出産前に思い描いていた理想と、現実。こんなにもギャップがあるなんて…
出産前に思い描いていた、自分が子育てをする姿。それは美しく優しく、聖母のように子供を見守る姿だったのではないでしょうか。街中で言うことを聞かない子供にイライラするママを見て、「私はああはならないわ」と考えていた人もいるかと思います。
しかし…。
理想と現実はどうしてこうも違うのでしょうか。育児は、思うようにいかないことばかり。ママにとってもある意味精神修行と思われるような想定外の出来事がたくさん起こります。
子育ての理想と現実…実際にママたちが感じたエピソードをご紹介していきます。
子育て中のママたちが実感!「理想と現実」のギャップを感じたエピソード
それでは、実際にママたちが子育てしながら感じた「理想と現実」のギャップについて、エピソードをご紹介します。
子育ての大変さに直面しているママも、「そう思っているのは私だけじゃないんだ」「そうそう、あるある!」と共感することで、少し気持ちが楽になるかもしれませんよ。
授乳タイムは優しく穏やかな時間…?いえいえ、ママは必死です
ママが赤ちゃんに授乳を行う時間。とても穏やかで、愛おしい時間…。そう想像していたママも多いのではないでしょうか。そして、子供を産んだら自然と母乳が出て、自然な流れで赤ちゃんがしっかり飲んでくれる。そう思っていたママも多いですよね。
しかし…ママも赤ちゃんも初めての「授乳」。産後で満身創痍の体を引きずりながら、やっとの思いで赤ちゃんを抱っこ。それでも、赤ちゃんはおっぱいを上手に飲めなくて…。ママは、慣れない授乳で乳首がヒリヒリ。
授乳そのものには慣れてきても、数時間起きに行わなければならないこのつらさ。ちょっと横になろうとしたらおっぱいを求めて泣き出す我が子…。しばらくは、夜もぐっすり寝られません。乳腺炎に悩まされるママもいますよね。
もちろん、心穏やかに、我が子の可愛い横顔を見ながら授乳できることもあるけれど、そんな美しいエピソードばかりではありません。
授乳をしているママは、赤ちゃんにきちんと栄養を与えるため、いつだって必死なのです。
おしゃれなカフェで一緒にお茶…なんてできません!
子供が赤ちゃんのうちは、一緒におしゃれなカフェに行くのはちょっと気が引けたけど…ちょっと大きくなっておしゃべりも上手になったら、今どきのフォトジェニックなカフェで一緒にお茶したいな。
そんな小さな夢を思い描いていたあの頃。
しかし現実は…。自分で動けるようになると、じっとしていられない子供。メニューをオーダーするにも「あれがいい」「これがないとイヤ」と一苦労。食べ物や飲み物が来るまで手遊びなどで何とかその場をごまかしている間もひやひや…。
「やっと来た!ゆっくりできる!」と思ったら、ペロリと自分の分をたいらげ、お次は「早く帰ろう」コール。ママは自分の食べ物や飲み物を豪速で飲み込み、慌ててお店を出る羽目に。そうしないと、お店の中を走り回ってしまったり、お店の外に出て勝手にどこかに行ってしまったり…。大変なことが起こるのです。
オーダーしたものに最後まで手を付けられたらまだ良い方。実際には、初っ端からお店の内外を走り回ってしまい、周りのお客様や店員さんからの視線がいたたまれず、オーダーしたメニューをキャンセルしてお店を後にしたこともあります。
筆者の娘は現在4歳半。いつになったら、一緒にゆっくりお茶できる日が来るのでしょうか…。
思い描いていたのは聖母のような優しいママ、現実はガミガミ鬼母さん
子供が生まれる前に思い描いていたのは、上品で優しい、聖母のようなママの姿。道端でひっくり返って駄々をこねる子供、ガミガミ怒って引きずるように我が子を引っ張っていくママを見て、「あんな風にはならないわ」と思っていた人も多いのではないでしょうか。
でも、実際は、そううまくはいきません。
いつかテレビで見たように、道路にひっくり返って駄々をこねる我が子。「もう帰るよ!」と子供を引きずって怒鳴る自分。もう、最近では、「ママが怖い鬼になるよ~」と開き直っています。なんでこう、思うとおりにいかないことばかりなのでしょう…。
