この時期の部屋干し、なんか臭う...
突然ですが皆さん、この時期の洗濯物はどうしていますか?毎日屋外に干していますか?それとも室内干しでしょうか?日によってバラバラ?
かく言う筆者は共働き家庭で、平日の日中は不在がち。梅雨以外の時期でも、洗濯は風呂水を使って夜にして、そのまま室内干しにしていることが多いです。乾きにくい厚手の衣類、タオル類、布団などは休日まとめて屋外に干すなどしています。働くママたちは、朝洗濯物をして外に干してから出掛けるという方も多いですよね。
このようなライフスタイルの多様化、居住環境の変化などにより、近年洗濯物を部屋干しする人が増えているのだそうです。また、花粉症や PM2.5を気にして洗濯物を屋外へ干すことへの抵抗感が増加していることも指摘されています。
洗濯物を部屋干しする理由はもはや、天候以外のところにもたくさんあるようですね。でも、部屋干しでどうしても気になるのが生乾きによる臭いではないでしょうか?「洗濯したのに臭う!」って経験、皆さんもありますよね。
部屋干ししている人は意外と多い…
一番目立たず干してても気にならないお風呂場には、換気扇も浴室乾燥機もありません😱皆さんは部屋干しどのように工夫されていますか?干している場所も良ければ教えて下さい😊私はリビングなので、お客様来た時に悩みます💦
常に部屋干しの方はこの梅雨の時期どうしていますか?
私は年中扇風機でがんばってきましたが、子供も産まれて洗濯物も増えたのでどうしようかと悩んでいます。
除湿機や衣類乾燥機使ってる方どうですか?
部屋干しの工夫を教えてください!
干す場所は、脱衣所は湿気がこもって部屋干し臭くなるので、窓越しに陽が当たる部屋に干してます。室内は風がないので、洗濯物と洗濯物を離して干すようにしてます!
梅雨時は扇風機を回して風を当ててます。こうすれば、タオルなど臭くなりにくいです!(^-^)
梅雨の時期や天気が悪い日はもちろん、黄砂やPM2.5、花粉などを気にして部屋干しにしているという方は意外と多いようです。
でも、干す場所に困る、臭いがついて気になるなど、部屋干しに悩む声も多数聞かれました。子供が生まれると洗濯物も増えるし、大切な子供に着せる洗濯物の仕上がりだってママは気にしてしまいますよね。
臭いの原因は菌!ではその対策は?
ジメジメして憂鬱な梅雨。それに加えて洗濯物がイヤな臭いを放っていたら、気分は一層ゲンナリですよね。自分ではなくとも、周りに生乾きの衣類を身につけた人がいると「なんか臭う…」と敏感に反応してしまう人もいるのでは?
そんな部屋干し臭、原因はズバリ「雑菌」!洗濯で落ちきらなかった皮脂やアカなどの汚れが変質したり、その汚れをエサに雑菌が繁殖したりして生成されます。部屋干しで生乾きの状態が続くと菌が繁殖しやすくなり、悪臭が発生してしまうのです。
本当は晴れた日に外干しをするのが理想。けれど、どうしても外に干せない日は出てくるものですよね。それでは、部屋干しする時に臭いを発生しにくくするにはどうしたらいいのでしょうか?
干し方と洗濯方法の見直しが大きなポイントになりそうです。
干し方を工夫して早く乾かす!
洗濯物は乾かすのに時間がかかればかかるほど雑菌が増え、悪臭の原因となってしまいます。なので、早く乾かすことがとても大事。また、干す環境自体を清潔にしておくことも重要と言えそうです。
エアコン・除湿器・扇風機などを使う
部屋干しの際には、扇風機や除湿機など利用し衣類に直風をあてると早く乾きます。この時、洗濯物の下から当てていきましょう。また、エアコンの除湿機能を使って部屋の湿度を下げるのもいいですね。
空間をつくって干す
洗濯物同士が密着していると、部屋干しでは特に乾くのに時間がかかってしまいます。そこで、できるだけ衣類がくっつかないように間隔を空けて干すのがコツです。
浴室に干すなら、まずはお風呂掃除を!
ライオンが行った調査によると、日常的に洗濯物を室内に干している人の中で浴室に干している人の割合は16%。しかし、梅雨から秋にかけては、カビが増殖しやすい季節。浴室に洗濯物を干した場合、天井から降ってきたカビの胞子が洗濯物に付着することもあるようです。
ライオンは自社製品を使い、浴室のカビを除菌する前後での天井に潜む目に見えないカビの量と、洗濯物へ付着するカビ胞子の数を測定。天井に潜む見えないカビを除菌することで、洗濯物へのカビ胞子の付着が防げることを示しています。
体をきれいにする浴室にカビがわんさかいるのはそもそも無視できませんし、浴室に干す習慣のある人は、一度お風呂の清掃除菌から行ってみては。
洗濯機を見直す
原因菌の繁殖は、部屋干しをしてから始まるのではありません。実は衣類を脱いだあとや、洗濯機の中からもう菌の繁殖が始まっていることも。
洗濯槽の中にも菌がいる!
洗濯機の汚れも臭うの原因のひとつ。洗濯槽の中は湿気が逃げにくく、カビが繁殖しやすい場所。洗濯槽が汚れていると、洗濯物にも臭いや汚れが移ってしまうことがあります。
洗濯槽の中がくさい場合や、洗ったばかりの洗濯物に黒い斑点がついている場合は要注意。洗濯機内を乾燥させたり、定期的に洗濯槽クリーナーを使って洗ったりするなどして、清潔に保ちましょう。
洗濯機にはためこまない、詰め込まない!
