マタニティマークとは
マタニティマークとは、身に付けているのが妊婦さんまたは出産直後のママであることを知らせるためのマークです。厚生労働省の国民運動計画「健やか親子21」推進検討会で発表されました。
妊娠中はつわりなど体調に変化が出ることもあるほか、妊婦の体調が赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があります。しかし、特に妊娠初期はおなかも目立ちにくく外見から妊婦とはわかりにくいため、体調が悪かったりつらい思いをしていたりしても気づいてもらえないことがあります。
マタニティマークは、身に付けることで妊婦であることを知らせて周囲に配慮をお願いし、さらには急病や事故、災害など、もしものときに適切な対応を受けるためのものです。また、公共の場や交通機関、職場、飲食店等でポスターなどを掲示し、妊婦さんへの適切な配慮を呼びかけるためのものでもあります。
- 厚生労働省「マタニティマークについて」(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/maternity_mark.html,2017年10月25日最終閲覧)
マタニティマークを付ける意味
妊婦さんや赤ちゃんを守るためのマタニティマーク。ですが本来の意味とは異なった受け取られ方をして、つらい思いをしたというママの声を聞くことがあります。実際に付けづらいと感じる方もいるのではないでしょうか。
ママリにもこのような投稿がありました。
妊娠したことを自慢するつもりで付けているわけではないのに、白い目で見られたり、嫌がらせを受けたり。
そんな現状に対して、改めてマタニティマークの意味を問い直すかのようなママの声です。現在妊娠中のママの中には同じような思いを持つ方もいるかもしれませんね。
「私はこう思います」。皆さんの声をご紹介します
マタニティマークを付けるか付けないか、マークについてどう思うか。女性向けアプリ「ママリ」には現在妊娠中のママや妊娠を経験したママから、たくさんの回答が寄せられています。
多くの自治体で配布されているマタニティマークですが、中には付けるときには注意するようにと病院から指示されることもあるようです。嫌がらせなどを受けた例があることを心配してのことかもしれませんね。
受け取ったママは実際にはどう思っているのでしょうか。「付けていた」派、「付けなかった」派に分けてご紹介します。
「マタニティマーク付けていました」賛成派の意見①
赤ちゃんと自分のために
不妊治療をメインでやってる病院に里帰りするギリギリまで通ってました。
病院ではかばんに潜めてました。特に何か言われたわけではないですが…
授かるまでは御利益欲しい!っと思ってマタニティマークをつけてる人を見てました笑笑
でも中には精神的に限界の人もいると思います。
不妊治療の場では外した方がいいけれど
まぁわざと高いヒールはいた人がとなりに来て、おもいっきりぶつかられたときは、ぶつぶつ文句いっちゃいました(笑)
コメントみましたが、不妊治療の場所でははずした方がいいと思いますよ。
みんな過敏になってるなか、優越感に浸りたいなら別ですが、いい気持ちになるひとはいませんよね
自分が使っていたマタニティマークを娘にあげたい
初心者マークやシルバーマーク、
ヘルプマークはどうなの?
って思いませんかね?
思いやりが無さすぎ…
私はマタニティマーク見つけると微笑ましく思います。
元気な赤ちゃん生まれる様に願いますが…
不妊の方には嫌味に見えると聞いたことがあり怖いな~~と(・・;)
私は自分が使ってたマタニティマークは娘が妊娠したらあげたいと思ってますけどね…
いろいろな受け取られ方がある中でも、おなかの赤ちゃんと自分の体のために付けていたという意見です。マタニティマークは本来、妊婦さんの体調を気遣ってあげてほしいという思いやりの取り組み。シルバーマークなどと同じような位置づけで見てほしいというママの声もあります。
ただ不妊治療の場では、妊婦さん自身も気遣いが必要ではという声もよく聞かれます。何か言われるのを避けるためというのではなく、治療中の人が「うらやましい」「悲しい」という思いを抱かなくても済むように…。そういった相手への気遣いは、どんな立場でも必要ですよね。
「マタニティマーク付けていました」賛成派の意見②
救急の対応も違うので
救助してくれる人に知らせるため
例えば
意識不明で倒れてしまった時
私は妊娠しています
ということを救助してくださる方に知らせるためだと私は思ってます
目立つところにマタニティマークをつけなきゃマタニティマークの役割を果たしてないですよ!
席を譲る譲らないは思いやりなので譲っていただけたらラッキーぐらいに思っておけばいいかなと思います☆
1人のときに何かあったらと思って
赤ちゃんへの危険を避けるため
なので、私はもらった時から赤ちゃんのためにずっと付けています。
何かあって、医療処置が必要になった際に、赤ちゃんがお腹にいることが分からないと、赤ちゃんにとって危険な処置をされてしまう可能性があります!
