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保育園や幼稚園で大活躍!子ども用ガーゼハンカチの作り方
子どものためにハンドメイドを始めてみたいという方のために、今回は、やわらかな肌ざわりとやさしい風合いがうれしい、ガーゼ素材で作るハンカチの作り方を紹介します。
ミシンでも手縫いでも手順は変わらないので、チャレンジしやすい方で作ってみてくださいね。
ガーゼハンカチの材料
使う材料はいたってシンプル。ガーゼ素材の布、25センチにカットしたものを2枚用意します。
裏と表で同じ素材を選ぶと縫いやすいですよ。同じ素材の柄違いを組み合わせると、リバーシブルで楽しむことができます。
アレンジに使いたいリボンやテープなどの小物も、先にそろえておきましょう。
ハンカチに使える布の種類
ハンカチなので、吸水性があるかどうかが大事。
ガーゼという生地は基本的に絹・綿・麻などの自然素材が素材になっているものを指します。ただ柄や色味が気に入った生地にはポリエステルなどの化学繊維が混ざっている場合もあるかもしれません。
化学繊維が混ざっている生地は扱いやすくはありますが、吸水性から考えるとハンカチにするときは吸水性の良い綿素材がおすすめです。
ごわつかない薄めのタオル生地もハンカチに向いています。ガーゼと合わせてリバーシブルにすると、ぶ厚くならず使いやすいハンカチになります。
- Tanaka Guaze「ガーゼ製品全般について」(https://tanakagauze.raku-uru.jp/fr/37,2021年3月12日最終閲覧)
- ノムラテーラー「ガーゼとは?」(http://www.nomura-tailor.co.jp/blog/materials/1934/,2021年3月12日最終閲覧)
ガーゼハンカチを作るのに必要な道具
ミシン派も手縫い派も、用意するものはだいたい同じ。針と糸、マチ針などの基本的な裁縫道具を使います。
ミシンは、布に合わせた色の糸をセットします。途中で使うので、アイロンも用意しておきましょう。
基本のガーゼハンカチの作成手順
お気に入りの布を見つけたら、早速作りましょう。
ハンカチ作りはとても簡単なので、一度に何枚かまとめて縫っておいてもよいかもしれません。
今回は、「ハンドメイドが初めて」「学生のとき以来、裁縫はほとんどしたことがない」という初心者向けに、わかりやすく解説します。
1.布の水通しとアイロンがけ
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買ってきた布は、そのまま縫い始めることができません。新品の状態だと、ノリ付けされていてちょっと張りがあります。このままでは水を吸ってくれないため、このノリを洗い落とす必要があります。この過程を「水通し」と言います。
また、布は洗うと少し縮んでしまうため、水通しをしないまま作ると洗濯をしたときにきれいな形をキープできません。
水に1~2時間つけてから脱水するだけで完了。私は面倒くさいので、ネットに入れてほかのものと一緒に洗濯機で洗っています。
アイロンをかけて、しわを伸ばしておきましょう。
2.型紙を作る
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手持ちの紙を23センチ四方の正方形にカットし、型紙にします。
手縫いで作る場合は、縫うのに疲れてしまわないよう、まずはこのくらいのサイズが作りやすいのではないかな、と思います。
何枚か作る場合は、毎回直線を図るのは手間がかかるため、型紙を作っておくと便利です。
紙は何でも大丈夫ですが、ちょっと固めの厚紙がおすすめ。角が曲がりにくく、布に書き写すときも簡単です。何種類か作るときは、一片の長さを書き込んでおくと使いやすいですよ。
3.布を型紙に合わせてカットする
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布の裏側、柄のない方に型紙を置き、チャコペンで型を布に移します。この線の上を縫っていくので、線がまっすぐになるよう注意しましょう。
線を引いた1センチ外側をカットします。表と裏、2枚用意してください。
今回は布を25センチの正方形にカットして作ります。1センチの縫い代があるので、23センチ四方のハンカチが完成します。
ハンカチのサイズはお好みで。大きめサイズも使いやすいし、ポケットに入れやすい長方形にしてもいいですよね。使い勝手を考えて、好みに合わせて調整してくださいね。
4.縫い合わせる
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柄を内側にすることを「中表」(なかおもて)と言います。この、中表の状態で縫い始めます。
