おくるみを使用している赤ちゃんは、そうでない赤ちゃんよりもSIDS(乳児突然死症候群)の発症が少なかったという結果が出たということです。
おくるみに包まれることにより、モロー反射などで、布団やブランケットが赤ちゃんの顔にかかり、それが窒息に結びついてしまうという事故も防ぐことができます。
データを鵜呑みにしすぎるのも心配なことですが、防げる部分があるのであれば、大切な命のために対策をしてあげたいですね。
いろいろなシーンで活用できる
生まれたての新生児から3ヶ月頃までが、赤ちゃんにおくるみを使用する期間と言えますが、その期間が過ぎてからも、実はおくるみは様々なシーンで活躍してくれます。
ご自宅でのお昼寝時のかけものとしてはもちろん、シーツの代わりにしたり、授乳ケープや日よけとして使用したり、ベビーカーに赤ちゃんを乗せる時にはブランケットとして使用する事もできます。また、パイル生地のおくるみは、バスタオルとして使用することもできますね。
様々な用途でおくるみを使い分ける事で、便利に、そして長い期間活用することができます。
赤ちゃんにおすすめのおくるみ4選
様々なシーンで大活躍するおくるみ。素材だけでなく、デザインにもたくさんの種類があります。長い間使うことのできるおくるみですので、是非お気に入りのものを選びたいものです。
おくるみは2~3枚あると季節に応じて使い分けることができるので、これからご紹介するおくるみを是非選ぶ時の参考にして下さい。
1.スワドルミーのおくるみ
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とても可愛らしく、カラフルなデザインが揃うおくるみです。男の子でも女の子でもお気に入りの一枚が見つかるはずです。
また、こちらのおくるみは、アメリカの小児科医も推奨するおくるみ。 伸縮性が抜群で柔らかいコットン素材を使用しており、赤ちゃんの体のラインに程よくフィットします。また、足がすっぽりと入るようにポケットがついているため、足だけが出てしまう心配も必要ありません。
2.エイデンアンドアネイのおくるみ
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エイデンアンドアネイは、ニューヨークで2004年に誕生したおくるみのブランドです。モスリンコットンという使用すればするほど馴染み、やわらかくなるという特徴を持った生地を使用しており、赤ちゃんの敏感なお肌を優しく柔らかく包み込んでくれます。
また、120×120㎝とおくるみとしては大判なサイズも特徴で、モスリンコットンが4枚重ねられているので、生地の厚みもたっぷりあります。おくるみだけでなく、ブランケットやベビーカーでのかけものとしても活躍しそうですね。
3.フェイラー スベンニ・フード付きバスタオルおくるみ
ドイツで生まれたフェイラースベンニのおくるみです。綿100%の素材を使用し、柔らかく厚みのある仕上がりである事に加え、吸水性にも優れており、赤ちゃんから大人まで安心してお子様に安心して使用することができます。
4つの角のうち、1つの角がフードになっており、赤ちゃんの頭の位置が固定され、手や足などもしっかりと包み込むことができます。フード部分のクマの刺繍もとても可愛らしいですね。
4.サテンリボン刺繍レース付きピュアホワイトおくるみ
とても品のあるおくるみです。フチには一周分たっぷりとフリルがついています。こちらのおくるみにも、フードがついており、赤ちゃんの頭をすっぽりと固定しながら包むことができます。
豪華なデザインのため、退院時やお宮参り、お食い初めなど、おめでたいシーンで活躍してくれそうです。また、中綿も入っており、おくるみの生地もふっくら厚みがあります。肌寒い季節にもおすすめしたいおくるみです。
おくるみとママの愛情で赤ちゃんを優しく包みましょう
おくるみを使用すると、赤ちゃんにとっても、ママにとってもたくさん嬉しいポイントがあることが分かりました。それにしても、ママのお腹の中という特別な環境が、外に出た後の赤ちゃんにも影響を与えているなんて、とても神秘的ですね。
赤ちゃんにとって一番嬉しくて心地よいのは、何よりもママの愛情です。生まれてきてくれた赤ちゃんの笑顔を、ママの最高の愛情とおくるみで、優しく包み込んであげて下さい。