1歳になったら、働くぞ!
私は妊娠5カ月で、退社しましたが、その時に心に決めていたのが、「1歳になったら、仕事復帰するぞ!」と言うことでした。
その大きな理由が、自分の年齢。
私は38歳で出産したので、子供が1歳の時には39歳と言う30代最後の歳で、(自分の中では)この年齢が再就職のラストチャンスだと思ったからです。
たまたま一時保育をしている所が家の近所にあったので、そちらを利用しながら就活をしました。
そして、園が決まるより職場が先に決まってしまい、(待機児童がかなり多い地域なので)市役所の保育課で市内の全園の連絡先一覧を貰って、全園に電話とメールをして、何とか入社日に預け先を見つけることが出来ました。子供が1歳2カ月の時のことでした。
役に立っている経験その1:段取りの作り方
私の仕事は、曜日と時間の細かな納期がある仕事で、しかも次の人に繋がないと、仕事が止まってしまうのです。
しかし、予め設定されている時間で事を進めても、正直、間に合いません。
なので、私は大抵、3つの仕事を同時に進めて時間内に収めています。
私がこのように段取り良く動けるのは、子供をお昼寝させつつ、自分達の晩御飯を作りながら離乳食を作り、洗濯もする等、一度に3つ位のことをしないと、家事や育児が出来ないという子育て経験の賜物だと実感しています。
役に立っている経験その2:周りの人を思いやれる
出産や子育てをする前の私は、自他共に認める自分にも人にも厳しい人間でした。
しかし今は、自分より若い高いヒールを履いた女性が重い荷物を運んでいると、「(自分の子供が17キロあり)毎日抱っこしてるから、全然平気!」と自ら持ってあげています。
恐らく以前の私ならば、『私より若いんだし、ヒールを履いているのは、自己責任。自分で何とかすることでしょ?自分の仕事なんだから』と思って、その当事者が声をあげない限りは、手伝ってなかったと思います。
しかし、子供が出来てからは、母親目線でみて大変そうなら、思わず自分から声を掛けて手伝っています。
それにより、一回り以上若い方とも、円滑に仕事を進められていると実感しています。
役に立っている経験その3:寛容
“その2”にも通じるところですが、子供を産んでからは、本当に私は寛容になったと思います。
上記の通り、私の仕事は要領よくやらないと終わりません。また、少し専門性の高い仕事なので、他の人に振れません。
なので、決まった業務の流れ通りに動かないと、雪だるま方式で仕事がたまるのです。
私の机にはWindowsがありますが、業務の半分はMacintoshも使っています。
Macintoshは一番処理が早い共有のものを使用していますが、会社の代表メールもそちらにあるので、利用者が多いのです。
そこで、何曜日の何時から何時は︎︎さんが使用権あり、と決まっているのですが、イレギュラーな事が生じたりして、その使用権が守られないことが多々あります。
それにより、仕事の段取りが大きく変わるので、以前の私ならば、使用権を主張していたと思います。
しかし、子供が出来てからは、『子育てがしんどくなるのが、お互い一番不幸。なら、どこを“落としどころ”にするか?』とまず自分の中で妥協点を見出すようになったのですが、その思考が会社の業務も円滑に進められているように思います。
役に立っている経験その4:子供の泣き声は歌声
これもうちの会社独特かも知れませんが、仕事で赤ちゃんや幼児さんがよく来られてます。
仮想家族として、赤ちゃんや幼児さんが大人の方に抱っこされることがあるのですが、人見知りをする子は泣いて嫌がります。
以前の私は、子供全般、非常に苦手で、自分が乗った車両に子供がいたら、別の車両に乗り換えていた程でした。
しかし今は、(当然ながら)子供の泣き声になれてしまい、また私の叔母が赤ちゃんだったうちの子が泣いている時、「●●ちゃん、お歌うたってるの?」という言葉を聞いて、なんて素敵な発想!と思い、その日を境に「赤ちゃんの泣き声は歌声」と考えるようになりました。
役に立っている経験その5:子育て経験、全て!
まとめ的ですが、本当に子育て総てが役に立ってます!
例えば、子供用品に関わる仕事に携わった時は、『この言い回しの方が、子育て中の親の気持ちをキャッチ出来るんじゃないかな?』と“親目線”でみて、仕事に反映させています。
また生活用品を扱う時も、『この成分を記載した方が、親は“買おう!”と思うだろう』とこれまた“親目線”でみることができるのです。
これは、子育てを経験した人にしか出来ない唯一の強みで、うちの会社ではお母さん達がマーケティング会議に参加、意見を求められる機会があります。
ママであることを活かして働こう!
ちょっと私の仕事先の環境が特殊な面はあるかもしれませんが、子育て経験は仕事で非常に役立っています。
子供の数だけ子育て経験があり、それは唯一無二のものです。だからこそ、それをいかさないのは、私は非常にもったいないことだと思うのです。
唯一無二の経験をいかして、お互い公私共に頑張りましょう!