妊娠中に、旦那が「自律神経失調症」になりまして
当時の私は有期契約社員で、妊娠が分かった後の契約更新月で、雇い止めになる事が決まっていました。とはいえ、その月は予定日の2ヶ月前、つまり通常の産休と同時期だったので、「子供が生まれて、落ち着いたらゆっくり働き始めよう」と思っていました。
ある日、旦那さんが「仕事休みたい」と。そんな日もあるかと思って、深く気に留める事はありませんでした。
体調不良もあって、彼が病院へ行くと、「内科ではなくて、心療内科へ行ってください」とのことで、診療内科での診断結果は「自律神経失調症」。
仕事がストレスになっていて、それが体調不良の原因なので、仕事は休んでください。辞めることをオススメします。と。
お腹には5ヶ月になるベビー
その頃、お腹には5ヶ月になるベビーが。私が働けるのはあと2ヶ月。満員電車に揺られながら、なんとか少しでも家計の足しにしなければ、と必死でした。
旦那さんは、仕事を辞める事が出来ました。家でのんびり過ごしていました。産まれるまでの1ヶ月半、夫婦でたくさん遊びました。「これは神様がくれた人生の夏休みなんだ」と割り切って。
とはいえ、「無収入になるわけにはいかない。私も家族を守りたい。」と思っていた私は、大きなお腹で、派遣に登録したり、面接を受けに行ったり、と転職活動をしていました。
選ばなければ仕事はありました。でも、やりたい仕事に出会うまでは続けよう、と強く思っていました。
生後3ヶ月の頃から預けて働き始めました
いざ、出産。その入院中に、旦那さんが次の仕事への就職が決まりました!病院のベッドで泣きました。嬉しくて、ホッとして、張りつめていた糸が切れました。
そんな私を見つけた助産師さんが「よかったわね。このベビーのおかげかしらね♡」と声をかけてくれました。その一言で更に号泣しました。
その後、私もすぐに正社員の仕事が決まり、生後3ヶ月の頃から預けて働き始めました。
こんな事言われました!働くママが言われたら嫌な言葉。
ここまでの話が重くなってしまったので、ここからは明るくいきたいと思います!働き始めてから約2年、いろんな方に、いろんな言葉を言われてきました。
私は「自分が働く目的」がハッキリしていたので、どんなネガティブな言葉も、時には笑顔で、時には怒りと共に、言い返してきました。
嫌な言葉を言われた時に、私が言った(言ってしまった)言葉と共に紹介します。
①まだ小さいのに、子供がかわいそう・・・
沢山の人に言われてきました。働くママが言われる嫌な言葉ナンバー1ではないでしょうか?この「かわいそう」というワードは胸に突き刺さりますよね。私だって側にいたい!そんなの私が1番思ってる!と思っていました。
私の返事:「じゃあ面倒見てくれるの?ウチの家庭。」
②そこまで働いてどうするの?
この言葉の後には「子どもは大事じゃないの?仕事優先なの?」という続きがある場合もありました。私が働く目的は、「家族を守るため」。
旦那さんの病気は、今回は心の病だったけど、今後、身体の病になって、旦那さんが働けなくなったら・・・という想像も私には現実味がある事でした。
だったら今から働いておかないと、正社員で働くことが出来なくなる。パートの収入じゃ家族を養えないと思っています。
私の返事:「私が働かないと、一家総倒れになるの♡」
③3歳までは一緒にいてあげるべき
出ました~3歳児神話~と、毎回思っていました(笑)理由があって働いてるのに、“母親は家にいるべき”という考えを押し付けられると、そんなの気にしてるよ、私だって・・・と心の中で叫んでいました。でも、託児所→保育園に通ってきた我が子は、明るくのびのび、誰にでもニコニコしてくれる、可愛い子に育ってくれています。
私の返事:「子供がたくさんの人と接することも大事だと思ってるの♡」
④おっぱいどうしてるの?
それ、本当にどうしてるか知りたいの?とくだらなくて笑っちゃったのがこの言葉。託児所には、生後3ヶ月から8ヶ月までいたのですが、夜のうちに母乳をしぼって冷凍して持っていくこともしていました。
ありがたいことに、どうも順応性がある我が子、ミルクも飲めるようになっていて、心配はなく、すくすくとダイナマイトボディに育ちました☆
私の返事:「それ、ホントに聞きたい?」
⑤「がんばれ!」「がんばるねー」
思わず「そんなこと言われなくても分かってるよ!」と言いたくなりますよね。自分のため、旦那さんのため、子供のため、と働くママにはいろんな理由があります。
専業主婦と比べると少ない家にいる時間で、子供と出来るだけスキンシップをとりたい。空いた時間で家事をして、旦那さんに美味しい料理を食べてもらいたい。そんな思いがあるから頑張れるだけです。家族の笑顔がママのパワーですよね。
私の返事:「ありがとう♡頑張ってるよ!」
⑥旦那さんは家にいるんですよね?
これは行政の方からの言葉です。臨月の頃、役所へ行き「旦那さんが仕事が出来ないから、私が仕事をしたい。子供を保育園に入れられないか?」と相談しました。
その時の一言がこれです。家にいるけど、自律神経失調症の旦那さんに、赤子の面倒を見られるとでも思っているのか?と驚きました。
冷静に考えれば、保育園に入るための条件の一つ“共働き”であることに該当していないので、当たり前なのですが、当時の私はピリピリしていたので、無性に腹が立ちました。
でも、行政を敵に回すと後々面倒になる思ったので、ぐっと堪えて、この回答をしました。
私の返事:「・・・どうしたら保育園に入れますか?」
⑦それで2人目は?どうするの?
「仕事をしていると2人目のタイミングって難しいよね」「忙しくしてるね。2人目どうするの?」など、勝手に仕事を理由にされてしまうと、どうにもモヤモヤしてしまいます。2人目を考えているママには、なんとなくプレッシャーを感じますよね。
そんな私も義理の母に「体調が良くなくて・・・」と言っただけで「2人目?!」と言われちゃいました。その時は、喰い気味で「違います」と言ってしまいましたが(笑)
私の返事:「コウノトリ任せだよー♡」
声を殺して泣く夜を経て、「気にしない」術を身につける。
あの頃「世界で1番不幸だ!」と思っていました。本当に苦しかったし、誰に相談していいのかも分からない事でした。
おそらく、ハリネズミのような刺々しい“皮”をかぶっていたな・・・周りの人たち、ゴメンなさい・・・と今では思えるようになりました。でも、もしかしたら、今もそうかもしれません。
各家庭でいろいろなスタイルがあると思います。夫婦で話し合って、家族が楽しく過ごせる策を考えた結果が、我が家の場合は「共働き」でした。
ウチのことをよく知りもしない人から、嫌な言葉を言われ、一方的に非難されて・・・。1人で声を殺して泣く夜も何度もありました。
他人の言葉に流されず、気持ちを強く持ち、自分自身が楽しく過ごせるように心がけていたら、徐々にダメージが減っていきました。
「気にしない」事って難しいですよね。まだまだ私も「働くママ」の勉強中です。