それを回避するためにも絶対に必要です。
ネット等で怖い噂を見たりすると、付けること躊躇しますよね。
私も全く怖くなかったか、というと正直怖かったです。
でも意外とみんな気づかなかったりもします!
もちろん、すごく親切にしてくださる方も沢山います。
妊娠中は特に体調の変化に気をつけたいですよね。こちらの方は気遣いを期待してというよりも、一人でいる間に何かあったとき妊婦だと分かる目印として、マタニティマークを付けておいた方が良いという考えのようです。
ネット等の情報も怖いけれど、それよりも大事なのは赤ちゃんを守ること。ママの強い思いが伝わってきます。赤ちゃんの安全のためにも気を付けておきたいところです。
「マタニティマーク付けていました」賛成派の意見③
優しくされることばかりでしたよ
仕事もしていて電車やバスに毎日乗っていたし、健診も電車・バスを使っていたので!
妊娠中から今子どもを連れていても、優しくされることばかりで、あんまり心配しすぎもよくないなーと思いました☆
人の優しさを感じています
今は付けなくてもわかるので、つけてないカバン持って出かけたりもしてます
ネットでは批判ありますが、スーパーでカゴ持ってくれたり、知らないおばちゃんが上の子のベビーカーと片付けてくれたりいいことしかありません
人の優しさを身にしみて感じてます
駅員さんからも付けてほしいと言われた
そしたらJRの駅で駅員さんに言うと貰えると噂で聞いて、もらいに行ったら貰えましたよ!✨✨
駅員さんも初期の時は特につけて欲しいと忙しい中でもすぐに渡してくれました✨
危ないと見ると心配ですよね、私もそうでした😂でも私の場合はこのマークつけていたからこそ助けてもらえたことが何度もありました☺️
インターネット、SNSなどで「嫌味を言われた」「危険な目に遭った」などという体験談を目にすると、付けるのをためらってしまいますよね。けれどそんな嫌な思いをすることなく、反対に周囲から気遣ってもらえたという声も実はたくさんあるんです。
筆者も現在二人の子を育てていますが、子育てを経験した世代はママの苦労を知っています。非難するような人ばかりじゃないと信じてくださいね。
マタニティマークは多くの自治体で配布している他、鉄道会社などでも配布している例があります。混雑することの多い電車の中、特におなかの目立たない妊娠初期には、危険を避けるためにもマタニティマークを付けるよう勧められることもあるようですね。
- 厚生労働省「首都圏の鉄道事業者16社局によるマタニティマークの 配布等について 」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/07/h0726-1.html,2017年10月22日最終閲覧)
- JR西日本「関西の鉄道事業者が「マタニティマーク」の掲出を共同で開始いたします。」(https://www.westjr.co.jp/press/article/2013/02/page_3340.html,2017年10月22日最終閲覧)
「マタニティマークは付けなかった」反対派の意見
ネットの記事を見て怖かったので
4ヶ月の時、道で貧血になり倒れたのでその時に助けてくれた人が持病ありますか?などいろいろ質問された時に朦朧とする中で妊娠4ヶ月目だと伝えました。
マークがあった方がそういった時に的確に物事が進むかもしれません。
流産してしまったときが怖いから
私も普段車移動です‼
マークは不妊治療してる人には辛いと思うし、母子手帳をカバンに入れておけば分かるし、今のところ問題ないです!
あとやっぱりまわりの友達とかにも妊娠が分かられちゃうのに必ずしも出産出来る保証もないし、流産してしまったときが怖いからです。
マタニティマークを付けないという意見には、インターネットの情報などを見て怖くなったからというものが少なくありません。母子手帳をバッグに入れておくことで妊婦だとわかるので、付けていなくても問題ないという意見もありました。
付けないという選択も、やはり赤ちゃんを守りたいという思いから。
マタニティマークが見えることでかえって危険が増すと感じては、付けるのをためらってしまうというママの気持ちも分からなくはないですね。
ママと赤ちゃんの安全を第一に
今回、ママからのたくさんの意見を見せてもらいましたが、中には自分が妊婦になるまでマタニティマークを知らなかったという声もありました。妊婦さんの身を守るために作られたマタニティマークですが、付けるのをためらってしまうという意見の背景には、マタニティマークへの理解がなかなか広まっていないという現状もあるのかもしれません。
一方でマタニティマークを付けていたというママの中には、親切にしてもらったという声もたくさんありました。また、急に倒れるなど何かあった場合も妊婦だと気づいてもらえれば、その場の対応や病院での処置も間違いなく行うことができます。
マークを付けることに勇気が出ない方も、もしものときに周りや救急隊員の方に「妊娠中」と気づいてもらえるようカバンの外ポケットの中など気づかれやすい場所に入れておくようにするとよいですよ。
元気な赤ちゃんを生むためにも、ママと赤ちゃんの安全を第一に考えながら妊婦生活を過ごしましょう。