我が子の成長は、ママ悩みのタネ
好き嫌いの激しい我が子の身長が低すぎないか気になったり、逆に食べるのが大好きで太り過ぎていじめられないか気にしたり。子供の健康を見守るママの悩みは尽きません。
子供のお友達と比較して、我が子の体型が心配になってしまうこともありますよね。比較できるのが自分のまわりの限られた子だけだと不安になってしまいます。全国の小学生の平均体重と平均身長を見ながら、悩みを解決していきましょう。
学校保健統計調査
文部科学省では、指定した教育機関の健康診断の情報を集計し、毎年学校保健統計調査を行っています。
統計結果は、毎年PDF形式でインターネットで公表されています。
男女別!小学生の平均身長&平均体重を紹介
男女別に、小学生の学年ごとの平均身長&平均体重を紹介します。
令和3年度学校保健統計調査から、小学生男女の平均身長と平均体重のみを抜き出し、表を作成しました。お子さんの学年や性別と照らし合わせて参考にしてくださいね。
小学生男子の平均身長&平均体重
- 小1:116.7cm 21.7kg
- 小2:122.6cm 24.5kg
- 小3:128.3cm 27.7kg
- 小4:133.8cm 31.3kg
- 小5:139.3cm 35.1kg
- 小6:145.9cm 39.6kg
男の子ママの中には、背が高くなってほしい、いつ成長期がくるのかしらとヤキモキしてしまう方もいるのではないでしょうか。私の息子も、小学校6年生のときにご近所さんに4年生と間違われるくらい小さくて悩みました。
小学生女子の平均身長&平均体重
- 小1:115.8cm 21.2kg
- 小2:121.8cm 23.9kg
- 小3:127.6cm 27.0kg
- 小4:134.1cm 30.6kg
- 小5:140.9cm 35.0kg
- 小6:147.3cm 39.8kg
小学校高学年になると、平均身長は男子よりも女子の方が高いようです。
- 文部科学省「「平成 27 年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)の公表について 」文部科学省」(https://www.mext.go.jp/content/20221125-mxt_chousa01-000023558.pdf,2023年10月24日最終閲覧)
身長と体重のバランスは?計算してみましょう
体重だけを見て、平均より多いか少ないかを判断しても正確ではありません。大事なのは身長とのバランスですよね。以下では肥満度を求めるローレル指数について紹介します。
ローレル指数で肥満度を計算してみよう
大人のBMIにあたるのが、ローレル指数です。幼稚園時まではカウプ指数、高校生以上はBMI値を使い、小中学生はローレル指数を使います。
ローレル指数=体重(㎏)÷身長(cm)÷身長(cm)÷身長(cm)×10の7乗
標準体重と同様に、小学5年生女子の体重35kgと身長141cmでローレル指数を計算すると、約124.8になります。
- 100未満 やせ
- 100~115 やせぎみ
- 115~145 正常
- 145~160 肥満ぎみ
- 160以上 肥満
背が低すぎる子は低身長の可能性も?
背が低い原因は、大きく分けて2つあります。1つは体質的なもの、もう1つは病気によるものです。体質的なものは個性ですのでそれほど気にする必要はありません。
病気によるものは、例えば成長ホルモンの分泌不足が考えられます。ホルモンの分泌不足は治療によって補うことができ、低身長を防ぐことができます。
SDスコアにも注目しよう
低身長かどうかは、SDスコアという数値によって判断します。同年代の子の身長と、子供の身長を比較して-2SDを下回ると低身長といわれます。-2SDだと同年齢・同性の子供が100人いたら前から2~3番目に身長が低いということになります。
-2SDを下回った場合や子供の身長が気になった場合は、小児科医に相談してみましょう。
- 厚生労働省「「肥満と健康」e-ヘルスネット」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html,2023年10月24日最終閲覧)
- 神戸大学「「K.Kodama's page」K.Kodama's page」(http://www.math.kobe-u.ac.jp/~kodama/index.html,2023年10月24日最終閲覧)
- 大阪市立十三市民病院「大阪市民病院機構「低身長について」」(http://www.osakacity-hp.or.jp/juso/about/departments/pediat/stature.html,2023年10月24日最終閲覧)
- 国立保健医療科学院「「乳幼児身体発育 評価マニュアル」国立保健医療科学院」(http://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf,2023年10月24日最終閲覧)
肥満になることで起こり得る悪影響とは
子どもの成長過程で気になるのは、肥満になることによる悪影響です。子どものころから肥満になると、食べ過ぎの食生活が変わらないまま大人になっても太りやすくなり、生活習慣病のリスクが高まる可能性もあります。
また、子どものころから太っていると、周りの子にからかわれたり見た目を気にしすぎたりするようになり、劣等感を抱いてしまうこともあるので、メンタル面にも影響を及ぼすことが考えられます。
肥満を防ぐために生活で気を付けること
子どものうちから肥満を防ぐためには、日々の生活習慣や食生活を見直すことが重要です。特に、子どもの食事は親が提供することになるので、カロリーの高い食べ物ばかりにならないようにし、栄養バランスのよいメニューで1日3食しっかり食べることなどを意識して用意してあげることは欠かせません。
また、夜遅い時間は食べない、おやつは食べすぎない、生活の中に運動を取り入れるなど、生活習慣にも気を配ってあげる必要があるでしょう。
やせすぎになることで起こり得る悪影響とは
太りすぎだけではなくやせすぎになることも、子どもにとって悪影響を及ぼす可能性があります。特に、やせすぎの場合は栄養が不足していて健やかに成長できていないことが懸念されます。
体の成長障害だけでなく、ホルモンバランスが崩れて大人になってから影響が出たり、精神的に不安定になったりなどメンタル面での問題につながる危険性もあるので注意が必要です。
やせすぎを防ぐために生活で気を付けること
やせすぎの場合、偏食や小食などの食生活、太れない体質などのほかに、子どものうちからスタイルを気にするあまり過度なダイエットに走ってしまうことも原因として挙げられます。
食生活が問題の場合は、ビタミンやたんぱく質などの栄養豊富な食事内容にし、食べる量も適切にするなどの対策が可能ですが、必要以上にダイエットなどをしないように精神的な面にも目を向けて相談に乗ってあげるようにしてください。
適度に気をつけつつ、のびのび育てましょう♪
子どもの成長度合いには個人差がありますが、ひとつの目安として今回紹介した小学生の平均身長&平均体重が参考になるかと思います。
もし平均的な身長・体重から大きく離れている場合には、何か原因がないか様子を観察してみてください。何か病気が潜んでいる可能性もありますし、気づかないうちに心に悩みを抱えているのかもしれません。
また、太りすぎややせすぎは、大人になってからも影響が出ることもあるので、食事内容や生活習慣などのほかに、精神的な面でも問題がないか注意してみてください。それほど平均から離れていない場合は、あまり干渉せずのびのび育てて見守ってあげましょうね。