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監修:清水なほみ

【医療監修】自然分娩、和痛分娩、帝王切開のすべてを体験した私。もう一回選べるならこれ!

PIXTA

3回目の出産は双子だったので帝王切開でした。でももし和痛分娩を選択できたなら、躊躇なく選択していたと思います。

もちろん麻酔の効き方には個人差があり、せっかくの和痛分娩でも痛い思いをする方もいます。また、陣痛促進剤がなかなか効かない場合は麻酔の追加が必要になる場合があるようですが、それでも自然分娩の痛みとは比べものになりませんでした。

この体験談はあくまでも私個人のものです。数ある和痛分娩の経験談の1つとして、バースプランの参考にしていただければ幸いです。

清水先生からの補足

日本ではまだまだ和痛分娩や無痛分娩を選択する人は少数派ですね。「痛みに耐えてこそ母親になれる」というのは迷信ですが、自然分娩であれば使う必要がない麻酔や陣痛促進剤が必要になるというデメリットがあることは否めません。メリットとデメリットをしっかり把握して、自分にとってのベストなお産を選べるとよいですね。

心理学的には「痛いのが嫌だから」という「嫌なことを避けるため」に和痛や無痛を選ぶとよくない影響が出ることがあります。本来は赤ちゃん自身が生まれるタイミングを決めて陣痛を起こすので、それを本人の意志とは関係なく薬で起こすことのデメリットも考慮に入れた方がよいでしょう。

また、陣痛の感じ方は個人差が大きく、例えば私個人の経験では、強い陣痛を感じていた時間は1人目が1時間半、2人目は40分程度でスルッと産まれたため、わざわざ和痛にしなくても平気で産後もスタスタ歩いていました。痛みに対する不安を大きくするより、自然に痛みがなく楽なお産にするにはどうすればよいのかを助産師と相談してみるのもよいでしょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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