ママが泣きたくなったとき、読んでみたくなる育児書とは
子育てをしていると、悩みや迷いを感じない日はありません。夜泣きやイヤイヤ期など、やっかいで手のかかる時期は特にそうです。
「これで良いのかな」「皆はどうしてるのかな」、そんな風に不安になったとき、ぜひ手に取ってもらいたい育児書があります。その多くは、元保育士さんや小児科医などたくさんの親子と接してきた方たちが書いたもの。
イラストつきでわかりやすく書かれているものもたくさんあるので、「こんな方法もあったんだ」というくらいの気持ちで読んでみると、自分に合った方法が見つかるかもしれません。
育児の壁にぶつかったとき読みたい本5選
子育てには正解がないと分かっていながらも、不安な気持ちを落ち着かせようと自分にとっての正解を探してしまうものです。
そんなとき、ママの心にそっと寄り添ってくれるような、忙しい子育ての合間に手に取ってみたくなるような優しい育児書を選んでみました。誰かに相談したときのように、心がちょっと軽くなるような一冊に出会えると良いですね。
1.ぐりとぐらの作者の育児書『子どもはみんな問題児。』
本書の著者の中川李枝子さんは、絵本の名作『ぐりとぐら』シリーズや『ももいろのきりん』などの作者でもあると同時に、保育園の主任保母でもありました。
映画『となりのトトロ』の楽曲『さんぽ』の作詞でも知られており、親の私たちにとってもとても身近な作品に関わる方の育児本。
この一冊があれば、子育てにまつわる多くの悩みは解決すると思います。
忙しくてもすぐ読めます。挿し絵も素敵です。 ※1
『ぐりとぐら』の生みの親でもある著者中川李枝子さんが、保育士として母として多くの子供たちを見てきた経験から書かれた本です。専門家の書く育児本とうよりは、子供目線と母親目線両方を大切にされた、優しさあふれた一冊。
「どの子もみんなすばらしい問題児」「ナンバーワンは、お母さん」「いざという時、子どもは強い」など、もっともっと読みたくなるような目次やキャッチフレーズにあふれています。
2.一度は読んでほしい『子育てハッピーアドバイス』
医師・カウンセラーとして活躍中の著者が「『赤ちゃんに抱きぐせをつけてはいけない』は間違い」「叱っていい子と、いけない子がいる」など、子育てに大切なポイントを漫画やイラストで分かりやすくアドバイス。
すぐに読めて心が軽くなる、子育てに自信と安心を贈る1冊。
漫画やイラストでの説明が多いので、育児の合間に細切れで読んでもしっかり頭に入るのが良かったです。
とても読みやすいです。
また、順に読まなくても適当に開いたページから読んでも意味はわかる感じなので
育児の合間に、気が向いたときに読める感じです。 ※2
精神科医やスクールカウンセラーとしても活躍している著者が、マンガやイラストを使ってすぐに役立つ子育てのポイントを教えてくれる冊。
子育ての基本だけでなく、親としての姿勢や人間関係の参考になるアドバイスが良かったとの声も。この本なら、子供のタイプに合わせたしつけの見極め方や抱っこについての知識など、人に聞きにくいけど知りたい情報を気軽に読むことができます。
分からないことがあるときのための1冊として、育児書デビューに良いかもしれませんね。
3.イヤイヤ期や反抗期の壁にぶつかったら『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方』
今や子育ての定番BOOKとなった、明橋大二先生のミリオンセラー『子育てハッピーアドバイス』のシリーズ最新刊。
「言うことを聞かない子供にどう伝えたらよいのか・・・」多くの親は、叱り方に悩んでいます。でも、実は、叱り方を学ぶ前に、ほめ方を学ぶことが大切。
「『ありがとう』は、最高のほめ言葉」「叱るときは、子供を止めて、目を見て、短い言葉で」など、読んだその場から、すぐに実践できるアドバイスが満載です。
この著者の本を何冊か読みました。母親目線で描かれておりシンプルな内容ですが、読むと元気が出てきます♪子供との接し方も漫画で描かれてるのも分かりやすいですね。育児に疲れたときに読むとまた頑張ろう!と思わせてくれる不思議な本です♪ ※3
