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手作りおくるみの作り方。簡単にできるキットもご紹介

おくるみはアフガンとも言い、新生児を包むために利用したり、お昼寝のときに敷いたり掛けたりできる万能な布です。ここでは、布を縫い合わせるだけのシンプルなものから星型の変わった形のものまで、いろいろな作り方のおくるみをご紹介します。難しいと懸念されがちなパッチワークやキルトのおくるみでも、後半で紹介するキットを使うことで簡単に作ることができます!まずはどれくらいのレベルなら作れそうか、こちらの作り方を見ながら検討してみてください。

PIXTA

おくるみを手作りする方法4選

出産後に必要なベビーグッズはたくさんありますが、デザインや生地の質感を自分好みのもので手作りしたいと思ったことはありませんか?妊娠中、時間に余裕があるうちに作れる簡単なものがいいですよね。今回はそんなベビーグッズの中からおくるみの作り方をご紹介します。

簡単にできるので、お裁縫初心者の方も是非チャレンジしてみてください!まずは4つの作り方を見てみましょう。

※おくるみを利用する際は、赤ちゃんの脚はM字型に開かれた状態が基本です。足を閉じたり伸ばしたりする姿勢では、股関節が脱臼するおそれがあります。おくるみ等を使用する際は、赤ちゃんの脚の運動を妨げないように十分注意をしてください。

1.バスタオルを再利用することも可能!

ブログ画像/許可取り済 画像:tsukitominori.com

表布と内布を用意するだけでできてしまう簡単なおくるみです。生地の素材によってはお昼寝マットや肌掛けにも利用できます。

専用のかわいい布を購入しても良いですが、お気に入りの手触りのバスタオルがあれば再利用も可能です。糸の色をあえて変えてみても素敵なアクセントになりそうですね。

材料

・表布(ダブルガーゼがおすすめ)110cm幅の場合1m
・内布(タオル地、トリプルガーゼ、ワッフル生地などがおすすめ)約70cm×82cm

作り方

1.指定のサイズに布を裁断

2.フード布を外表で三角に折り、5mmの捨てミシンをかけておきます。
※捨てミシンは仮でずれないように縫い止めておきます。表に出ないように端から5mmのところを縫いましょう。

3.内布(表)の上にフード部分の三角の布を置きます。(フード部分は左右どちらでも使い易い方でOK)

4.その上から表布(裏)を重ねます。

5.端から4cmのところに印をつけてカーブのラインを引いておきます。

6.端から1cmのところにミシンをかけます。フードの重なり部分はミシンの返し口にしないよう気をつけましょう。

このとき、縫ってはいけない箇所があり、その部分が縫い終わりになるようにミシンの始まりを合わせてください。(画像参照)

ブログ画像/許可取り済 画像:tsukitominori.com

7.角の不要な布をカットし、カーブの部分に数箇所ずつ切れ目を入れます。
(6で縫った縫い目まで一緒に切ってしまわないように注意してください。)

8.6のときに縫わなかった部分の返し口を使って表に返します。きれいに整え、返し口を手縫いでまつります。

9.きれいに整えて端から1cmのところにぐるりとステッチを入れてできあがり!
ステッチを入れることで強度が増しますよ。

こちらは「月とみのり」という、食と暮らしの情報を発信するサイトによるものです。以下のリンクでは画像付きの作り方が詳しく載っています。

月とみのり

2.動物の耳みたい!かわいらしい形がポイント

ブログ画像/許可取り済 画像:ameblo.jp

このタイプのおくるみは、ベビー用品を買いに出掛けたときに一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?「こんな難しそうな物、私には作れない!」とたじたじになっている方も、この作り方を見たら「私でもできるかも」と思うかもしれないですね。

意外と簡単な耳付きのおくるみ。是非挑戦してみてください!

材料

・外布(90×90cm)1枚
・内布(90×90cm)1枚
・フード布(30×30cm)1枚
・耳布(目安9.5~10cm×7~7.5cm)4枚

※縫い代が1cmあることを考慮して、出来上がりサイズに合わせた布を用意しましょう。

作り方

1.布を裁断して材料を用意する。

2.フード布を外表で三角になるように半分折り、アイロンをかける。

3.耳布を2枚一組で合わせ、裏返しのまま重ねて縫う。縫ったら表へひっくり返し整える。

4.2で用意していたフード布に2つの耳を仮止めする。(位置はお好みで)

5.内布の表を上にして置き、その上に4のフード布と角を合わせて重ねて置く。

6.5の上に、外布を置く。このとき外布は裏を上にする。

7.縫い代1cmを目安にぐるっと1周縫う。返し口部分として20cm程度縫わない部分を作ることを忘れずに。
(返し口はフード布から離れた位置が良い。)

8.返し口を使って表に返し、きれいに整える。このときしっかり角を出すように整えてください。

9.アイロンをかけて返し口をしっかり縫い、さらにアイロンをかけて整えたら完成です!

