子育ての期間は20年間。この時間を記録できる母子健康手帳とは?
妊娠中から、胎児の記録や母体の記録を記載する母子健康手帳。日本国内で妊娠を経験したママなら、必ず持っているかと思います。
自治体から発行された母子健康手帳は、おおむね小学校入学前までの成長の記録と、中学校卒業するまで受けるであろう予防接種に関する記録がなされます。
小学校入学後は「健康のしおり」など小学校や中学校で別途記載するための書類がありますが、できれば「一つの記録」としてわが子の成長の記録を残しておきたいものですよね。
今や、子育ても「大学を卒業するまで」などと言われることも。成人するまでの20年間、親としてのわが子に対する覚え書きノートなどもあるとよいのではないでしょうか。
『20年をつづる母子健康手帳』リリース!特長をお知らせします
親子健康手帳普及協会によって作製された『20年をつづる母子健康手帳』は、2016年に制作され2017年度版がベビーザらスで発売されました。
2018年度の改定版では、診察券が入るカバーポケットの拡充や、予防接種記録欄のサイズ変更などを改良し使いやすさを優先。単なる記録用の冊子ではなく、母子保健法という法律に基づいて作られた手帳ですので、自治体から交付された母子健康手帳とセットで使うことができます。
6歳以降~20歳までの記録が書き込める手帳型の冊子で、サイズもタテ18.2cm、ヨコ12.5cmと一般的な母子健康手帳サイズ。一緒に保管できるところも便利ですね。
『20年をつづる母子健康手帳』5つの役割と口コミ
『20年をつづる母子健康手帳』が、なぜ成人するまでの20年間にこだわって作られたのかを中心に、口コミなどを紹介します。
年齢を重ねてからもわが子の成長記録を記載する必要ってあるのかと疑問に思われる方もいるかもしれませんが、理由を知ると納得できると思いますよ。
5つの役割を知ることがうまく使いこなすポイント
20年をつづる母子健康手帳を使いこなす技として、これから紹介する五つの役割を知ることをおすすめします。
小さな手帳ながら、ママやパパが「親らしくあるため」、子供が「健やかに大人に成長するため」のヒントが満載です。
①「つづる」ことでママの心が落ち着きます
この母子健康手帳では、全てのページにフリー項目としてけい線が引かれています。これは、何でも自由に書きとめるためのスペースです。
子育てで遭遇した思いがけないできごとにより、強い不安や悲しいことで考えがうまくまとまらない場合など、この手帳を開いてその気持ちを書き連ねてみましょう。
「何を書こうか」「何から書き始めようか」考えるうちに、振り返りなど状況を客観的に把握することができるようになり、気持ちが落ち着きます。客観的になることで、解決の糸口が見つかることも。
②20年間の既往症やワクチンの記録を書き込めます
生まれてからすぐ予防接種が始まります。6歳には一旦予防接種が収まりますが、小学生・中学生になるまで追加接種は続きます。
中には「免疫が付きにくい世代」として特定の世代だけをピックアップしてワクチンの追加接種が指示されることもあります。また、免疫抗体の値によって追加接種が行われることもまれにあります。
それに、突然の定期予防接種の中止から新ワクチンへの切り替えによって予防接種を受けられなかった子供もいます。このような事情から、大人になってからワクチン接種を受けることもあるため、記録ができる枠があると便利です。
また、既往症を持っている子供であれば、発作を起こした年月日や年齢を記載することで、大人になってからの突然の大発作にも冷静に対処できるようになりますし、医師の診療時の手助けになることもあります。
このほか、家族性もしくは遺伝が関係する疾患を持っている方がいるという場合や、妊娠や出産に関わる病気を持っているわが子に注意してほしいこと、子供が生まれたらその子供に受けさせてほしい検査なども合わせて記載していきましょう。
センシティブな内容なので、なかなか伝えることが難しい内容でも手帳に書き記すことで自分の体と向き合うようになることでしょう。また、医師に経緯を伝える手段にもつながります。
- 厚生省(現・厚生労働省) 公衆衛生審議会感染症部会 ポリオ予防接種検討小委員会「ポリオとポリオの予防接種について知っていただくために」ポリオの追加接種について平成12年8月31日(http://www1.mhlw.go.jp/topics/polio/tp0831-1_a_11.html,2018年3月15日最終閲覧)
