我が家だけ?体育会系パパの空回りあるある
体育会系。それはざっくりと言うと「熱血」。特に今年36歳になる我が家のパパは、厳しく、そして熱いご指導を先生方にして頂いた世代です。時代のせいでもない気もしますが、とにかく36年間、熱い熱い日々を過ごして来たというお方です。
そんなパパを選んだのは私なのですが、お付き合いをしてから、その後結婚、そして子供が生まれてパパとママになった現在に至るまで、思えばたくさんのびっくり体験があったように思います。
日本には四季というとても素晴らしいものあるのに、なぜか我が家は一年中真夏のよう。なぜかというより、パパが熱いからなのですが。今回は、そんな時に暖房代わりで大活躍する、我が家の体育会系パパのエピソードをいくつかご紹介致します。
出産はスーツで猛烈応援!分娩室から強制退出…
普段も体育会系であれば、当然仕事も体育会系。私が長女を出産するその日も、バシッとスーツを着て仕事をしていました。そして、陣痛が本格化した頃、彼はやってきたのです。陣痛室に入ってきた表情を見ると、顔全体の表情が気合いに満ちあふれています。
何かが始まる…。そう思ったのもつかの間、私の手を握り、「◯◯!やれるから!絶対!」「絶対乗り切るぞ!」「いいか、くるぞ!」…。松岡修造さんばりに全力で応援してくる姿に、戸惑う私…ではなく戸惑う助産師さん。私はある程度予測はしていたのですが、周りに説明しておくのを忘れた!とその時少し後悔したのを覚えています。
そんな彼がもうすぐパパに!分娩室へいよいよ移動!という時。助産師さんが一言!「どうする?分娩室入れる?入れない?」…。何と気の利いた一言!迷わず私は「入れません。一人で産みます!」。「だよね!」という助産師さんの言葉と同時に、彼は分娩室から強制退出。ドアが閉まると同時に彼の声がピタッと聞こえなくなり…集中して出産をする事が出来ました。
泣いている我が子に本気で思いを伝える
そうして彼は、めでたくパパになったのですが、赤ちゃん相手でも、体育会系な性格は隠す事はありません。泣いている長女を優しく抱っこし、とそこまでは良いのですが、「どうした?パパに何でも話してごらん」「パパはね、こう思うんだ」「◯◯、絶対に絶対に幸せにする!約束する!」…。
そういうのは良いから、とにかく泣き止むようにあやして欲しいんだけれど。パパの熱い熱い思いを受けた長女…え!泣き止んでいる!信じられないその光景に唖然としていると、「俺の言っている事が分かるみたい!」「この子は天才かもしれない!」と大喜びするパパ。
私にとっては、パパ、あなたが天才に思えてきました。
鬼ごっこが本気
長女もすくすくと大きくなり、鬼ごっこが大好きなお年頃になりました。そんなある日、自宅で本を読んでいたパパ。長女が鬼ごっこをしよう!と誘います。私は朝ご飯の準備をしていたのですが、パパの言葉を聞いて唖然としてしまいます。
「よし!やるんだったら本気だ!外に行くぞ!」…。まだ8時ですけど。おうちの中でかくれんぼみたいに鬼ごっこしたら?と言ってもパパは首を縦に振りません。そして二人はお外へ出て行ったのでした。
それから2時間後に帰宅したのですが、長女…いいえ、パパが泥だらけ。何をしたらそんなに泥だらけになれるのか…聞くのもちょっとためらっていたところに長女が一言。「パパ、公園でみんなの鬼になったんだよ」ただ心配なのは、よそ様のお子様にご迷惑をお掛けしなかったかどうか…。長女ではなくパパが。
運動会は誰よりも本気!No.1を目指すため親子でイメトレ
保育園行事においても、体育会系パパの本領は発揮されます。運動会当日はもちろんの事、詳細について書かれたおたよりを園から頂いた時からパパの一人イメトレは始まります。
5歳になる長女には、「必ず1番を目指せ!負けるな!」「イメージをするんだ!」…。「はい!」と笑いながら答える長女に、遺伝子の持つ力を痛感する私。2歳の次女には、「かけっこの時の手はこう!シュッシュッシュッ!」「ゴールだけを見ろ!最後まで諦めずに走るんだぞ!」…。「ペンパイナッポーアッポーペーン!」次女はまだ大丈夫なようです。安心。
運動会当日は、まるでかつての自分自身の試合、ちなみにパパはボクシング部だったのですが、完全にリングに上がる前の目つきで子供達を見つめていたパパ。結局長女は1番ではなかったのですが、「よーし!大した事ない!ここからどうやって這い上がるかが大事だ!」…。
娘がこそっと私に「ママ、一生懸命やる事が1番って事だよ!」。パパより大人な娘に感動した私でした。
我が子へのアドバイスがいちいち壮大
次女も最近はおしゃべりが上手になってきて、「これなに?」「なんで◯◯なの?」と気になる事を言葉にして質問する機会も増えました。その一つ一つの声を体育会系パパは聞き逃しません!ある日、次女が「バナナはどこから来たの?」と…。
すかさずパパが次女の前に持ってきたのは地球儀。自分でもスマホで調べながら、フィリピンやらエクアドルやら、地球儀で場所を指差しながら説明していきます。そして話はなぜか宗教や戦争の話題にまで発展…。
次女はというと…。「バナナの〜か〜んせ〜いで〜す!」…。固まるパパ。笑いをこらえる私。結局次女の中では、バナナは自分で作り出すもののようです。
すぐ泣く
そのままですが、すぐ泣きます。子供の成長が感じられた時、妻である私に感謝をする時、ちょっとだけ緑の多い公園に行った時、小籠包を家族で食べている時…。よく分からないタイミングでスイッチが入るので、妻としては、これこそTPOをわきまえて欲しいと思っています。
最近では、娘達も状況に慣れてきており、「パパ、また感動してるし」「いい景色だもんね。」とさらっと流しています。でも、そんな熱い思いがあるパパだからこそ、毎日私も育児を頑張っていけるんだろうな。
将来、娘達が結婚する時、一体パパはどうなってしまうのだろうか…。その前に、旦那様になってくれる方、大丈夫だろうか…。妻として、ママとしての心配は尽きません。
体育会系パパは、我が家の太陽!
体育会系パパ。時には、その性格を抑えて欲しいと思う瞬間がありますが、よく考えてみると、その明るさと熱があるからこそ、笑って泣いて、それでも最終的にはやっぱり笑ってられるんだと思います。
体育会系パパ。晴れ時々曇り、いや、曇り時々晴れかな…。びっくりする事もたくさんあるけれど、いつも本気で前向きなパパを見て、子供達が大きくなっていく事に、私はとても喜びを感じています。いつまでも、我が家の太陽でいて下さい。
進め!体育会系パパ!頑張れ!体育会系パパ!