耳付きおくるみの作り方♪

3.きらきら輝くお星さまの形

ブログ画像/許可取り済 画像:smilelife-sumire.blog.jp

一見するとおくるみに見えないかもしれない個性的な形ですね!この中に包まれた赤ちゃんはお空からやってきた天使に見えることでしょう。

こちらの作品はシックな柄なので実用性がありそうですが、無地の奇抜なカラーで作ってもかわいくなりそうですね!背景を整えて撮影すれば待ち受け画像にしたくなるようなお気に入りの1枚となりそうです。

材料

・表布4パターンのサイズ
・裏地も表布同様に4パターンのサイズ(無くても作ることは可能)

以下のような形の型紙を用意します。

ブログ画像/許可取り済 画像:smilelife-sumire.blog.jp

画像にある布は1枚の布を半分に折ったもので、輪っかになっています。裏地用の布も同じ形で同じ枚数用意しましょう。

こちらは完成したサイズの型なので縫い代を考慮し、裁断してください。(今回はフードと前の合わせ部分、手のカバー部分はパイピングするのでパイピングを予定している箇所は縫い代無しで大丈夫です。)

作り方

1.布に型紙を転写。裁断して材料を用意する。

2.材料の①:この布は手カバーになる。
手カバーのパイピングをする。(裏地を使用する場合のみ。)

3.材料の②:これは後ろ身頃となる。
後ろ身頃の手の位置に、1で作った手カバーを縫い合わせる。(このとき星の形の上になる部分が頭となる。)
裏地を付ける方はここでしっかり縫い合わせる。付けない方は仮止めして次へ進みます。

4.材料の③:これはフード部分となる。
3で作った後ろ身頃の頭の部分に縫い合わせる。裏地を付ける場合、片側をパイピングで付けてから縫います。
てっぺんにボンボンなどを付けたい方はこの段階で付けてください。

5.材料の④:これは前身頃となる。
4で作った後ろ身頃の上に置き、縫い合わせる。

6.手カバーに被せるように前身頃を合わせ、周りをぐるっと縫い合わせます。
このとき、手が出る平らな部分は縫わずに手前で止めてください。裏地も一緒に重ねて縫い進めます。
裏地をつける方は、合わせで内側になる部分を残して表側だけ縫っておきましょう。(画像参照)

ブログ画像/許可取り済 画像:smilelife-sumire.blog.jp

7.裏地をつける方のみ、両袖部分を縫う。
手カバーの内側になる平らな部分は、最初に表と裏を中表で縫い合わせます。

8.裏地をつける人のみ、裏地を裏返し、全て縫い合わせる。
裏地を裏返して表地にかぶせて形を整えます。

パイピング部分はフードから縫うと良い。合わせ部分も下を縫ってしまう前にパイピングしましょう。
下の縫い残した部分は、交互に合わせてから最後にステッチで切り端部分を隠します。

9.裏返して形を整えたら完成!

※裏地を付けない方は1の後、3~6の工程を縫い、切り端部分をパイピングする。
今回は縫い代を隠す作り方でしたが、全て合わせてぐるっと縫った後にパイピングで端の始末をすると簡単にできます。

星型アフガン

4.パッチワークは愛情の結晶!

ブログ画像/許可取り済 画像:feli-da.com

同じサイズの小さな布をたくさん重ね合わせて作るパッチワークは難易度が高いと思う方もいることでしょう。上手に作るポイントは、ズレないように重ね合わせることと、アイロンをかけることを怠らないことです!

こちらのおくるみはフェリダの手作りキットなので透湿防水布が入っています。おくるみとして使用した後はおねしょ対策のシートとして二次利用できるので重宝しそうですね。

材料(手作りおくるみキットの内容)

・パッチワーク用スクエアカット生地25枚(18cm×18cm)
・フリース生地
・オーガニックコットン100%の生地
・透湿防水布

作り方

1.最初に、スクエアカットの生地とオーガニックコットンの生地にしっかりアイロンをかけてから制作に入りましょう。

2.床にスクエアカットの生地を並べ、どこにどの生地を配置するのか決めます。(柄の向きも考慮しましょう)

3.スクエアカットの生地を縫い合わせます。
生地と生地をきれいに揃えて裏側から縫い合わせます。縫い代は7mmから1cmまでがおすすめです。
縫い代をアイロンで割ると明るい色の生地でも表側に色が透けません。
縫い合わせた後は必ずアイロンをかけましょう!