- 厚生労働省「日本脳炎」日本脳炎の予防接種についてのご案内(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou20/japanese_encephalitis.html,2018年3月15日最終閲覧)
③次世代につなぐ記録とメッセージ
細やかに書きこまれた母子健康手帳は20年間の子育ての証し。
成長の記録だけではなくそのときどきの親の心情もつづられています。成長を感じられた瞬間はもちろん、日々の何気ないときに子供から言われてうれしかった言葉などといったことも、できごととして記載するとよいのではないでしょうか。
それを手渡された子供は、20年間の愛情をしっかりと受け取ることができるでしょう。また「自分の体やできごと」をしっかり把握できる大人になれると思います。
④表紙裏にはSOS欄が。子供との接し方の解説コラムも満載
表紙裏には、かかりつけの医療機関の連絡先を記載する場所があります。まとめておくことで、子供の急病時に焦ることが少なくなります。
また、子供も心が成長していきます。年齢別に子供に対する接し方が細やかに記載されています。このようなコラムを見ることで両親が子供の成長や発達に関して気付きが生まれるかも知れません。この母子健康手帳では、問題が深刻化する前に、専門機関に相談するよう促しています。
虐待を未然に防ぐこと、発達障害などの診断を早期に促すことで、1日も早い療育へつなげる意味合いも込められています。
⑤そのときのトレンドにあった情報を掲載しています
子育ては不安がつきもの。「職場復帰したママの授乳は?」「パパの役割って何?」「海外旅行の注意点」「思春期になったら」というように、パパやママの年齢や子供の年齢に応じた悩みもあることでしょう。
悩みに寄り添える情報も織り込まれています。読み物として目を通すだけで心が落ち着くことも。また、時間とともに考え方も変わってきますので、子供に母子健康手帳を渡すとき「昔はこんなことがまかり通ってたんだね」というような子育て今昔物語が生まれているかもしれませんよ。
- ベビーザらスオンライン「20年をつづる母子健康手帳」(https://www.toysrus.co.jp/s/dsg-573571800#detail-tab-06-tab,2018年3月11日最終閲覧)
口コミを紹介します
『20年をつづる母子健康手帳』を購入された方の口コミを紹介いたします。
やっと手に入れました
出版社のHPでの受付がストップしていて、なかなか手に入れることができないままでしたが、 こちらで購入できました。 何ヶ月も前から気になっていた商品だったので、やっと手に入って満足です。 通常交付される母子健康手帳は6歳まで。それ以降の病気や怪我や予防注射などのことは、親や本人でも意外と記憶が曖昧になったりしそうなので、こちらに忘れずに記録して行きたいと思います。 ただし、今回はたまたま送料無料期間だったので購入しましたが、そうでなければ商品以上に送料がかかるので購入していなかったと思います。(在庫のある実店舗も遠方ばかりで来店は無理なので) ※1
2018年版を待って購入しました
20年母子手帳を知り、半年待ってから表紙のデザインが可愛い2018年版を発売日に注文しました☆ 娘用なので、デザインが可愛らしくて気に入っています(*^^*) 今10才なのであと10年分はしっかり活用させていただいて、大人になったら娘にプレゼントしたいと思います☆ ※2
このように、あいまいになりがちな予防接種や既往症の備忘録として買い求める声がありました。また、わが子の成長記録として10年間しっかり記していきたいという声もあります。
このように「将来困らないように」という視点から購入される方が見られました。
20年間、わが子としっかり向き合えるツールです
『20年をつづる母子健康手帳』は、わが子の成長を見守ることができるツールと言えます。また、育児を通してわが子と向き合うためのツールにもつながります。
この母子健康手帳があることで、イヤイヤ期・反抗期などの壁にぶつかったときもそのときの心情を書き連ねることができるでしょう。将来子供にプレゼントしてもよいですが、自分自身の「宝物」として手元に残しておくのもよいですね。
なお、『20年をつづる母子健康手帳』は自治体で交付する母子手帳として採用している場合を除き、ベビーザらス(オンラインのほかトイザらス・ベビーザらス併設店も含む)のみでの販売となります。価格は499円(税別)ですので乳幼児ママはもちろん、小中学生の子供を持つママも準備されてはいかがでしょうか。