街中や、保育園の帰り、同じようにイライラしているママを見ると、「わかるよ、その気持ち」と共感したり、「ああ、どこの家も同じなんだなぁ」とちょっとホッとしたり。心の中でこっそりエールを送ってしまうママもいるのではないでしょうか。
パパとママと子供、3人で手をつなぐ理想の家族像!実際は…
パパと子供とママと。三人で手をつないで歩く姿は、幸せそうでとても微笑ましいですよね。いつか自分の子供ともそうやって歩きたいな…と思っていた人も多いのではないでしょうか。
だけど、実際に子供が歩き始めると、そういうわけにはいきません。なかなか手をつないで歩いてくれない子供を全力で追いかける毎日。かと思えば、疲れてすぐ「だっこ~」。いやいや、あなたもう重いから、ママには無理なんですけど。だからと言って、その場に置いて帰るわけにもいかないので、なんとか家まで歩いてくれるようおだててなだめて、家に着くころにはヘトヘトです。
しかも、隣にはパパがいない…。パパは仕事や仕事の付き合いで大忙し。なかなか三人で出かける機会はありません。世の中は「イクメン」ブームだけど、パパの年代は働き盛りでもある頃。よその「イクメン」パパは一体何の仕事をしているんだろう…なんて考えてしまうこともあります。
大変なことばかりではない!想像以上の幸せも実感するのが子育て
子育ての「理想と現実」のギャップにまつわるエピソードをご紹介しました。これから出産する前の妊婦さんには、がっかりさせてしまったかもしれません。
でも、大変なことも多いけど、何事にも代えがたい喜びがある子育て。産後子育てを始めてみてから感じた喜びについても、ちょっとご紹介しますね。
やっぱり我が子が一番可愛い
この感覚は、まさに、子供が生まれてからでないとわからないのではないでしょうか。
パパに似ていても、ママに似ていても、我が子が一番可愛いんです。客観的に見たらそうでもないかもな、と、やけに冷静になることもありますが、やっぱり我が子がナンバーワン、そして、オンリーワンの可愛さなんですよね。
「子供が生まれる前は、親バカになる気持ちがわからなかった」と言っている人ほど、我が子にメロメロです。
中でも、吸い寄せられるように観察してしまうのが、我が子の寝顔。寝ている間は泣いたり駄々をこねたりしないので、ママも安心して眺めていることができますよ。
「可愛い時期は3歳まで」は、いい意味で嘘!
よく、先輩ママから言われていたこと、それは「子供が可愛いのは3歳まで」。
育児の大変さに追われつつも、「可愛いのは今だけなのか…」と思ってしまっていたあの頃。でも、娘が4歳になってみて、筆者が思うことはちょっと違います。
確かに、他のご家庭の赤ちゃんや小さいお子さんを見て、「可愛いなぁ」「こんな時期娘にもあったなぁ」と、懐かしくなったり愛おしくなったりすることはあります。
でも、4歳になっても、もっともっとお姉さんになって反抗期を迎えても、やっぱり子供は可愛いものなのです。成長すれば成長しただけ、違う可愛さが出てきます。
テレビを見ながら一生懸命全力で踊る姿。大好きなプリキュアやプリンセスになりきる姿。ママの体調がつらい時に、頭をなでてくれる小さな手。そのすべてが可愛くて、愛おしくて、大切です。
イライラしてしまうこともたくさんありますが、子供を愛おしく思うこの気持ちを大切にしていきたいものです。
大変な子育て、幸せなことを思い出しながら頑張ろう
育児の理想と現実。お子さんのいるママには、共感できるエピソードもあったのではないでしょうか。また、まだお子さんが生まれる前の妊婦さんには、ちょっとがっかりさせてしまったかもしれません。
でも、大変なこと以上に、かけがえのない喜びをたくさん感じられるのが育児です。
ご自身の気持ちが穏やかな時に、育児の楽しさや素晴らしさを再確認し、大変なときには、良かったことを思い出して、今日も育児を頑張っていきましょうね。