ミシンの場合は、慣れていない方は一辺ずつ端まで一気に縫ってしまいましょう。手縫いの場合も、端から端まで糸を継ぎ足さずに縫うようにすると、手間がかかりません。
まずは、この方法で3方向を縫うと、大きなポケットのような形になります。
最後の一辺は、真ん中を10センチほど開けた状態で縫います。ここまでで、アルファベットの「C」のような形にステッチできたでしょうか。
この後、表に返すので、全部縫ってしまわないよう注意してくださいね。
角を斜めに小さくカットしておきましょう。表に返したときに、角をきれいに立たせるためです。縫った糸を切ってしまわないよう気をつけて。
5.表に返し、すべて縫う
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開けておいた場所から布を引き出し、表に返します。ここまで来たら、完成まであと少し。
アイロンをかけて形を整えます。このとき、最後に開けておいた場所の縫い代を内側に折り、そこにもアイロンをかけておくと、最後に縫いやすくなります。
全体にぐるりとステッチをかけると、きれいな形をキープしやすくなります。このときに、最後に開けておいた場所も一緒に縫い、完成です。
表に返し、ぐるりステッチまで頑張れそうにないときは、開けておいた場所だけを小さめステッチでていねいに縫い、完成にすることもできますよ。
ガーゼハンカチのアレンジ
小さめサイズのハンカチなら、一度に何枚か作りたくなるかしれませんね。カットクロスで作っていても布が少し余ってしまうので、ハンカチだけでなく、何か小物を作りたくなるかもしれません。
せっかくなので、同じ色柄の布でも飽きずに使えるよう、アレンジしてみるのはいかがですか。
布の切り替えでアレンジ
表と裏で色柄を変えるとリバーシブルで楽しむことができるのはもちろん、布の切り替え方次第では同じ手順でも全くちがった印象のハンカチになります。
表の3分の1だけ布を切り替えると、少し精錬された表情に。そこにレースやリボンを挟むと、上級者見えするアレンジになりますよ。
縫うことに慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてください。
ネームタグ
保育園や幼稚園で使うなら、ネームタグをつけてもすてきです。
百均でも買える布テープに、布用スタンプで名前を押すだけ。表の布に縫い付けてから縫い始めれば、同じ手順で作ることができます。
無地の布で作っていれば、完成してからでも布用スタンプで名前や模様をつけることもできます。オリジナルデザインっていう感じがしてうれしいですよね。
レースやワッペンを追加
筆者は、コットンレースのタグをつけるのが好きです。地味になりすぎず、ちょっとしたアクセントになって、とてもかわいいですよ。これも、中表に挟んで、同じ手順で縫うだけで完成。
完成してからアイロン接着タイプのワッペンなどでアレンジすることもできますが、せっかくのガーゼ生地なので、アレンジ小物もやわらかく、大きすぎないものを選ぶようにするとよいでしょう。
手作りガーゼハンカチに挑戦!
子どものために何か手作りしてあげたいと思うこと、ありますよね。最近はおうち時間が増えたこともあり、自宅で気軽に始められるハンドメイドを、と考えている方もいるかもしれません。
手芸店へ行くと、かわいい柄の布やアレンジが楽しくなるようなアイテムがたくさん並んでいます。親切に布について説明してくれているネット通販もありますよね。
ママリにもこのような声が寄せられました。
ハンカチ
スタイ
よだれパッド
をつくりました。
季節によってはおくるみとか良いかもしれません♪
沐浴用にフェイスタオルくらいのガーゼタオル?があるといいと思います(^^)うちは手作りではないですが、今もそれつかってお風呂入ってます。
不器用だから手作りは苦手…と感じている方もいるかと思います。でも、ハンカチなら、まっすぐに縫うだけ。これからハンドメイドを始めてみようという方にはぜひチャレンジしていただきたいと思います。
最初は縫うのが面倒にならないよう、サイズの小さなアイテムを作ってみましょう。扱いやすい生地選びもポイントですよ。
心を込めたハンドメイドで、世界にひとつだけのハンカチを
手作りのものには思い入れや愛着があり、大切に使いたくなります。子どものために初めて作った作品なら、なおのこと、きっと宝物になるでしょうね。
保育園や幼稚園で毎日使うハンカチは洗い替え用に枚数も必要なので、気に入った布があったら色違いで何枚か作っておいても良いかもしれません。
小学校になれば、給食用のナプキンも作ることができます。紹介した方法ならリバーシブルになるので、とてもかわいいですよ。
自分らしいアレンジを加えながら、自由にハンドメイドを楽しんでくださいね。