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読書感想文の構成作りの4つのポイント!書き方と例文や簡単に進めるコツ

読書感想文の書き方がわからず困っていませんか?小学校中学年以上になったら構成を考えて書くようにしましょう。小学生の読書感想文はコツやポイントをおさえれば、誰でも上手に書くことができるものです。そこでここでは、小学生の読書感想文の構成の考え方と書き方のポイントについて、第一段落から第四段落までそれぞれ解説。参考にしていただければ読書感想文の構成で困っている子どもに的確なアドバイスをしてあげられますよ。

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読書感想文のおすすめの構成

読書感想文の書き方は、まず構成を分けるところから始めます。子供にとって書きやすく良い読書感想文が作りやすいのは、構成を最初に4つに分け、内容を入れていく方法です。
本を読み終わった後とりあえず原稿用紙に文字を埋めていくのではなく、最初に「この段落に何を書くのか」を示してあげるようにしましょう。

具体的な4段落構成のやり方ですが、第一段落には「きっかけ」、第二段落には「本のあらすじ」、第三段落に「自分の感想」、そして第四段落に「得たもの」、という順番で執筆します。

本を選んだきっかけ(第一段落)

まずはその本を読んだきっかけを書きましょう。好きな作者だから、好きなジャンルだったから、など本を選ぶきっかけとなった理由を書きます。

何となく手に取った本だから理由はないということも耳にします。しかし、たくさんある本の中からその本を選んだ理由が何かしらあるはずです。本を手にした時の気持ちを思い出してみましょう。

話題になっているから、表紙が気になったから、など何となくにも理由があるでしょう。軽率に感じるかもしれませんが、それも本を選んだきっかけです。

例文4

・私がこの本を選んだのは、作者である◯◯◯が好きだったからです。前にこの作者の本をとても楽しく読みました。
・表紙に描かれている◯◯の絵がとても気になったので、この本を読みたいと思いました。この表紙の絵はどういう意味なのだろうと知りたかったのです。
・僕は宇宙が大好きなので、宇宙をテーマにしたこの本がとても気になりました。この本にはどんな宇宙の話が書かれているのだろうとワクワクしながら手に取りました。

あらすじ(第二段落)

本を読んでいない人にも伝わるように、本のあらすじを簡単にまとめましょう。人に「どんな話だった?」と聞かれて説明するように、5行程度に内容を短くまとめるのがポイントです。

例文4

・この本のあらすじは、まず主人公である◯◯が、◯◯に旅行に行くところから始まります。そして◯◯に行くとさまざまな事件に遭遇しました。そしてその事件の中に巻き込まれていきます。
・この本は18世紀から19世紀のロンドンを舞台にしていて、機械や石炭を利用することで産業に革命が起こった「産業革命」の時代について書かれています。
・この本の登場人物は僕と同じ小学生で、宇宙を旅する物語です。夏休みに行った他の星で体験したできごとが本につづられています。

所感(第三段落)

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次に本を読んで考えたことや、感じたことを書きましょう。この部分が感想文の中で一番力を入れる部分です。長さも内容も充実させましょう。
おもしろかった、感動した、考えさせられたなどいろいろな思いを持ちながら本を読んだと思います。単に「感動した」と書くのではなく、「どの部分がどうして感動したのか」を書きます。

一番印象に残った部分を書いたり、登場人物を自分と比べて同じところや違うところを書いたり、本を読んで思ったこと、考えたことをまとめましょう。

例文4

・登場人物である◯◯は◯◯の行動をとりました。私はその行動に対して、私ならすぐにそんなことは思いつかないと思い、驚きました。
・産業革命は国や世界にとって役立つことだったと思います。でも今では自然破壊が問題になっているので、産業革命がなければ動物や植物がのびのびと生きられる世界がたもたれたのかなとも思いました。
・主人公が旅した◯◯という星は地球とは全然違っていて、僕も将来、こんな風に違う星で、地球ではできない体験をしてみたいと感動しました。

結論(第四段落)

最後はまとめの部分です。本を読んだことで自分がどのように変わったのか、本から学んだことなど感想を書きましょう。本を読み終わって感じたり、考えたりしたことをこれからの生活にどのように役立てていくのかということを書くと、良い読書感想文になります。

また、感想を第三段落で書き終えてしまい書くことがなくなってしまったときには、感想文を書くことで感じたことや本を選ぶときに苦労したことなどを書くのもひとつの方法です。本に触れたことで「本が好きになった」「色々な本を読みたくなった」など考えたことや感じたことを最後に書くときれいにまとめることができます。

例文4

・作者である◯◯の本はやっぱりとても楽しく読めたので、これからも◯◯の本をたくさん読んでいきたいと思いました。
・産業の革命は必要だったと思うけれど、自然を守ることも大切だと思います。これから僕は、できるだけ自然を守れるようにゴミの分別や電気の使い方に気をつけていきたいと思いました。
・宇宙には地球のような星があるのかもしれません。これからもっと、宇宙についていろいろな本を読んで勉強したいと思いました。

