アフターピル(緊急避妊薬)とは?
アフターピルは、緊急避妊薬やモーニングアフターピルなどと呼ばれており、下記のような場合に使用されます。
- 性交渉の時にコンドームを使用しなかった
- 性交渉の時にコンドームが破れたor途中で外れた
- 性交渉の時にコンドームを着けずに膣外射精をした
このような状況が思いあたり、さらに妊娠を望まない場合には緊急避妊薬の服用が必要になってきます。またレイプなど性交渉を強要され避妊ができなかったというケースにも、この緊急避妊薬が用いられます。
緊急避妊薬の避妊率は約80%で、大部分の望まない妊娠を防ぐことができますが、効果は100%ではありません。また、服用方法が間違っていたりきちんとした用量が服用できなかったりすると、避妊効果が得られない可能性があります。
- えな大通クリニック「緊急避妊(アフターピル)って? 」(http://www.ena-ena.jp/afterpill/,2017年10月10日最終閲覧)
- そねクリニック「緊急避妊(モーニングアフターピル)」(http://www.shinjuku-pill.jp/after/,2017年10月10日最終閲覧)
- ともこレディースクリニック「緊急避妊アフターピル」(http://tomoko-lc.com/oc/oc_after.htm,2017年10月10日最終閲覧)
アフターピルの効果と服用するタイミング
性交渉後72時間以内に緊急避妊薬を服用することで、緊急避妊薬に含まれる女性ホルモンが排卵を遅らせ、子宮内膜への着床を阻害することで避妊効果が期待できます。緊急避妊薬の服用による避妊率は約80%と言われています。
緊急避妊薬は定期的に飲む事で徐々に排卵を抑制する低用量ピルとは違います。ホルモンバランスを急激に変化させることで効果を発揮する薬のため、あくまで緊急用の薬ということを覚えておきましょう。
また、緊急避妊薬は中絶薬ではないため、受精卵が着床してから服用しても効果はありません。
- ジャスミンレディースクリニック「アフターピル」(https://jlc.tokyo/examination/11.html,2017年10月10日最終閲覧)
- ともこレディースクリニック「緊急避妊アフターピル」(http://tomoko-lc.com/oc/oc_after.htm,2017年10月10日最終閲覧)
アフターピルの副作用は?
緊急避妊薬を服用した場合は下記のような副作用の症状が出る可能性がありますが、現在使用されている緊急避妊薬はほとんど副作用がありません。
- 吐き気・おう吐
- 頭痛
- めまい・眠気
- 不正出血
服用後、2時間以内におう吐してしまった場合、再度薬の服用が必要になる場合があります。服用後のおう吐に関する詳細は、処方してもらう医師に十分に確認しましょう。
もし症状が治まらずに体調が悪化する場合は、医師の診断を受けるようにしましょう。
- 新宿レディースクリニック「アフターピル」(http://www.1971fujinka.jp/contraception/after.php,2017年10月10日最終閲覧)
- ジャスミンレディースクリニック「アフターピル」(https://jlc.tokyo/examination/11.html,2017年10月10日最終閲覧)
- ともこレディースクリニック「緊急避妊アフターピル」(http://tomoko-lc.com/oc/oc_after.htm,2017年10月10日最終閲覧)
国内で処方されているアフターピル
国内で処方されている緊急避妊薬は「ノルレボ錠」です。吐き気などの副作用が少なく、服用の回数が少なくて済むのが特徴です。
ノルレボ錠が使用されるようになる前は、「プラノバール」という中容量ピルを使用する方法が用いられていましたが、現在ではほとんど行われていません。
- エナ大通クリニック「緊急避妊(アフターピル)」(http://www.ena-ena.jp/afterpill/,2017年10月10日最終閲覧)
- 渋谷文化村通りレディスクリニック「アフターピル処方外来」(https://www.shibuya-bunkamuradori-ladies.jp/hinin/ec,2017年10月10日最終閲覧)
- ともこレディースクリニック「緊急避妊アフターピル」(http://tomoko-lc.com/oc/oc_after.htm,2017年10月10日最終閲覧)
- そねクリニック「緊急避妊(モーニングアフターピル)」(http://www.shinjuku-pill.jp/after/,2017年10月10日最終閲覧)
アフターピル服用後の生理について
アフターピル服用後は、1~3週間後に生理のような出血が起こるため、本来の生理予定日からずれる可能性があります。早まる場合も遅れる場合も両方起こりうるため、服用後にすぐ生理が来なくても心配はいりません。
もしも、服用から3週間たっても生理がこない場合は妊娠している可能性があるため、検査薬の使用や病院の受診が必要です。
- ジャスミンレディースクリニック「アフターピル」(https://jlc.tokyo/examination/11.html,2017年10月10日最終閲覧)
- ともこレディースクリニック「緊急避妊アフターピル」(http://tomoko-lc.com/oc/oc_after.htm,2017年10月10日最終閲覧)
- ケイ・レディースクリニック「モーニングアフターピル」(http://www.klcs.jp/morningafterpill.html,2017年10月10日最終閲覧)
アフターピルの入手方法と平均価格
避妊に失敗してしまった場合、緊急避妊薬の入手先は婦人科やレディースクリニック等の病院で入手が可能です。まずは、緊急避妊薬の取り扱いがあるかどうか確認しましょう。
緊急避妊薬の処方に年齢制限はなく、生殖可能な年代であれば処方してくれる病院がほとんどです。未成年の場合も通常は本人の受診だけで処方してもらえます。
薬の平均価格は各病院によって異なりますが、ノルレボ錠の場合約10,000円~15,000円のところが多いようです。
- ジャスミンレディースクリニック「アフターピル」(https://jlc.tokyo/examination/11.html,2017年10月10日最終閲覧)
- ともこレディースクリニック「緊急避妊アフターピル」(http://tomoko-lc.com/oc/oc_after.htm,2017年10月10日最終閲覧)
- ケイ・レディースクリニック新宿「モーニングアフターピル」(http://www.klcs.jp/morningafterpill.html,2017年10月10日最終閲覧)
アフターピルに対する正しい知識を身につけよう
緊急避妊薬は、望まない妊娠を避けるための最終手段ですが、実際にはこの避妊方法が失敗する可能性もあります。緊急避妊薬を服用することがないように、日頃からピルや子宮内避妊具による確実な避妊方法を選択するようにしましょう。
避妊に対する正しい知識を身につけ、自分の身は自分で守ることが大切です。