先にご紹介した、『子育てハッピーアドバイス』のシリーズ。
親は「自分は正しい叱り方ができているだろうか」と悩みがちですが、この本は「正しい褒め方がわかると、おのずと正しい叱り方もわかってくる」という視点で書かれています。
毎日叱ってばかりいると、そんな自分に嫌気がさすもの。最近、子供のイヤイヤに振り回されて疲れ気味、というときに読んでみたい1冊です。
4.こんな私でもよいんだ!『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』
「テキトー母さん」になれば、子供が自立する&お母さんもラクになる!イラストで楽しく読める、6歳までの子育て45のルール。
子育ての目的は「自立」。そして自立するために一番大切なことは、自分を好きでいること。自分を好きで自信を持てるからこそ、どんなつらいことがあっても、それを乗り越え、人生を切り開いていくことができる、ということが書かれています。
子供に寄り添うことと、子供の自立を促すこと。どちらも大切ですが、どちらもやり過ぎは×。
うまくバランスをとるための考え方の基準線が分かりやすく、具体的にそれもざっくばらん??にかいてあります。
少し気張りすぎて過保護すぎた自分を、反省しました(笑) ※4
育児書を読むと、「○○しなければ!」とか「○○してはいけない」という気持ちになることがあるかもしれません。でも、この本を読むと、そんな力の入りすぎたママの肩をほぐしてくれるような感じがします。
私は、この「テキトー」が大好きです。子供にまっすぐな気持ちで愛していることを届けてあげられる気がするから。
皆さんも、愛する力に自信が持てないようなときに読んでみてください。「こんな私でも、親でいて良いんだ」と、心が軽くなるかもしれません。
5.本当の生き抜く力は頭の良さではない『子どもの能力を決める 0歳から9歳までの育て方』
PR
出版:中経出版詳細を見る
社会を生き抜く「かしこさ」を身につけるには、乳幼児期に「頭の器」をどれだけ広げるかが重要。
日々の育児にちょっとした気配りや工夫をくわえるだけで、子供の才能は大きく引き出すことが可能ということが分かる1冊。
元気いっぱいの二人の男子の子育てと、フルタイムの仕事の両立に日々悪戦苦闘している、そんな私でも、日常生活の中で即実践できそうな子育てのコツが満載です。年齢別に構成されており、簡潔かつ具体的に書かれているので、とても読みやすかったです。育児で迷いが生じた時には、関連のある頁を読み返すようにしています。とくに最終章は気持ちをリフレッシュしたいときに繰り返し読んでいます。長男が生まれた時にこの本があれば良かったなぁ、と思うことも。
子育て中の友人や出産間近の妹へのプレゼントにも利用させていただきました。 ※5
この本は決して英才教育を説く内容ではありません。むしろ、子供が小さいときに身に着けていると生涯役立つに違いない、たくましさを教えています。
親はついつい頭の良さを気にしてしまいがち。でも、実際に社会で賢く生きていくのに役立つのは頭の良さだけではありません。毎日のちょっとした工夫や気配りで、子供の「頭の器」を大きくすることができます。
子供をのびのびと、でもしっかりと教えるヒントが見つかるかもしれません。
ママの気持ちにそっと寄り添う、優しい育児書をみつけて
子供は泣くのが仕事と言いますが、泣きたいのはママだって同じ。毎日言葉が通じない状態で孤軍奮闘しています。正解がわからず、不安な気持ちを抱えながら毎日頑張っていますよね。
育児書と聞くと、一見子育てマニュアルのようなイメージがありますが、今回ご紹介した5冊はそんなイメージを良い意味で裏切ってくれるかもしれません。
親子は皆それぞれに違うものだから、不安な気持ちになったときに確認したり、元気が出ないときに力をもらったり、あくまでも参考にするような気持ちで読みましょう。自分に合った育児書に出会えると、心がちょっと軽くなるかもしれませんよ。