洗濯機をカゴがわりにしていませんか?汚れのついた洗濯物をためこむと汚れを放置することになり、汚れが落ちにくくなります。さらに洗濯機内は通気性が悪く、逆に菌を繁殖させてしまうことにもなりかねません。なるべくこまめに洗いましょう。
また、洗濯物をぎゅうぎゅうに詰め込むのもNG。洗濯物がうまく動かず、汚れをしっかり落とせません。洗濯槽の7〜8分目までを目安にし、洗剤は、使用量の目安を参考にして適量を入れましょう。
洗濯しても嫌な臭いがとれない場合は?
干し方や洗濯の工夫をしたところで、一度ついてしまった臭いが残ってとれないということもありますよね…。もう一度同じ方法で洗濯をする前に、知っておいて頂きたいアイディアをご紹介します。
酵素系漂白剤や除菌洗剤を使う
漂白剤は、色素を落とす、真っ白にするというイメージを持っている人も多いと思いますが、除菌・殺菌効果にもすぐれています。特に酵素系漂白剤は悪臭の元になる皮脂やタンパク質汚れを分解してくれるので、臭い予防にも。
漂白剤入りの洗剤や、色柄ものにも使える漂白剤もあるので、臭いの残ったものを洗い直してみてはいかがでしょう。ひどいものには一定時間つけ置きするのもよいそう。使用できる衣類やつけ置き時間などは、説明書きをよく読んで確認してみてください。
酵素系漂白剤以外でも、今は除菌効果のある洗剤や柔軟剤がたくさん出ているので活用してみるとよいでしょう。
熱湯消毒をする
熱湯消毒は、煮沸消毒のこと。赤ちゃんのガーゼなどを煮沸消毒している方もいるのではないでしょうか。木綿・麻など丈夫な素材におすすめです。
大きめの鍋に熱湯をかわし、臭いがついてしまった衣類を入れてひと煮立ちさせましょう。臭いや汚れが強い場合には、ここでも酵素系漂白剤と洗剤をひとさじ加えると◎。アルミ製鍋は変色の原因になるので、ステンレスやホーローのお鍋を使うことがおすすめです。
衣類を入れられる大きさの鍋がない時は、浴槽でのつけ置きでもよいそうです。浴槽に張った40度程度のお湯に漂白剤を溶かし入れ、衣類を1時間程度つけおきましょう。その後、洗濯機で洗うと効果的。
クエン酸を使う
掃除でも大活躍のクエン酸は、汗などの臭い取りにも使えるんです。お湯を沸かす手間がないので、煮沸消毒より簡単で、育児で忙しいママにはもってこい。
水10リットルに対しクエン酸を10g加えて、通常通り洗濯するだけ。酸性のクエン酸は、アルカリ性の洗濯洗剤と一緒に使うと効果が半減したり、有害ガス発生の原因になったりするので、クエン酸だけを使って洗濯するのが望ましいでしょう。
しかも、クエン酸は衣類をふんわりとさせる役割も。柔軟剤の代わりにもなります。クエン酸はドラッグストアなどで安値で購入できますよ。
洗濯や干し方の工夫で、さらば部屋干し臭!
部屋干し臭を防ぐポイントは、洗濯物についた菌を取り除くこと、そして菌の繁殖を防止すること。洗濯の方法や環境を整え、干し方をひと工夫するだけで、あのイヤ〜な部屋干し臭から解放されますよ!
汗をたっぷりかいて、洗濯物が増えるこれからの時期。不安定な天候で屋外に洗濯物が干せなくても、もう怖いものなし!ご紹介した方法は、どれもすぐ実践できるものばかりなので、是非次の洗濯から取り入れてみてくださいね。
筆者もさっそく今夜、夫のいいニオイつきタオルで実践してみたいと思います。
- におい・かおり環境学会「日常生活における洗濯衣料の部屋干し臭とその抑制」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/36/2/36_2_82/_pdf,2017年7月12日最終閲覧)
- 佐賀大学「洗濯物の室内干しに関する調査研究」(http://portal.dl.saga-u.ac.jp/bitstream/123456789/122712/1/obuchi_201508.pdf,2017年7月12日最終閲覧)
- 花王「お洗濯ニオイ対策<部屋干し編>」(http://www.kao.co.jp/lifei/support/15/,2017年7月12日最終閲覧)
- エステー「梅雨のお悩み一挙解決!」(http://www.st-c.co.jp/plus/season/2015_05/03.html,2017年7月12日最終閲覧)
- 石鹸百科「部屋干しの臭いの原因は?」(http://www.live-science.com/honkan/qanda/qalaundry03.html,2017年7月12日最終閲覧)
- リネットマガジン「プロは断然部屋干し派。外干しよりも部屋干しがおすすめな理由とは」(http://www.lenet.jp/magazine/20160226-01,2017年7月12日最終閲覧)
- ライオン「浴室に干したタオルには、カビの胞子が付着していた! 」(https://www.lion.co.jp/ja/company/press/2014/pdf/2014059.pdf,2017年7月12日最終閲覧)
- P&G「洗濯物のニオイの原因とは?」(https://www.myrepi.com/tag/lenor-juunanzai-nioi,2017年7月12日最終閲覧)
- 東京ガス「諦めないで!洗濯物の頑固な臭いを取る方法」(http://tg-uchi.jp/topics/826,2017年7月12日最終閲覧)
- お掃除ダストマン公式ブログ「プロが教えるハウスクリーニング術」(http://www.osoujidustman.com/blog/?p=503,2017年7月12日最終閲覧)
- 東京都クリーニング生活衛生同業組合「漂白剤を誤解していませんか?消臭効果もあり!」(http://www.tokyo929.or.jp/column/washing_cleaning/post_91.php,2017年7月12日最終閲覧)