ローレル指数で肥満度を計算してみよう
大人のBMIにあたるのが、ローレル指数です。幼稚園時まではカウプ指数、高校生以上はBMI値を使い、小中学生はローレル指数を使います。
ローレル指数=体重(㎏)÷身長(cm)÷身長(cm)÷身長(cm)×10の7乗
標準体重と同様に、小学5年生女子の体重35kgと身長141cmでローレル指数を計算すると、約124.8になります。
- 100未満 やせ
- 100~115 やせぎみ
- 115~145 正常
- 145~160 肥満ぎみ
- 160以上 肥満
背が低すぎる子は低身長の可能性も?
背が低い原因は、大きく分けて2つあります。1つは体質的なもの、もう1つは病気によるものです。体質的なものは個性ですのでそれほど気にする必要はありません。
病気によるものは、例えば成長ホルモンの分泌不足が考えられます。ホルモンの分泌不足は治療によって補うことができ、低身長を防ぐことができます。
SDスコアにも注目しよう
低身長かどうかは、SDスコアという数値によって判断します。同年代の子の身長と、子供の身長を比較して-2SDを下回ると低身長といわれます。-2SDだと同年齢・同性の子供が100人いたら前から2~3番目に身長が低いということになります。
-2SDを下回った場合や子供の身長が気になった場合は、小児科医に相談してみましょう。
- 厚生労働省「「肥満と健康」e-ヘルスネット」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html,2023年10月24日最終閲覧)
- 神戸大学「「K.Kodama's page」K.Kodama's page」(http://www.math.kobe-u.ac.jp/~kodama/index.html,2023年10月24日最終閲覧)
- 大阪市立十三市民病院「大阪市民病院機構「低身長について」」(http://www.osakacity-hp.or.jp/juso/about/departments/pediat/stature.html,2023年10月24日最終閲覧)
- 国立保健医療科学院「「乳幼児身体発育 評価マニュアル」国立保健医療科学院」(http://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf,2023年10月24日最終閲覧)
肥満になることで起こり得る悪影響とは
子どもの成長過程で気になるのは、肥満になることによる悪影響です。子どものころから肥満になると、食べ過ぎの食生活が変わらないまま大人になっても太りやすくなり、生活習慣病のリスクが高まる可能性もあります。
また、子どものころから太っていると、周りの子にからかわれたり見た目を気にしすぎたりするようになり、劣等感を抱いてしまうこともあるので、メンタル面にも影響を及ぼすことが考えられます。
肥満を防ぐために生活で気を付けること
子どものうちから肥満を防ぐためには、日々の生活習慣や食生活を見直すことが重要です。特に、子どもの食事は親が提供することになるので、カロリーの高い食べ物ばかりにならないようにし、栄養バランスのよいメニューで1日3食しっかり食べることなどを意識して用意してあげることは欠かせません。
また、夜遅い時間は食べない、おやつは食べすぎない、生活の中に運動を取り入れるなど、生活習慣にも気を配ってあげる必要があるでしょう。
やせすぎになることで起こり得る悪影響とは
太りすぎだけではなくやせすぎになることも、子どもにとって悪影響を及ぼす可能性があります。特に、やせすぎの場合は栄養が不足していて健やかに成長できていないことが懸念されます。
体の成長障害だけでなく、ホルモンバランスが崩れて大人になってから影響が出たり、精神的に不安定になったりなどメンタル面での問題につながる危険性もあるので注意が必要です。










