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監修:渡邉征雄

【医療監修】妊娠初期におこる出血の原因は?病院に連絡する際のポイント

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妊娠検査薬で陽性反応が出たのに胎のうが確認できず、出血の症状が見られる場合は異所性妊娠や絨毛性疾患の可能性があるため、1週間位後にまた検査を受け、胎のうの有無を確認、出血の原因を探ります。

妊娠初期の出血は不安になりますが、すでに赤ちゃんの心拍が確認できている、出血量が少ない、一時的な出血であればそれほど心配ありません。目安として、生理2日目より多い量の出血が続く場合は、かかりつけの医師に電話で相談の上、必要な指示を受けましょう。

安静指示などの処置で、健診の途中で、症状に大きな変化が見られない限り、9割は妊娠を継続することが可能です。いずれにせよ、妊娠がわかった時点でクリニックや産院を受診することが大切です。

病院に連絡する際にまとめておいた方がよいポイント

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出血があった場合は、清潔なナプキンやライナーを当て、出血量を確認。出血量が多く、止まらない場合は、以下のポイントをまとめ病院に連絡を。

  • 出血がいつからあるか
  • 出血の量
  • 痛みや張りはあるか
  • これまでの経過

出血量の目安は生理2日目の出血量。それより多いか少ないかを伝えるとよいでしょう。痛みは、どのような痛みなのかを伝えましょう。例えば、鈍痛や刺すような痛みなどの表現があります。

これまでの経過は、胎のう確認済や、心拍確認済など、それまでの健診で医師から説明されたことをわかる範囲で伝えれば大丈夫です。

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出血の原因はさまざま。焦らず状況を観察しましょう

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妊娠中に出血をすると、流産を想像して慌ててしまいがちですが、実は不正出血はよくあること。出血の原因はさまざまなので、まずは落ち着いて出血の状態を観察しましょう。

胎児心拍が既に確認できている場合、しばらくして血が止まるようであれば大丈夫。妊婦健診の際に状況を医師に伝え、内診・超音波検査で原因を調べてもらいましょう。

量が多く、出血が長引くようであれば、診察時間外でもかかりつけ医に電話を。病院へ行く際は車かタクシーを利用しましょう。


※この記事の情報は2017年10月31日取材現在のものとなります。最新の情報は医療機関へ受診の上、各医師の診断に従ってください。

記事の監修

稲毛とらのこ産婦人科 院長

渡邉征雄

平成13年日本大学医学部卒業後、日本大学板橋病院産婦人科で勤務。平成20年日本大学大学院を卒業。都立広尾病院産婦人科医長、都立墨東病院産婦人科医長を経て、平成28年6月より稲毛とらのこ産婦人科院長に就任。
日本産婦人科学会 専門医、日本周産期新生児医学会 母胎・胎児専門医、がん治療認定医、新生児蘇生インストラクター、医学博士。

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