学年別読書感想文の書き方と順番

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読書感想文は小学1年~6年生まで共通の宿題になっている学校が多いです。毎年繰り返す宿題なので、段階を経て書くことになります。

1年生と6年生では文章を書く力に大きな差があるため、読書感想文の書き方のコツやポイントも学年ごとに少しずつ変わってきます。

1・2年生

低学年のお子さんには親が一緒に考えて、書き方のヒントを教えてあげると書きやすくなります。
本を読んで感想を話しながら書くのがおすすめです。おもしろかったことや印象に残ったこと、疑問に思ったことなどを話して、文章にまとめていきましょう。文末は「です」「ます」で書きます。大きな流れは変わりませんが、低学年では構成を3つに分けると書きやすいです。

書き出しは、読んだ本のタイトルとこの本を読んだきっかけを書きましょう。選んだ理由については、おもしろそうだったから、絵が好きだったから、など思ったことを素直に書いても良いです。

次に心に残っているところを書いていきます。登場人物の言葉や行動、できごとなどを書き出し、その部分を読んでどう思ったのかを書きましょう。自分だったらどうするかも考えて書くと内容が充実します。

最後に本を読んでこれから自分はどうしていくのかを書きます。心に残った登場人物やできごとから、「私も○○のようになりたい」「○○をしていきたいという気持ちを書いても良いです。一番心に残っていることを一つに絞って考えると一貫性を持たせることができます。

3・4年生

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読書感想文の書き方の基本はほとんど同じですが、1・2年生よりも難しい本を選んで、内容もステップアップさせていきましょう。
本を読みながらメモを取るとあとで書きやすくなります。文末は「です・ます」「だ・である」どちらでも構いませんが、書いている間に変わってしまうことがないように統一して書くようにしましょう。
また、文末に「思います」ばかりを使うとダラダラと書いている印象になります。思うを考える、感じるなど別の言葉に置き換えると読みやすくなります。

最初は、題名を見て考えたことや、興味を持ったのはどうしてなのかということなどを詳しく書いていきましょう。本を読む前の自分の性格や生活などについて書いても良いです。

次に本を読んで考えたことや感想をまとめます。印象に残った場面について、どうして印象に残ったのかを説明したり、登場人物の言葉や行動で考えたりしたことを書きましょう。また、登場人物と自分を比べて、似ているところや違うところを考えてみても良いです。

最後は本から学んだことをこれからの生活にどう役立てていくのか、本を読む前と後で自分の考え方がどう変わったのか、など具体的に書いていきましょう。

基本は本を選んだ理由ですが、1・2年生よりも少し深く考えることを意識します。題名を見て考えたことや、興味を持ったのはどうしてなのかということなど、詳しく書いていきましょう。

本を読む前の自分の性格や生活などについて書いても良いです。

5・6年生

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5・6年生は本を読んでいる間にすごいと思ったところ、感動したところ、疑問に感じたところなど、ふせんを貼ったりメモを取ったりしてみましょう。
書き出す前にまとめの部分から考えてみるのもひとつのコツです。せっかく良いことを書いていてもまとめの部分と感想などの内容が合っていないと、読みにくい感想文になってしまいます。

書き出しは、作者が一番伝えたかったことや自分なりに考えたことを書き、本を読むきっかけやその本を選んだ理由も書きます。本を読む前の自分の考え方や生活、自分の経験なども書いてみましょう。

次は、一番印象に残っていて、自分の主張につながっている部分について書きます。本の中から文章を抜き出して、この部分に対してどう考えているかとすると書きやすいです。自分の生活や経験を入れながら書くと、内容をより膨らますことができます。

まとめとしては、書き出しに書いた自分の考えをさらに詳しく書きます。本を読んで自分の変わったことも書きましょう。本を読んで学んだことや考えたことを、これからどう活かしていくのかだけでなく、さらに詳しく知りたいことや疑問に思ったこと、自分なりのこれからの課題について書くと、さらに充実した内容になります。

読書感想文をソツなく書くためのポイント

小学生が構成を意識しながら読書感想文をソツなく書くためには、次のような五つのポイントを意識しましょう。


・本を読むときに映像をイメージすること
・わからない言葉は調べること
・感動的な瞬間をメモすること
・なぜ感動したのか考えること
・友だちに本をおすすめするように書くこと


小学生が読書感想文を書くときは、本の内容を映像としてイメージしながら、「自分はどんなところに感動したのか?」と考えると書きやすいですよ。


読み終わった後は、自分が楽しかった、面白かったと思う本を、友だちにおすすめするように書くと良い構成の読書感想文が完成するはずです。

構成段階で4つの段落を意識しよう

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小学生も中学年になると、構成がしっかりとしたワンランク上の読書感想文を求められるようになります。読書感想文は第一段落から第四段落まで構成を意識しながら、構成を考えましょう。


今回の記事では構成段落ごとの書き方について紹介しましたので、この構成どおりに書けば整った読書感想文になるはずです。学年別の読書感想文の構成と書き方も参考にしながら、子どもに書き方を教えてあげてくださいね。


ただ感想を書く文章なので、子ども自身の素直な感想を書くことも大切にしてあげると、オリジナリティのある読書感想文になりますよ。

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