NISAとは?どんなメリットがある?
「NISA」という言葉は、銀行などにポスターが貼ってあることもあり、意味はわからなくても知っているという方もいるかもしれません。
NISAは略称で、正式名称を「少額投資非課税制度」といいます。毎年一定額の範囲内で買った「金融商品」から利益を得た場合、その利益が非課税になる、という制度です。
本来、金融商品を運用して得た利益には税金がかかります。しかしこのNISAであれば、一定の条件はあるものの、専用口座の中で運用した投資に関しては税金がかからないのです。
NISAで取り引きができる金融商品とは?
NISA口座で売買ができる金融商品の主なものは次のとおりです。金融機関によって取り引きできる金融商品が異なるので、口座を開く前に確認したほうがよいでしょう。
- 上場している株式
- ETF
- 投資信託 など
「少額投資非課税制度」とあるように、いずれも元本割れの可能性がある商品です。元本割れのない預金や、債券(国債や社債など)などはNISA口座では運用できません。
- 金融庁「NISAとは?:金融庁」(http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html,2017年4月11日最終閲覧)
- 投資信託協会「今さら聞けない、NISAって何?」(http://www.toushin.or.jp/nisa6column/nisa_1/,2017年4月11日最終閲覧)
- 金融庁「NISAの基礎知識」(http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/knowledge/index.html,2017年4月11日最終閲覧)
- SMBCフレンド証券「よくあるご質問 NISAでは、預金や国債、社債は対象となりますか?」( http://faq.smbcnikko.co.jp/smbcnikko/web/faq/detail.asp?FAQID=907&baID=13,2017年4月11日最終閲覧)
NISAのポイント
投資に興味がある、でもNISAは何がお得なの?そういった疑問を持つ方がいるかもしれません。NISAの大きなポイントを紹介します。
毎年120万円まで、最長5年間非課税で運用できる
NISAの最大のポイントは専用口座で得た利益が非課税になることですが、年間で120万円までの運用が対象です。毎年120万円まで金融商品を購入することができ、最長で5年間が非課税の対象となります。
NISAで運用を5年間続けるとして、毎年120万円の新しい金融商品を買えば、最大600万円までが非課税で運用可能です。また非課税期間が過ぎたあとも、そのときの時価120万円までは新たな非課税枠の対象にできます。
いつでも払い出しや売却が可能
投資専用の口座と言われると、ほかに運用できないのか…と思ってしまう方もいるかもしれません。しかしNISAで作った口座にある資金はいつでも払い出しが可能です。またNISA口座の中で購入した金融商品も、いつでも売ることができます。
ただし、その金融商品を買うために使った金額は年間120万円の非課税投資枠から減ります。またその金融商品を売って得た利益が非課税になるためには、5年以内に売る必要があります。
制度に期限がある
実はこのNISAには期限があります。金融庁によれば、口座の開設は平成35年まで行うことができ、また既に口座がある人は同じく平成35年まで毎年非課税枠内での投資が可能です。
投資は長期間運用する方がリスクを抑えられ安定した収益が見込め、また投資信託などにおいては手数料コストも負担率が下がります。NISAで投資を始めることを検討している人は、早めの口座開設を目指すことをおすすめします。
投資のリスクは変わらない
NISAでは金融商品の運用で得た利益が非課税になります。しかし投資自体にはリスクが潜んでいます。
株式であればその会社の業績や業界の動向によって価格が変動します。投資先に海外の市場があるときには、その国の社会情勢などによっても価格が変動することが考えられます。
NISAで投資を行ったからといって、これらのリスクが軽減されるわけではありません。投資を始めるときには、リスクについても良く理解したうえで行いましょう。
- 三井住友銀行「NISAとは?」三井住友銀行( http://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/nisa/nisa.html,2017年3月14日最終閲覧)
- 金融庁「NISAの概要」金融庁( http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html,2017年3月14日最終閲覧)
- 金融庁「NISAのポイント」金融庁( http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/point/index.html,2017年3月14日最終閲覧)
- マネックス証券「マネックス証券のNISA(少額投資非課税制度)」マネックス証券( https://info.monex.co.jp/nisa/about.html,2017年3月14日最終閲覧)
- 投資信託協会「第3回 長期投資のメリットとは」投資信託協会( https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/specialist/vol_03/,2017年3月14日最終閲覧)
- 金融庁「投資の基本」金融庁( http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html,2017年3月14日最終閲覧)
- 日本証券業協会「よくある質問」日本証券業協会(http://www.jsda.or.jp/nisa/qa/#anchor_01,2017年3月14日最終閲覧)
- 金融庁「NISAの基礎知識」金融庁( http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/knowledge/index.html,2017年3月14日最終閲覧)
- 金融庁「用語集」金融庁( http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/glossary/index.html#tab12-4,2017年3月14日最終閲覧)
- 百五銀行「リスクとリターンについて」百五銀行(http://www.hyakugo.co.jp/tameru/toushin/beginner/start/risk/,2017年3月14日最終閲覧)
- 日本証券業協会「リスクの種類」日本証券業協会( http://www.jsda.or.jp/manabu/securities/level1/sec1_06.html,2017年3月14日最終閲覧)
NISAで投資をしているママたちの声
元々投資を行っていた人であれば魅力的なNISAですが、ママたちにとっては敷居が高いのでしょうか。「ママリQ」ではこんな声がありました。
以前投資をしていて、現在は金融商品を持っていないというママからの質問。こちらに対してはこんな回答がありました。
不動産(REIT)にご興味があるのなら、それだけではなく国内株式、海外株式、債券など分散投資もオススメします(*^^*)
NISAをせっかくするのなら、非課税枠を上手に利用してくださいね(*^^*)
NISAでは、金融機関によっては積立投資も可能です。一度にまとまった金額を投資するよりも一般的にリスクが抑えられるので、初心者の方は少額から始めてみると良いでしょう。
またNISAの口座をどこで開設するかによって購入できる金融商品が違います。開設する前に説明をよく聞き、自分の投資先についてもイメージを持っておきたいですね。
口座の開設先は変更することもできますので、既にNISA口座を持っている方は開設した金融機関などに問い合わせてみてください。
- 金融庁「NISAの基礎知識」(http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/knowledge/index.html,2017年4月11日最終閲覧)
- QA:NISA口座では、どのような商品を購入することができますか?「よくあるご質問 詳細」( http://faq.smbcnikko.co.jp/smbcnikko/web/faq/detail.asp?FAQID=907&baID=13,2017年4月11日最終閲覧)
- 金融庁「NISA Q&A」金融庁( http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/qa/nisa/index.html,2017年4月11日最終閲覧)
- SBI証券「金融機関変更によるSBI証券へのNISA口座開設 他社でNISA口座をお持ちでもSBI証券で開設できます!」(https://parg.co/bOd,2017年4月11日最終閲覧)
始めてみようかなと思ったら、まずは家族と相談を
毎月、一定額を貯金にまわしているママは少なくないかと思います。その貯金の一部を投資に向けるのは、長い目でみてお金を増やす一つの手段かと思います。
NISAは少額で始める、あるいは毎月積み立てることもできます。興味が出てきた方はまずは家族に相談し、お近くの金融機関などに話を聞きに行ってみてください。