4.横列を全て縫い合わせたら、今度は縦列を縫い合わせます。
縫い合わせ部分がぴったりきれいに重なるよう慎重に縫い合わせてくださいね。
このとき縫い目の合わせ部分がきれいに重なると完成度が高くなりますよ!
完成したらしっかりとアイロンをかけて縫い代を割りましょう。

5.フリース生地ときれいに重ねて、上からキルティング(二枚の布の間に布や綿などを入れて縫い付けること)します。
きれいにキルティングされているとスクエアがふんわりと盛り上がって出来栄えがかわいくなりますよ。

※キルティングとは2枚の生地を重ね、間に綿などを挟み込んで縫い合わせる技法。
キルティングすることで重ねた布がずれなくなり、保温性やクッション性が上がります。
パッチワークした生地をキルティングすることをパッチワークキルトと言いますが、パッチワークキルティングすることでパッチワーク個所の模様がふんわり浮き出て出来栄えがかわいくなります。

6.キルティングする際はしわができないように丁寧に布を伸ばして重ね合わせ、 縫っている間にずれが発生しないよう事前にしっかりと待ち針を打ちましょう。部分的にしつけをするとより失敗する確率が減ります。

手作りキットに含まれているフリース生地は少し大きめにカットしてあるので、キルティング後に余分なところをカットし、きれいなスクエアに整えてください。

7.3つの生地を縫い合わせます。
縫い合わせる際、透湿防水布のポリエステル天竺側が表面に来るように重ねて縫い合わせてください。ミシンで縫い合わせる際にポリウレタン面が表に出ていると、ミシンの器具にくっ付いてきれいに縫い合わせることが難しくなります。ポリウレタン面を内側にして縫い合わせるのがポイントです。

上記の図のように並べて合わせます。透湿防水布はポリエステル天竺面が上に向くようにし、オーガニックコットン生地は裏側が上に向くように、そしてパッチワークキルト生地は表側が上に向くようにセットしてください。(オーガニックコットン表側生地とパッチワーク表側生地が向かい合うように重ねます。)

また、パッチワークキルトに合わせて透湿防水布とオーガニックコットンも大きさを整えましょう。このとき、10cmほど縫わない返し口の箇所を余して縫います。(7の工程は画像参照)

ブログ画像/許可取り済 画像:feli-da.com

8.パッチワーク面が表側になるように内と外をひっくり返し、形を整えてから周囲を縫い合わせます。
完成時にゆがみが発生しないようにしっかりアイロンをかけて形を整えてから縫い合わせてください。

フード付きの商品の場合は、角を少し丸く縫い合わせるとかわいく仕上がりますよ。

尚、透湿防水布が入っていない場合は全体をキルティングすることができます。透湿防水布が入っている場合、キルティングするとミシンの縫い目から水が漏れだしますので防水シートの役割を果たせなくなります。ご注意ください。

フェリダのパッチワークおくるみの作り方

簡単にできる手作りキット

手作り PIXTA

パッチワークのおくるみではフェリダの手作りキットをご紹介しましたが、他にはどのようなキットがあるのでしょうか。ここからは、先ほどご紹介した4パターンの手作り方法とは違ったジャンルのおくるみもご紹介します。

消えるプリントにキルトするだけで作れる!

YOKOTA手作りおくるみベビーキルト全5種類

印の通りに縫えば良いという簡単なキットです。その印は洗濯することで消える不思議な布になっています。糸が付いているのですぐにでも始められますよ。キルト素材なので、手作りに見えない立派な仕上がりになりそうですね。

柄は5種類あり、どれもかわいくて迷ってしまいそうです!

男女共に使える優しい色合い

 ハマナカ(手芸の山久)手作りキットおくるみ

静電気をほとんど起こさない糸なので埃やごみも吸着しにくくなっています。涼しさと保温性の相反する特性を兼ね備えている綿なのでオールシーズン使えるのは嬉しいポイントですね。

初心者の方は数ヶ月かかってしまうかもしれませんが、コツコツと単純作業を繰り返す根気強さがポイントとなるキットです。

初心者だからと諦めないで

手作り PIXTA

お裁縫が苦手な方は図面を見ただけで、ついたじろいでしまいますよね。しかし完成品は他人へのプレゼントや周りに見せびらかすものでは無く、我が子に贈るものです。どんなに不器用な出来になったとしても良い思い出として刻まれることでしょう。

赤ちゃんが大きくなったとき、ママに作ってもらったことを実感し感謝することになるかもしれませんよ。おくるみなどの消耗品はその場限りで消費されていってしまいますが、写真に残すや記憶は永遠に残ります。

妊娠中に時間を持て余している方は、この機会に苦手意識を克服してベビー用品を作ってみてはいかがでしょうか。

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